慶應スポーツ新聞会

【相撲】果敢に挑むも全国の壁を痛感… 第41回全国学生相撲個人体重別選手権大会

 相撲の第41回全国学生相撲個人体重別選手権大会が大阪・堺市大浜公園相撲場で行われ、慶大から65kg未満級に中村一稀(経1)と石井良(経1)、75kg未満級に胡華興(薬1)が出場した。1回戦、中村が引き落としで敗れると、石井は寄り切りで黒星。続く胡も押し出しで敗れ、いずれも初戦突破はならなかった。

全国大会に出場した3選手 (左奥から石井、胡、中村)

全国大会に出場した3選手
(左奥から石井、胡、中村)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第41回全国学生相撲個人体重別選手権大会

2016/09/18@堺市大浜公園相撲場

 

男子65kg未満級

中村一稀(慶大)●(引き落とし)○池知雅貴(九情大)

石井良(慶大)●(寄り切り)○新田龍生(大阪大)

 

出鼻をくじかれ、初戦を突破することはできなかった

立ち合いで出鼻をくじかれ、初戦を突破することはできなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今大会の最軽量階級、65kg未満級でまず慶大勢の初陣を切ったのは中村一稀(経1)。初の土俵入りだった東日本大会は、持久戦を勝ち抜いて全国出場を決めた。それだけに今大会も持ち前の粘り腰を発揮したいところだったが、「立ち合いは自分が練習していたことが出しきれなくて、足が出ていなかった」と本人が振り返った通り、立ち合いで相手に上手くさばかれ、大きく態勢を崩してしまったのが全てだった。「はっきり言って、悔しいです。」初の全国デビューはほろ苦い思い出になった。

 

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「自分の型に持っていけなかった」と、試合を振り返った石井。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 中村に続いて65kg未満級に登場したのは石井良(経1)。今回が1年ぶりの全国大会だった石井。立ち合いから顔面への強烈な突きを見せたが、そこは相手がしのぎ組み合う形に。普段の自分の型とは違う状況に、次の攻撃の手が出ず、最後は寄切りで土俵の外に押し出されてしまった。緊張気味だった中村とは対照的に、「高校のときと比べてあまり緊張しなかった」というが、その落ち着きが裏目に出てしまったか。「もっと緊迫感を持って相撲を取れたら違ったかも」と唇を噛んだ。

 

 

男子75kg未満級

胡華興(慶大)●(押し出し)○大嶋唯希(大阪大)

 

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「緊張で何も考えられなくなってしまった」と、悔しさを滲ませた胡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 75kg未満級には慶大最後の選手、胡華興(薬1)が出場。開始直前に1回戦の相手選手の棄権が発表され、急遽補欠選手との対戦となった。立ち合いから果敢にぶつかっていったが、相手にガッチリ受け止められると、逆に身体を左に捻られ、そのまま押し出しで敗れた。「立ち合いでは諸手突きをやろうと思っていたが、土俵に上がって緊張で頭が真っ白になり、結果として頭からぶつかる形になってしまった」と、試合後はさっぱりとした口調ながらも悔しさを滲ませた。

 

 出場選手全員が初戦敗退に終わった今大会。勢いだけでは勝ち進めない、全国大会のレベルの高さを痛感することとなった。また、強豪選手との対戦で、これまでは見えなかった課題も見えてきた。技術面では、石井と胡が「組んでからの技の引き出し」を課題に挙げた。他方、精神面では、中村と胡は「頭が真っ白になった」と試合前の緊張を振り返り、石井は逆に緊迫感の欠如を口にした。とはいえ、競技経験の浅さは、残している伸びしろの大きさの裏返し。入部以来のこれまでの練習は、相撲を取るために必要な身体作りを狙った、言わば土台を固めるターム。彼らが今回の悔しさを糧にし、”本当”の意味で相撲を覚えたとき、今より一回りも二回りも強い力士になっているに違いない。

(記事:江島健生)

 

 

以下、インタビュー

中村一稀(経1・慶應義塾)

(今の気持ちは)

はっきり言って、悔しいです。

(開会式から少し落ち着かない様子だったが、やはり全国大会に臨む緊張はあったか)

凄く緊張していて、頭が真っ白になってしまっていたんだと思います。

(試合を振り返って)

緊張していたというのは言い訳に過ぎないんですけど、立ち合いは自分が練習していたことが出しきれなくて、足が出ていなかったのが敗因だったとはっきり思います。

(今後に向けて)

まだ1年生なので、来年に向けて日々の稽古をしっかりするしかないと思います。

 

石井良(経1・慶應義塾)

(今の気持ちは)

今回は自分の形に持っていくことができなかったということで、また新しく課題が見えてきました。自分の得意な形に持っていくというのも重要だとは思うんですけど、その形に持っていくのには回しが取れるといった前提があるじゃないですか。上手くいかなかった場合でも臨機応変に対応できるように、投げや潜りといった選択肢を増やして、もっと余裕を持って相撲を取れるようになった方がいいなというのは感じました。負けてしまったんですけど、そういう課題が見えてきたので、それを踏まえながら今後の練習のテーマを考えて、意味のある相撲を取れるように思えるようになりました。今まではただ力をつければいいと思っていたので、自分の中では大きな変化が生まれたのかなとも思っています。

(1年ぶりの体重別の全国大会の舞台はどうだったか)

なぜかはわからないですけど、高校のときと比べてあまり緊張しなかったですね。

(東日本体重別では突き相撲で勝ち進んだが、今日は組み合う形になった)今回は違いましたね。突きでやろうかなとも思ったんですけど、組まれてしまいました。そこはさっきも話したように、組んでも勝てるような練習をしたほうがいいなと思いました。

(右で回しを取ってからは)

体重はさほど変わらなかったので余裕はあったんですけど、右で回しを取ってから、「何をしよう?」という風になっちゃって。投げをやるにしろ普段そういう練習はやってないなと。いつもは寄り切りで勝ってたので。もっと技の練習をした方がいいなと思いました。

(来週にはリーグ戦もある。今後に向けて)

逆に今回は緊張しなかったのがいけなかったのかなと思っていて、もっと緊迫感があった状態でやった方が良い相撲を取れるかもしれないので、次の大会までにそこをはっきりさせて試合に臨めればいいかなと思っています。

 

胡華興(薬1・慶應義塾)

(今の気持ちは)

悔しいです。今まで色んなスポーツをやってきましたけど全国大会というのは初めてで、最初緊張せずにリラックスしようと思って試合前まで頑張って平常心を保とうとしていたんですけど、やはり土俵に上がってから頭の中が真っ白というか、緊張で何も考えられなくなってしまいました。あっさり負けてしまって、悔しいですね。

(今回の相手にはパワーで上回られたように見受けられた)

元々、試合前からどういった相撲を取るのかは決めていて、立ち合いは諸手突き(注:両手で相手の胸を突っ張る技)をやろうと思っていて、一週間前くらいからずっと稽古でも立ち合いを練習していたんですけど、いざ試合になって頭からぶつかってしまったんですよ。頭からぶつかれたというのはそれ自体は良いことなんですけど、前からやろうと思っていたことはできなくて。それで立ち合いの後は相手のペースに持って行かれちゃって、自分の経験の無さを感じました。

(思うような形に持って行けなかったのはさっきも言っていた緊張によるものか)

そうですね。

(今回見つかった課題は)

今までずっと立ち合いを意識してやっていたんですけど、立ち合ってから組んでそこからどう攻めるかを、これから次の体重別や団体戦に向けて練習の中で意識してやっていきたいです。

(来週はリーグ戦もあるが、今後に向けて意気込みを)

来週のリーグ戦はもしかしたら出るかもしれないと言われていて、出るとしたら無差別級で、今回みたく同じような体格の選手ではなく大きな選手と当たるので、勝つことを意識してたち合いで変化させたりだとか、思い切りぶつかっていくだけでは勝てないと思うので色々考えながら相撲を取っていきたいと思います。

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