【バスケ】慶関戦連日勝利!早慶戦への課題も明らかに

慶関定期戦の2戦目が行われた。慶大は、前日の試合で快勝し、本戦ではさらに強さを見せたいところである。試合序盤、勢いのあるプレーで得点を量産するも、中盤では逆転を許す展開に。試合後半で調子を取り戻し、見事2連勝を果たしたが、課題の残る試合となった。

2016/5/29(日)@日吉記念館

第84回慶関バスケットボール定期戦

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

22

10

19

18

69

関大

8

20

15

14

57

◆慶大スターティングメンバ―◆

PG

#5 後藤宏太(環4・藤枝明誠高)

SG

#9 鳥羽陽介(環2・福大大濠高)

SF

#18 澤近智也(環2・高知学芸高)

PF

#7 高橋晃史郎(政3・慶應義塾高)

#11 木村能生(環3・東山高)

第1Q、開始2分間は両チームともに得点の入らない時間が続く。沈黙を破ったのは後藤。後藤がシュートを成功させると、その後慶大は着実に得点を重ねる。その中でも、第1Qの立役者は鳥羽だった。このQで10得点を決める活躍を見せ、試合後には(自分がやるしかないという気持ちになって、積極的に攻めました)と語った。また、ピリオド終了直前には、#20山崎純(総1・土浦日大高)のカットから#21髙田淳貴(環1・城東高)へボールが繋がり、ゴール。2人の1年生が華麗なプレーを見せた。

 

第2Qは、これまで順調な試合運びをした慶大だったが、開始直後から、関大にじりじりと差を詰められる展開に。木村、鳥羽、#10堂本阿斗ディーン(商3・慶應義塾高)などが得点するも、ディフェンスが奮わず、相手のシュートを続けて許してしまう。第2Q開始時に14点あった点差は、終了時には4点となってしまった。また、終盤には、木村が足を痛めベンチへ下がり、慶大にとっては不安の広がるピリオドとなった。

 

関大を引き離したい慶大だったが、第3Q開始1分、関大に逆転を許してしまう。しかし、慶大はここから再び強さを見せ始めた。高橋がフェイクを使った技ありのシュートを成功させると、第2Qで足を痛めた木村がコートに戻り、ゴール下からのシュートを決めるなど、徐々に流れは慶大へ。また、鳥羽がカットや好ディフェンスで相手の攻撃チャンスを奪うと、さらに慶大は勢いを増し、後藤、高橋を始め、幅広い選手が活躍し、第2Qから点差を広げることに成功した。

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最終Qでも慶大の勢いは止まらない。ファウルをも恐れない積極的なディフェンスを仕掛け、相手を寄せ付けない慶大。オフェンスでは、高橋がこのQのみで10得点を決める活躍を見せる。高橋は、レイアップシュートや難しい角度からのシュートなど、さまざまな種類のシュートを成功させ、観客を沸かせた。また、山崎の相手を惑わせるボールさばきからパスがつながり、得点に結びつくなど、1年生の活躍も著しい。このQでもさらに関大を引き離し、慶大は2日連続で勝利をつかんだ。

 

勝利を収めたものの、中盤で逆転されるなど、気持ちの良い勝ち方はできなかった慶大。(本来のプレーが出来ていれば20、30点差はつけられる相手だった)と後藤が語るように、選手にとっても納得のいく試合ではなかったはずだ。しかし、慶大の目標は6月25日に開催される、早慶戦での勝利。それまでに改善すべき点は、本戦でより明確になっただろう。試合後、木村が、(ここから早慶戦に向けて、あと一ヶ月弱しっかり集中して練習して、絶対勝てるようにしたい)高橋が(立ち上がりから積極的に攻めて、接戦をものにしたい)と語り、選手たちの気合が感じれた。早慶戦ではどんな試合を見せてくれるのか。今よりもさらに磨き上げられるであろうプレーに注目したい。

 

(記事 清野日奈子)

 

阪口HC

(今日の試合は)危なかった所もあったけど、こっちも負けると思って試合してないので、勝ちました。本当は山崎と高田をもう少し長く出すつもりでしたが、最後は山崎だけになっちゃいましたね。(昨日木村の体力を心配されていましたが)昨日は彼にとってほんとに良い練習になったと思います。今日もしっかりやっていましたし、これが彼にとって少しでも自信になってくれたらいいですね。(来月の新人戦は)2年の原が怪我をしてしまい、新人戦までに回復が間に合いそうにないんです。怪我をする前、彼は凄くいい調子だったんですが、レイアップシュートをして、地面に降りた時に足をやっちゃって…。上武大学と新人戦の1試合目に戦う事になるのですが、相手は2メートルの選手が2人もいるんです。選手達には頑張ってもらわないと(笑)(昨年度の新人戦主将はサワでしたが)今年は鳥羽かな…。新人戦も頑張ります。

 

後藤宏太(環4・藤枝明誠高)

(試合を振り返って)全体を通しての出来はあまり良くなかったです。本来のプレーが出来ていれば20、30点差はつけられる相手だったので、詰めが甘かったかなと思います。(西戸とサワの欠場を受けて)西戸がいないと四年生で試合に出ているのは自分一人なので、チームを引っ張っていかなければ、と思いました。それと、西戸やサワに関係なく、自分の仕事は点を取ることだと思っているので、そこを意識してプレーしました。(慶関戦の意味合い)例年は4月の始め頃で、新チームが始動して間もないので、正直なところ練習試合のような感覚でした。ただ今年はトーナメントが終わって、早慶戦に向けて重要な時期だったので、自分達の実力を試す良い場になったと思います。(今後の抱負)春は早慶戦に勝つことが一つの目標です。秋にはリーグ戦やインカレも控えているので、最終的な目標である日本一に向けて、個人としてもチームとしてもスキルアップしていきたいです

 

木村能生(環3・東山高)

(今日の試合の感想)関大との試合はすごい歴史のある大会なので優勝できて嬉しかったです。僕が関西出身なので知り合いがいたり、関西から関東に来ている身として負けられないな、という思いが有りました。そんな中で勝てたのは嬉しく思います。しかしここは通過点なので、ここから早慶戦に向けて、あと1ヶ月弱しっかり集中して練習して、絶対勝てるようにしたいです。(今日の勝因)チームペースが徹底してできていたのかなと思います。しかし、詰めが甘い部分もあったので、その点がこれからの課題だと思います。よかった点は思い浮かばないです。(早慶戦に向けてどのようなことを意識して練習していきたいか)早慶戦は、サワが復帰すると思うので、僕はシックスマンとしてチームの中での役割をしっかりと果たせるようにしていきたいです。ディフェンスで頑張ることが1番の仕事だと思うので、そこにプラスでオフェンスでしっかり点を取るなり、動きをしっかりするなりできればいいかなと思います。(最後に一言)頑張ります!!

 

高橋選手(政3・慶應義塾高)

(今日の試合は)早慶戦前の良い調整の場だととらえていました。試合を振り返ってみると、個人的に課題が多く見受けられたと思います。早稲田は2対2の責めをしてくるので、今日のディフェンスに関しても、もっと徹底してプレッシャーをかけれたら良かったと思います。また、僕はボックスアウトを徹底できなかった部分が有ったので、早慶戦ではミスが無い様にしなければならないと思いました。(西戸・サワがいない試合で、)下級生が多くでた試合でしたが、その中でも特に山崎や高田が、積極的にゴールにアタックしてくれたことは、チームとして良い収穫でした。下級生も動ける雰囲気をチームで作れて良かったです。(新人戦で下級生への期待は)長身のプレーヤーがいない点で、苦しい戦いになると思います。しかし鳥羽・澤近・山崎・高田を中心に上手くまとまって欲しいです。新人戦で下級生が力をつけて、早慶戦でも活躍してくれると非常に嬉しいです。(早慶戦では)タフゲームになると思いますが、立ち上がりから積極的に攻めて、接戦をものにしたいと思います。

 

鳥羽陽介(環2・福大大濠高)

(試合を振り返って)慶関の定期戦を2勝できたことが自分たちの収穫ではないかと思う反面、早慶戦を控えた中で、早稲田を想定した試合というのを全面に出して試合できたかというと、そうとは言えない点も多々ありました。(慶関戦への思入れは)去年は参加しなくて、初めての大会だったのですが、長く続いている伝統ある一戦に出場できたことをとても嬉しく思います。(1Qで10点を決める活躍だったが)入りを大事にしようということがチームの課題でしたが、スタート時点で全員にまだ気持ちが入っていなかったので、自分がやるしかないという気持ちになって、積極的に攻めました。(ディフェンスでも積極的に動いていたが)早稲田を想定したという部分では、関西のレベルは関東とは少し差があると思うのですが、そこで最大限に自分がどれだけ早稲田を意識してできるかを心がけてやったので、いつもよりも相手が激しく来ない分、自分がディフェンスで積極的に詰めようということを意識してやりました。(怪我から復帰した直後と今とではプレーに違いはあるか)シュートタッチが良くないと思います。でも怪我で出れなかった時にトレーニングをしっかりやっていた分、あたりの強さなどは以前に比べて強くなったと感じています。(次の新人戦ではチームをまとめる立場になるが)早慶戦を控えている中で、それほど練習を重ねて臨める試合ではないと思うので、チームをまとめるという上でのリーダーシップを発揮することと、チーム全体として身長が低い分、速いバスケットを展開していくしかないと思うので、ゲームの中でも、自分がチームをまとめられるように、声を出したり、積極的に走ったり、ルーズボールやリバウンドなど泥臭い部分まで率先してやっていかなければいけないと思っています。(新人戦への意気込み)去年はベスト8という結果を先輩方が残してくださったので、それに追いつけ追い越せでやっていきたいと思います。

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