【バレーボール】リーグ最終戦を勝利で飾る vs国際武道大

DSC_0126前日の敗戦で入れ替え戦への可能性を完全に立たれてしまった慶大。昇格の目はなくなってしまったが、春季リーグ最終戦を勝利で飾るべく、気持ちを切り替えて臨んだ。そして、最後まで気持ちを切らさなかった慶大が勝ち切り、春季リーグを4位で終えることとなった。

 

5月21日(土)春季関東大学男子2部バレーボール第10戦 慶大×国際武道大@亜細亜大学体育館

 

得点

 

 

慶大

セット

国際武道大

25

23

25

16

14

25

26

24

 

試合開始から1年生が躍動した。序盤から富澤太凱(経1)とマルキ・ナシム(総1)のスパイクで得点。

気持ちよくスパイクを放つ富澤

   気持ちよくスパイクを放つ富澤

ミスが重なり、なかなか優位には立てないものの一進一退の攻防を繰り広げる。7-9とやや劣勢に見えてきた状況を打破したのは布川智規(商4)、上野素樹(文4)の4年生コンビだった。上野の速攻をダミーにした布川の時間差攻撃で相手を崩すと、上野がネット際で押し込み得点。すると、1年生コンビがスパイク、ブロックと点を決める。ここで一気に勝ち越したい慶大だったが、レシーブが乱れ始め、リードをつけられない。しかし、ここは上級生が後のプレーでカバーし、最後は上野のクイックで勝負を決め、25-23でこのセットをものにした。

 

続く第2セット。開始直後からから完全に慶大のペースだった。国際武道大のタイムアウトをものともせずに得点を重ね、9-2。その後も、主にサーブレシーブで不安定な面は見られたものの、しっかりとカバーし、国際武道大を寄せ付けない試合を展開。終始主導権を握った慶大が25-16でこのセットも獲得した。

 

そして第3セット。前セットに比べ苦しい展開となった。ここまでマルキを狙われ続けながらも耐えに耐えてきたサーブレシーブが完全に崩れたのだ。それで流れてしまったチャンスボールをクイックやダイレクトアタックで攻め込まれる。それでも何とか均衡を保ち続けていたが、それが破られたのは慶大がピンチサーバーとして増田拓斗(環3)を投入したときだった。ペースを変えにかかるがクイックで断ち切られると、怒涛の5連続失点。ここで宗雲監督も動き、マルキに代えて黒田彪斗(環3)を投入し、サーブレシーブを落ち着かせようとするが、うまくはまらず点差は縮まらない。そのままずるずると失点を重ねてしまい、14-25でこのセットを落とした。

 

一年生の活躍で波に乗った

    一年生の活躍で波に乗った

 

切り替えたい第4セット。しかし、なんとも不安定な立ち上がりとなった。戻ってきたマルキのスパイク、上野のサービスエースと3点先取するが、相手もすぐ4連続得点。だが、慶大も負けずに4連続で得点奪取。互いにレシーブに不安が見え、流れが全く読めない展開が繰り広げられた。その中でも慶大は速攻を主体とした攻撃を組み上げていき、少しずつ優位に立っていく。しかし、対する国際武道大もレフトからの強打に主軸を絞り得点を重ね、試合はデュースにまでもつれ込んだ。最後はマルキがサービスエースで締め、セットカウント3-1で白星を勝ち取った。

 

最終戦を勝利で飾り、慶大の春季リーグは幕を閉じた。しかし、宗雲監督の「圧倒して勝てるチームを作れれば」という言葉にも表れているように決して万事納得のいく試合とは言えなかった。このような言葉が出てくることこそが今季リーグ戦を通しての慶大を表しているといえるだろう。

 

春季リーグの結果は4位と目標にしていた昇格。そのための入れ替え戦には手が届かなかった。しかし、選手の瞳には昨年のほどの自責の念は込められていなかった。これは昨年とは状況が全く異なるということもそうだろうが、何よりも確かな手応えを得たからだろう。中でも1年生の活躍は目を見張るものがあった、将来性に疑いはない。一方でやはり、結果は結果として受け止めなければならない。それを表しているのが「いろいろな意味で、考える機会になった春リーグでした」という宗雲監督の言葉だろう。春季リーグを通して慶大のウィークポイントは浮き彫りになった。慶大バレー部は確実にステップアップしていくだろう。今年の上半期にはまだ早慶定期戦、東日本インカレが残されている。気持ちを新たにコートで躍動する慶大バレー部を期待したい。

 

(記事 岩本弘之)

 

監督・選手インタビュー

 

宗雲監督

 

(試合を振り返って)1年生も頑張ってましたんで、ここのとこ連敗だったところで勝てて、選手としてはとりあえず良かったんじゃないかなと思います。

(監督としては不安な点が)不安に思うというよりも、結局勝てなかった試合があるのでもっと圧倒して勝ちたいんですよ。よろよろよたよたしてしまうのではなくて、もっと圧倒して勝てるチームを作れればなと思っているので、昨日今日とマルキもすごい頑張っていましたし、そのあたりを学生と話しながら、もっと打力のあるチームにしなきゃいけない。いろいろな意味で、考える機会になった春リーグでした。

(落とした第3セットは)最初からずっとサーブレシーブでマルキが狙われていて、マルキがついに3セット目にしびれを切らしてサーブレシーブをはじき出したので。前にも同じことを言ったと思うんですけど、それをカバーできる上級生のなり他の選手がいないので、結局マルキが一人でミスして一人でテンパってしまった感じじゃないですかね。

(黒田選手との交代もサーブレシーブの為か)黒田にサーブレシーブを落ち着かせてほしかったんだけど、残念ながら上手くいかなかったので、その辺の選手を誰にするのかというのは、選手も限られているので以前に少し出た谷口辺りも含めて秋までに、落ち着かせられる選手を見つけられればなと思います。

(第2セットでピンチサーバーとして出場した松尾選手は)昨日負けたことで完全に入れ替え戦もないのですし、部員も30数人と多いので、いろんな選手に出場機会を与える必要もあるので、松尾みたいに一貫教育から来た子で、全くキャリアがないのにコツコツとやっているような子が日の目を見るようなことも、大学バレーなのでそれも必要だと。これが入れ替え戦に行ってたら使わないのかと言われたら、ベンチに入れてないと思いますけど、30人が生き生きとしていられるチームでないといけないので、松尾には頑張ってもらいました。また、モチベーションを上げて練習してくれるんじゃないかなと思います。

(速攻のパターンが増えたようですが)元々ミドルを中心にやる予定だったんですけどね、序盤にサーブレシーブがもたついたのでそういうふうになったんですね。少しずつサーブレシーブが落ち着くようになってから使えるかな。後、今日は相手の大学さんが2枚ブロック付くと、ほとんどチェンジアップみたいなボールを打ってくるので、ワンタッチ取ってAパスが入るのでクイックが使える環境になったということだと思います。

(最近の増田選手の投入もレシーブの為か)いや、増田を使うのはね、佐藤康平が今一つあってないんですよ。しかもあそこは2枚面なので、少しだけパスが悪いだけでも康平にトスが上がらないので、そうすると移動攻撃の出来る増田を使えば機動力があって、Bパスからでもミドルが打てる。サイドにボールが集まらないようになるので、増田はそういう使い方をしています。

(攻めるサーブが増えてきたようだが)元々、富澤とマルキと黒田と布川、本来は尾木もジャンプサーブを打てるのに、皆遠慮してるので、本来はもっと攻めてほしい、攻めなきゃいけない。守りに入ってしか打てないサーブをリーグ戦中打っているので、練習場で打っているサーブをそのまま打ってほしいと思うんですけどね

(サーブについて監督から言ったことは)ありますよ。ありますけど、皆遠慮がちなので、富澤には自由に打たして、今日はたまたまマルキがジャンプサーブなので彼にはいろいろ指示はしましたけど、もう一人誰かちゃんと打てる奴がいるといいんですけどね。これも探します。

(今年の早慶戦はホーム、しかしリーグ戦では2敗と不安要素もあるが)単純に、早慶戦は学生にとっては特別な試合なので、格上だけども、今まで格上でも勝った試合も歴史的には何試合もあるので、必ず勝つつもりで戦ってくれると思います。

(今年はリーグ戦で当たることなく早慶戦を迎えるが)まあ、情報もないし、それこそ今の慶應は相手に対する対策よりも自分たちに問題があるので、これは昨日も上野主将とお話をして、今日も先ほど同じことを言っていたもので、自分たちの戦い方がまず出来て、そのうえに対策が乗っかるかどうかなので、早慶戦も相手は良く分からないですけど、まず自分たちがしっかりバレーが出来るという方にしっかり集中してほしいですね。

 

上野主将(文4)

 

(今日の試合を振り返って)昨日でうちの春の目標である1部昇格というのは達成できなくてすごい残念だったんですけど、今日最後1試合あるということで、しっかり最後の試合が消化試合にならないように頑張ろうという気持ちでやって結果勝てて良かったです。

(ブロックについて今日の相手に対する対応は)相手がバックアタックがないので、しっかり1枚、目の前の人がついていこうという作戦でやっていました。

(リーグを通してクイックの種類が増えていったが)そうですね。去年からずっといろいろ種類を増やして今は9種類くらいあるんですけど、2部はコミットブロックですごい僕にマークしてくるチームが多いので、それをかわそうかわそうとしているうちにどんどん種類が増えていきました。種類が増えていってそのおかげで決定率も上がったので、クイックに関しては良かったと思います。

(昨日で入れ替え戦の可能性がなくなったが今日のチームの雰囲気は)実際昨日負けた瞬間僕は本当死ぬような(気持ちで)心がやられてしまったんですけど、みんな控室とか見ていると案外そんなに下級生とかもショックを受けていないみたいで、これだったら明日大丈夫かなと思っていていました。今日朝来てみてみんな普通にいつも通りやっていたので、これだったら大丈夫かなと思って試合に臨んで、結果雰囲気もいつも通り良くできたと思います。

(そんなチームに何か言葉はかけたか)いつも言っていることなんですけど、いつも通りやろう、今まで練習してきたことをしっかりやろうということを言っていました。

(尾木選手の負傷などアクシデントもあったが春のリーグ戦を終えて)まあ結局目標を達成できなかったのは僕の力量不足ですし、それは本当に申し訳ないと思います。ここでしっかり悪い部分もいっぱいあったんですけど良い部分もあったので悪い部分を修正していって秋で必ず1部に昇格できるように頑張りたいと思います。

(次の早慶戦にむけて)ホームですし、僕にとって最後の早慶戦なので、友達もいっぱい応援に来てくれるので頑張って見に来てくれる人を感動できるような試合にしたいと思います。

 

富澤太凱(経1)

 

(試合を振り返って)2部残留が決まって、残念ながらほぼ消化試合のようになってしまったんですけど、自分の中ではしっかり切り替えられて試合に臨めたかなと思います。

(自分のプレーを振り返って)相手のブロックが思ったより高くなかったので、自分の得意コースのストレートの思い切って打つことが出来たので気持ちいい試合でした。

(セッター回りは今季いろいろあったが)本来なら僕はレシーブをしなきゃいけないんですけど、まだ未熟なのでフェイントだけに専念させていただいて、そこの前後の関係で綻びが出てしまったのは、秋に向けて修正したいなと思っています。

(目の前に迫るのは早慶戦だが、これから自身の強化していきたい部分)自分がチームを背負っていくという意識をしっかり持って、早慶戦はいい試合を皆さんにお見せできるように頑張りたいですし、この先の東日本インカレも一つでも多く勝てるように自分でしっかり上げていければなと思います。

(高校からバレーを続けて初の早慶戦に臨む思いは)80回という伝統のある勝負なので、慶應義塾の一員として恥じないプレーをしたいと思います。

 

マルキ ナシム(環1)

 

(今日の試合を振り返って)序盤はサーブだったりスパイクが入ったんですけど、途中からサーブカットが入らなくなってしまってそこでちょっと気持ち的にやられてしまったところがあってそこだけ反省しています。

(今日はスタメンでの出場となったが)特に先に出るとは言われていなくて、昨日の調子がちょっと良かったので出してもらいました。

(サーブレシーブなど狙われる場面もあったが)サーブカットはずっと課題なのでもっと良くしてチームが安定してできるようにやっていきたいです。

(同じ1年生コンビの富澤選手とは)とりあえず気持ちで、自分たちがのびのびプレーして先輩たちに迷惑をかけないようにやっていこうと。あまり考えるとだめなのでのびのびやっていこうと言っていました。

(ルーキーとして期待されていた中での今季リーグを振り返って)全体としては途中から出ることが多かったんですが、緊張してガチガチになっていることがあったので、本来のプレーができていないのでもっとガッツリ練習して秋はガツンといけるようにやっていきたいです。

(次の早慶戦にむけて)サーブカットをもっと練習してスタメンで出られるように頑張ってチーム全体で勝っていきたいと思います。

 

サイド

マルキ ナシム(環1・川越東高)

セッター

尾木 将(法3・修道高)

センター

佐藤 康平(環3・桐蔭学園高)

オポジット

富澤 太凱(経1・慶應高)

サイド

布川 智規(商4・桐朋高)

センター

上野 素希(文4・甲陽学院高)

リベロ

松岡 海(文3・慶應高)

 

長澤 翔吾(環3・盛岡第一高)

途中出場

立木 智大(法3・慶應志木高)

 

松尾壮一郎(環3・慶應義塾湘南藤沢高校)

 

増田 拓人(環3・習志野高)

 

黒田 彪斗(環3・富山第一高)

 

池田 裕哉(環4・北嵯峨高)



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