慶應スポーツ新聞会

【合氣道】溢れる気迫で2連覇! 第25回早慶合氣道定期競技会

年に1度の早慶戦。流派の違う早慶合氣道部が、演武と乱取稽古で競い合った。慶大は、得意とする演武競技で4勝2敗、乱取競技では2勝4敗。勝敗数で引き分けたものの、合計得点で見事優賞を収めた。この試合をもって4年生は引退。9年ぶりとなる早慶戦2連覇で有終の美を飾った。

試合前円陣を組む慶大

試合前円陣を組む慶大

 

10月23日(日)第25回早慶合氣道定期競技会@早稲田大学柔道場

 演武競技6種目、乱取競技6種目の計12種目で行われた早慶戦。各種目、審査員の評価によって点数を付け、得点が高い方に勝ち星が与えられる。最終的に勝ち星数が多い方、同数の場合は合計得点が高い方が優賞だ。

 演武では、2人ずつのペアで事前に決めた演技を披露し、完成度を競う。それに対し、乱取稽古は1対1の試合形式で行われ、技が決まると得点が与えられるというものだ。

 慶大の成績は、演武競技4勝2敗、乱取競技2勝4敗。勝ち星の数では引き分けたたが、合計得点で上回り見事優賞を収めた。

 合氣道にはさまざまな流派が存在し、慶大と早大は異なる流派に所属している。そのため、演武を中心に練習する慶大と、日頃から乱取稽古に取り組む早大が戦うことは簡単ではない。特殊な環境の下、独自のルールで行われる合氣道早慶戦は、唯一無二の試合。まさに「伝統の一戦」という言葉がぴったりだ。

◆演武競技

 粛然とした雰囲気の中行われた演武競技。

 下級生演武と坐技では惜敗したものの、演武を中心として練習している慶大の強さを見せつけ4勝。自由技では4年生の太田賢、有坂隆弘ペアが高得点をマークし、チームの勝利に大きく貢献した。

 落ち着いた表情で、それでいて力強い演技をする選手の姿には、演技を見守る観客を引き込む魅力があった。

下級生演武に出場した新(経2)、三浦(理2)

下級生演武 新(経2)、三浦(理2)

立技 勝田(理4)、石橋(政4)

立技 勝田(理4)、石橋(政4)

坐技 有坂(経4)、勝田(理4)

坐技 有坂(経4)、勝田(理4)

武器技(短刀) 市川(法4)、太田(経4)

武器技(短刀) 市川(法4)、太田(経4)

武器技(杖) 石橋(政4)、貞益(政3)

武器技(杖) 石橋(政4)、貞益(政3)

自由技 太田(政4)、有坂(経4)

自由技 太田(政4)、有坂(経4)

 

慶大出場選手

慶大−早大

下級生演武

新高虎(経2)、三浦俊次(理2)

⚫︎94−105

立技

勝田力康(理4)、石橋大地(政4)

⚪︎125−109

坐技

有坂隆弘(経4)、勝田力康(理4)

⚫︎110−114

武器技(短刀)

市川聖武(法4)、太田賢(経4)

⚪︎121−119

武器技(杖)

石橋大地(政4)、貞益健太(政3)

⚪︎140−99

自由技

太田賢(経4)、有坂隆弘(経4)

⚪︎140−124

◆審査制乱取稽古

 演武競技とはうって変わり、試合形式で行われる乱取稽古は大きな声援の中で行われた。

 普段乱取稽古を行わない慶大は、早慶戦で戦うこの日のためにOBから早大対策の方法を学び、練習をしてきたという。演武とは異なり、相手がどんな技を仕掛けてくるかわからないという難しさはあったが、真摯に取り組んだ練習の成果から2勝を獲得。勝負に対する真剣さ、という慶大の強みが表れた試合であった。

女子 中根(文3)

女子 中根(文3)

先鋒 豊原(政3)

先鋒 豊原(政3)

次鋒 有坂(経4)

次鋒 有坂(経4)

中堅 初鹿(商3)

中堅 初鹿(商3)

副将 太田(経4)

副将 太田(経4)

主将 勝田(理4)

主将 勝田(理4)

 

慶大出場選手

慶大−早大

女子

中根朱里(文3)

⚫︎81−96

先鋒

豊原拓真(政3)

⚫︎74−82

次鋒

有坂隆弘(経4)

⚪︎99−91

中堅

初鹿元紀(商3)

⚪︎90−65

副将

太田賢(経4)

⚫︎90−92

大将

勝田力康(理4)

⚫︎96−107

記事:鈴木優子

試合後コメント

太田賢主将(経4)

(演武と乱取を振り返って)合氣道部は初心者が多いので、4年間がマックスなんですよね。その4年間を出し切るのが演武です。乱取は、合氣道だとなかなか戦う機会がないのですが、早大に合わせて戦うので、より気持ちが乗りやすいです。どちらも自分が思っているもの、今までやってきたものを全部出し切れたのではないかなと思います。特に、他の部員が活躍してくれたので、涙が出そうになりました。(早大は普段から乱取稽古をしているが、慶大はしていない。難しさは)早大はOBがたくさん乱取の技を知っていてそれを下ろしているのですが、慶大も慶大なりに、どうやって早大に対策してきたかをOBに聞いて練習してきました。やはり難しさはあったので、勝敗数では負けてしまったのですが、2つの星を取ってくれたので感動しています。(慶大の強さは)真剣度というか、少なくとも今年は取り組み方が早大より上だったのではないかと思います。最後は本当に僅差でしたが、そこの差が出たのではないかなと思います。(9月の大会では11連覇しました)勝たなければいけないというプレッシャーとの戦いだったのですが、頼もしい仲間がいたおかげで実力が出せたのではないかと思うので、非常に良い経験になりました。(4年間を振り返って)先輩も後輩も同期も本当にお世話になって、こんな愚かな自分が早慶戦で勝利を獲得できるまでに成長させてもらったという思いが強いので、感謝の一言です。(後輩にメッセージ)早大は下級生が結構試合に出ていて、来年以降さらに強くなると思うので、努力を重ねて来年3連覇してほしいです。

石橋大地副将(政4)

(演武を振り返って)自分の練習は嘘をつかないということを信じて、自分自身を信じてやった結果だと思っているので、いつも通りの演武ができたと思います。(早大とは流派が違いますが)早大とは4年間の付き合いなので、流派が違っても共通点を見出していこうという取り組みを4年生どうしでやっていました。難しい中でも、早慶戦らしいものにできたのではないかと思います。(慶大の強さは)今年は団結力だと思います。大きな声を出して塾歌を歌うことであったり、円陣の大きさであったりと、団結力が表れていて、気迫で勝つことができたと思います。(9月の大会では11連覇しました)プレッシャーの中で普段稽古していることがしっかり出せたのが大きかったと思います。相手はかなり強豪校だったのですが、慶大は、技そのものというよりも入場が合っていたり座礼が合っていたりと構成の統一感があったのが良かったと思います。(4年間を振り返って)思い返してみれば早かったですね。自分は塾高時代から合氣道をしていたので、7年間の部員生活が幕を閉じるということで寂しい思いはあるのですが、こうして早慶戦で結果を残して引退できるというのは本当に幸せだなと思っています。(後輩に向けて)これからの代は早大も強いですし、他大学もかなり進歩してきているので、今まで引き継いできた4年生の技術をビデオでたくさん学んでほしいです。慶大の強さは先輩と後輩のつながりの深さだと思っているので、先輩を頼って、技術を盗んで頑張ってもらいたいです。

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