慶應スポーツ新聞会

【ボクシング】早慶戦前早慶合同企画第2弾!早慶主務対談  慶大・岩田慎平×早大・秋田悠然

 早慶合同企画の第2弾は、慶大・岩田慎平(総4)と早大・秋田悠然の前主務対談。昨年の早慶戦の企画・運営に携わり、縁の下で早慶ボクシング部を支えてきた二人に、早慶ボクシング部の素顔、そして早慶戦について語っていただいた。

 

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ファイティングポーズを取る岩田(写真左)、秋田(写真右)

 

 

————今回こういった対談企画をやるという話を聞いて率直にどう思われましたか

 

岩田:主将対談はすぐイメージが湧いたんですけど、主務対談って何を話せばいいんだろうってなりましたね(笑)。

 

秋田:昨年の早慶戦の際は岩田さんにはお世話になりっぱなしだったので感謝の言葉を伝えに来ました(一同笑)。

 

 

————もともとお二人は面識があったのですか

 

岩田:去年の早慶戦が初めてですね。

 

秋田:そうですね。去年の早慶戦を一緒に企画・運営しました。

 

 

————お二人のボクシングとの出会いは

 

岩田:僕は高校の途中までサッカーをやっていたんですけれども、サッカーを辞めてプロボクシングのジムに最初行きまして。それで大学入学と同時にボクシング部に入りました。

 

秋田:高校時代の彼女にあるとき「君は男らしくない」と言われて。男らしいことを証明する必要ができて色々考えていたところ、youtubeで具志堅用高の動画を見つけて、あんなに強い男はいないと思い、できる限り近づきたいとボクシングを始めました。

 

 

 

 

「自分で問題点を見つけ、色んなことに気づいて自分から解決しないといけない」(岩田)

 

「主務の仕事は部の問題に適切に対処し、部員が練習をやりやすい環境を整えること」(秋田)

 

 

 

————主務業をやってきて思ったことは

 

岩田:個人的なことなんですけど、毎日部室に来て普通に練習して帰って、という本当に当たり前の日常なんですけれども、主務含めスタッフ陣がいてこそボクシング部は成り立っているんだと実感しました。

 

秋田:部を強くするのは主将の務めで、主務の仕事は部の問題に適切に対処し、部員が練習をやりやすい環境を整えることが重要だと思います。

 

 

————主務になったきっかけは

 

岩田:僕は大学2年のときにトレーナーに転向しまして、そのときから部のマネジメントに携わる機会が増えていったことがきっかけですね。

 

秋田:元々自分はコーラス部で、1年のときは選手としてあまり貢献できていなかったので、仕事だけはやろうと思って部内でも一番仕事を頑張っていた矢先に、とある事情で3年生の僕が主務を引き受けざるを得なくなって。そこで「やります!」と。

 

 

————やはり選手と主務業の両立は難しかったですか

 

岩田:僕は2年でトレーナーになったので、選手として活動していた期間は短かったです。ただ、今年のリーグ戦は選手と両立していた期間があったんですけど、やっぱり忙しいの一言に尽きます。トレーナーとしての活動の傍だったので、1年生を指導しつつ、家に帰ったら主務の仕事をする。そんな毎日の繰り返しで多忙な日々でした。

 

秋田:3年のリーグ戦で平成国際大の矢代博人選手と戦えて。すぐにKOされてしまったんですけど、主務をやりながらでも選手としてチャンスを与えてもらったので楽しかったです。今年のリーグ戦で田中選手(和樹=慶大元主将総4)にさえ勝った矢代選手ですからね。ああいった強い選手とやれたのは本当に良かったです。

 

 

————主務業の仕事とはどんな仕事なのでしょうか

 

秋田:OBと大学、連盟に連絡を取ることが主な仕事です。

 

岩田:その三つとのパイプ役になりつつ、日々の資金繰りだったり、維持管理や練習環境の整備などが仕事ですね。

 

秋田:懐事情がなかなか厳しいので(笑)。

 

 

————主務に求められる資質とはどういったものでしょうか

 

岩田:やっぱり気づける人ですね。下級生の頃は言われたことをやってさえいればいい部分もあると思うんですけど、主務になったら自分で問題点を見つけ、色んなことに気づいて自分から解決していけないといけないので。何事も視野を広く持って柔軟に対応できる人間が理想かなと思っています。

 

秋田:選手の気持ちがわかると何事もやりやすくなると思います。練習環境を整えることが主務の仕事なので、選手がしてほしいことというのは選手の経験が少しでもあればわかることなので、そういう意味では選手と主務の両立は大変なんですけど良かったと思います。

 

 

————主務業をやっていてやりがいに感じたこと、逆に辛かったことは

 

岩田:一番は早慶戦を無事に終えられたことですね。すごく大変な時期もあったんですけど、やっぱり頑張ってきて良かったなとは思いましたね。早慶戦関係で直前1か月は本当に忙しく、OB団体含め各企業への広告協賛であったりや、試合数をどうするかといった部分はお互いに意見がマッチしない部分があるので、そこでの折り合いをつけるのは大変でした。

 

秋田:やっぱりやりがいは早慶戦ですね。岩田くんのおかげで無事に終えられて本当に良かったなと思います。OBなどの社会人の方とやり取りをするのは大変なこともありましたが、今となっては貴重な経験だったと思います。

 

 

————早慶戦における主務の活動とはどういったものなんでしょうか

 

岩田:ホストで変わってくるんですけど、今年は慶應開催ということで、会場を押さえ、企業やOBの方たちに広告協賛という形で資金援助していただくことです。あと、早慶戦後にレセプションを開くので、その予算を決めたり会場を押さえたりですね。

 

秋田:去年はパンフレットを作るために広告や写真を集めました。特に写真が大変で、慶應さんからも写真を変更してほしいっていうお願いもあったんですけど、ウチのマネージャーが何度も写真を送り直してくるのに対して「もっと普通の表情しろよ!」ってまた送り返したり(笑)。それが今年の主務(新村久瑛、現早大主務)なんですけどね(一同笑)。

 

 

————今の主務の働きぶりをお二人はどう見ておられますか

 

岩田:僕と違って、彼(小笠原夢生=政3)は選手兼主務でやっているのでかなり忙しそうに見えますね。僕もそこはサポートしているんですけれども、今年の3年生は運営に携わる人間が多いので、そういう意味では恵まれているのかもしれません。

 

秋田:僕に比べて、彼女はコミュ力といいますか、他大学のボクシング部とのつながりを増やすのに長けていると思います。スパーリング相手を呼んでくるなど、僕の代にはできなかったことをやっていますね。

 

 

落ち着いた物腰で語ってくれた岩田(写真左)、冗談を交えながら対談を盛り上げた秋田(写真右)

落ち着いた物腰で語ってくれた岩田(写真左)、冗談を交えながら対談を盛り上げた秋田(写真右)

 

「早慶戦の舞台を支えるのが自分の役目だと思っています。多くの人が活躍できる舞台づくりをサポートしたい」(岩田)

 

「早稲田に入ったからには、早慶戦という舞台で戦いたいじゃないですか」(秋田)

 

 

 

———少しくだけた話になるのですが、お二人はオフ日をどのように過ごしていますか

 

秋田:みなとみらいや水族館に行きます(笑)。

 

岩田:友達と遊んだりもするんですけど、ほんとに何もないときは車をいじったり、カメラを持ってぷらぷらとどこかに行きますね。

 

———最近はどこかに行かれましたか

 

岩田:夏にいろは坂に行きました。夏なので紅葉はなかったんですけど面白かったです(笑)。

 

 

————お二人のボクシング以外の趣味は

 

岩田:結構多趣味なので、さっきも言った車とカメラ、映画鑑賞、あとは日曜大工ですね。最近は靴箱を作りました。

 

秋田:動物園に行くことですね。あとは、変わった人に話しかけることとか。そういう自分にはないものを持っている人を尊敬しているので。

 

 

————お二人から見たお互いの印象、自校ボクシング部の魅力について教えてください

 

秋田:慶應のOBは熱心で、応援のまとまりが良いですね。三田会のバックアップも手厚くていいなあと思っています。早稲田の魅力は…ちょっと考えさせてください(笑)。

 

岩田:スポーツ推薦を導入して良い選手を多く取っていたので、かつ大学から始める選手もいてウチよりも色んな選手がいるなあと思いますね。慶應の魅力は早稲田に比べて、実績のある選手や高校からの経験者は少ないんですけど、その分みんなで頑張って強くなっていこうという気持ち、チーム全体の勝利に対するこだわりは、関東大学ボクシングリーグ中を見渡しても一番強いかなと思いますね。

 

秋田:「監督やOBの方が、指導以外の時でも話を聞いてくださるなど、暖かい雰囲気が早大ボクシング部の魅力だと思います。

 

 

————お二方から見て両校の印象は

 

岩田:すごく言葉が悪いんですけど、やっぱりスポーツバカっていうイメージはありますね(一同笑)。

 

秋田:慶應は元々経験者ではなく、大学からボクシングをやりたくて入ってる人が多いので、ボクシングに対する真摯な姿勢を感じます。

 

 

————今まで早慶戦の試合で印象に残っている印象は

 

岩田:一昨年の早大の伊藤未来也選手(H27年卒)と慶應の三浦三四郎選手(H27商卒)の試合で、確かそれが3度目の対戦だったんですよ。過去2回は伊藤選手に軍配が上がっていたんですけど、三浦選手が勝って。最後の引退試合に、しかもその試合で負ければ慶應の敗北が決まっていた試合だったんですよ。個人的にものすごく感動しましたし、本当にあの試合を見て慶大ボクシング部を選んで良かったと思いました。

 

秋田:伊藤選手はインターハイで3位のエリートで、一方三浦選手は大学から始めた選手で、才能を努力で上回るみたいな感じですごく気持ち良かったですね。あれ、自分早稲田なのに(一同笑)。僕が印象に残っているのは赤井選手(雄介=H27卒)の試合ですね。元々64キロ(ライトウエルター級の上限重量)でやっている選手が、早慶戦にどうしても勝ちたい、ということで56キロ(バンタム級の上限重量)まで壮絶な減量を乗り越えて。あれは慶應もびっくりされたんじゃないですか。

 

岩田:予想外でした。

 

秋田:しかも慶應の杉山選手(知義=商3)は本当に強い選手だったんですけど、肉体はカラカラになりながら魂だけで立って接戦の末勝利をもぎ取ったのは、ボクサーとして本当にカッコいいと思いましたし印象的でした。

 

 

————昨年の早慶戦は4-3で早大が勝利を収めました。どんな思いでご覧になっていましたか

 

岩田:慶應がいきなり3つ落として、ライト級の二人目を終えて慶應の敗北が決まったので、正直「もう終わったのか」という感じでした。

 

秋田:それでも腐らずライトウエルター級、ウエルター級で取り返したというところで、やはり慶應はボクシングに対して真摯ですごいと思いました。

 

 

————岩田選手も選手として今回の早慶戦に出場する可能性もありますが、早慶戦に対する思いはどうでしょうか

 

岩田:早稲田もそうだと思うんですけど、4年生だから試合に出られる、引退試合だから出られるという保証はないので。やっぱりウチは学年に関係なく部内で実力がある者、慶應の名を背負うにふさわしい選手が早慶戦に出ます。出られるとは決まっていないので、まずは出場に向けて頑張りたいと思います。

 

 

————秋田選手は現在ケガをされているということですが、出場の可能性は

 

秋田:無いですね。僕は運営側で頑張るしかないと思っています。

 

 

————ケガをしてからの早大ボクシング部、選手たちをどのように見ておられますか

 

秋田:試合経験の面で早大は慶大に劣っていると思うので、そこをどうにかカバーしないと慶大には勝てないですね。

 

 

————岩田選手についても今回の早慶戦についての思いをお聞かせください

 

岩田:やっぱり最後の早慶戦なので勝って終わりたいです。僕個人としてはトレーナーとして下級生を指導しているので、ぜひ2年生3年生が4年生を追い抜いて来年のリーグ戦に向けて弾みをつけていってくれたらと思います。

 

 

————今年の早慶戦は来場客数600人という目標を掲げておられますが

 

岩田:今までは内部に向けての発信が多かったんですけど、今年は外部の人に情報を発信しているという印象を受けますね。

 

 

————初めて見に来られる方に見てほしいポイントはありますか

 

岩田:早慶戦はOB含めて両校が一団となって戦う独特の雰囲気があるので、アマチュアボクシングといえども他にはない魅力があると思います。

 

秋田:地味な競技ではあるんですけれど、戦い方に気持ちの強弱を見て取ることができる競技なので、テクニック、パワーもあるんですけれど、根性比べでどっちが勝つのかというところに注目してほしいです。

 

 

————お二人にとって早慶戦とは

 

岩田:僕はずっと部の運営に携わっていた部分があったので、どちらかというと早慶戦の舞台を支えるのが自分の役目だと思っています。多くの人が活躍できる舞台づくりをサポートしたいですね。

 

秋田:60回という伝統があって、やっぱり早稲田に入ったからには、慶應に入ったからには、早慶戦という舞台で戦いたいじゃないですか。宿命というか早慶に入ったら当然のようにあるもので、最高の舞台だと思っています。

 

 

————この記事を見てくれているファンに向けて、早慶戦に向けての意気込みを一言お願いします

 

岩田:僕はボクシングで良く使われる「血湧き肉躍る」という言葉が好きで、言ってしまえば興奮するという意味なんですけれども、そのぐらい絶対早稲田に勝ちたいという強い気持ちで応援いただければと思います。

 

秋田:「練習は根性、試合は勇気」という輪島功一元世界チャンピオンの言葉があるんですけれど、試合になったら勇気を出すしかないので、強い相手にも怯まず勇気を持って立ち向かう姿を見てほしいなと思います。

 

————ありがとうございました!

 

(取材:森田悠資・中村駿作)

 

 第60回早慶ボクシング定期戦は12月3日(土)慶應義塾大学日吉キャンパス日吉記念館で行われます。ボクシングファンもそうでない方も慶大ボクシング部の雄姿をその目に焼き付けましょう!

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