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【器械体操】1名が本選へ!大舞台で自信につながる演技/第71回全日本体操競技選手権大会 種目別トライアル

昨年のリオデジャネイロオリンピックでは男子団体で日本が見事金メダルに輝き、再び注目が集まった体操界。4月7日から9日にかけて、東京体育館では個人総合の日本一を決定する第71回全日本体操競技選手権大会が行われた。慶大は古門駿佑主将(政4・慶應義塾高)、田中瑞基(政3・慶應義塾高)、杉野広尭(環3・鯖江高)の3名が8日に行われた種目別トライアルに出場した。ルール変更で皆が結果に苦しむ中、杉野が得意のあん馬で14.100点をマークし、21位となった。この結果、個人総合予選と種目別トライアルの各種目成績上位24名に出場権が与えられる全日本種目別選手権予選への進出が決定した。

 

 

古門駿佑主将(政4・慶應義塾高)

最後まで落ち着いて演技を披露した古門(政4)

 

 

 

 

 

 

 

 

<鉄棒>

 

順位

D

E

合計

95

5.000

7.600

12.600

今大会に学生として挑戦できる最後の年となった古門は鉄棒で出場。「唯一不安要素」の離れ業コールマンに失敗し、演技途中に落下してしまった。落下により技の完成度、美しさ、大きさなど演技の出来栄えで評価される10点満点のEスコアから1.0点が引かれてしまったが、古門は落下後も慌てることなく攻めていった。演技終了後の古門の顔に悔しさが滲み出たが、本人は演技を確認して「いつも以上に良かった」と振り返った。

 

 

田中瑞基(政3・慶應義塾高)

つり輪から演技をスタートした田中(政3)

 

 

 

 

 

 

 

 

<つり輪>

 

順位

D

E

合計

90

5.200

7.300

12.500

 

<跳馬>

 

順位

D

E

合計

 

4.800

9.000

13.800

※種目別選手権予選に進出するには2本挑戦する必要があるが、田中は1本のみの挑戦だったため順位が出ない

平行棒では完璧な演技を見せる

 

 

 

 

 

 

 

 

<平行棒>

 

順位

D

E

合計

35

5.400

8.600

14.000

演技が終わった瞬間ガッツポーズする田中

 

 

 

 

 

 

 

<鉄棒>

 

順位

D

E

合計

76

5.100

8.100

13.200

 

<ゆか>

 

順位

D

E

合計

96

5.000

8.000

13.000

 

<あん馬>

 

順位

D

E

合計

84

4.800

8.150

12.950

慶大から唯一6種目全てに出場した田中。最初の種目つり輪では難易度の高い技に挑戦するが、緊張で落下してしまう。その後は調子を取り戻すと、得意とする平行棒では完璧な演技で会場を魅了し、得点も14.000点をマークした。演技終了後にはガッツポーズも見せた。結果、全日本種目別選手権予選に進出することができなかったが「来年もここで演技してリベンジしたい」とすでに気持ちを切り替え、闘志を燃やしていた。

 

 

杉野広尭(環3・鯖江高)

 

全日本種目別選手権の予選進出を決めた杉野(環3)

 

 

 

 

 

 

 

 

<あん馬>

 

順位

D

E

合計

21

5.600

8.500

14.100

大きなミスもなく、完璧な演技で杉野本人も「満足」と語った。見事21位に入り、全日本種目別選手権予選進出を決めた。兄と弟もあん馬に出場し、弟が4位、兄が23位と三兄弟全員が全日本種目別選手権の予選へ進出した。兄弟で切磋琢磨しながら、今大会で得た自信を全日本種目別選手権の予選でも失うことなく決勝に進出してほしい。

 

 

今大会に出場することができなかった選手、全日本種目別選手権の予選に進出できなかった選手もいるが、慶大選手の演技前になると観客席からはチームメイトの応援の声が体育館内に響き渡った。慶大は昨年目標だった全日本インカレにおいて1部昇格を果たし、明らかに器械体操部の技術は上がってきている。今大会は個人戦だったが、チームとして強い結束力がまた深まったのではないだろうか。チーム力をより一層増す慶大器械体操部の躍進から目が離せない。

 

 

(記事 椙本彩愛)

 

 

<試合後コメント>

 

古門駿佑主将(政4・慶應義塾高)

 

(今日の演技を振り返って)ミスのないように、というのが自分のなかの目標で。トライアルの試合自体が全日本種目別に出場するための予選、みたいな感じなのですが、ちゃんとやれば通過するというのは何となくわかったので、いつも通りやろうっていう気持ちでやっていたのですが、唯一不安要素の離れ技のコールマンというのがあって、そのコールマンで落ちてしまって、正直言うと悔しいなっていうところもあります。(最後の大会と一種目だけの出場ということで緊張していたのか)個人的には、あまり緊張しないタイプで、今回も全く緊張はしなかったのですが、一種目しか出ないと試合というのが結構なくて。例えば、普通の試合ってアップしたらすぐに試合ですが、今回はアップしてかなり時間が空いて1時間後くらいから試合するというので、そこのリズムというのをちゃんと自分の中でつかめなかったというのが大きいというのと、普段チームで練習しているので、(今大会は)ひとりじゃないですか。そこで雰囲気を作れなかったというのが、いろいろ重なってああいうふうに(落下という形に)なったのかなと思います。(Eスコアが7.600点だったが、点数に関しては)落下するとEスコアから1点引かれるのですが、それを考えたら、たらればなんですけど落ちてなければ8.600点。今回ルールも変わってかなりEスコアが厳しく採点されているという中で、8.600とれたのはかなり高かったかな、と思っていて。コールマンが不安要素というのもあったのですが、ひねり技は結構引かれるっていうふうに言われているのですが、自分の中では結構それは得意なところで、すごく意識してやっていて。あとで自分の演技を確認したのですが、かなりいつも以上に良かったので、落下後もEスコアを計算して、大体どれくらいかなというのがわかるので、もう落ちたから逆に攻めていこうという感じでやりました。(今年1年のチームそして個人の目標は)チームの目標は、インカレ班の目標なのですが、8月に全日本インカレがあるのでそこで去年2部で2位になって50年ぶりに1部に昇格したので、1部校が12校あるのですが9位になることが目標で、得点でいうと395.500というのが団体の目標です。その中でまず自分がしっかりとチームに入って、得点で貢献するということはもちろんなのですが、今年主将を務めていて、去年の反省として練習の段階ではみんな調子良くて、点数も目標点数に近いものをかなり取れていたのですが、本番で失敗が立て続けに起きたっていうのがあったので、崩れないチーム作りというのも自分の目標として、主将として引っ張っていけたらな、と思います。

 

 

田中瑞基(政3・慶應義塾高)

 

(ずっと憧れだったという全日本個人の舞台に立ってみて)最初の種目はちょっと緊張していつもは出ないミスが出てしまったのですが、2種目めからは立て直せました。楽しかったし、とても気持ちいい舞台でした。(今日の演技を振り返って)この全日本に向けて、これ以上できることはないというくらい一生懸命練習してきたので、ミスが1個出てしまった一方で練習の成果も出ていて、全体的に見たら良かったんじゃないかなと思います。(特に平行棒は素晴らしい演技だった)自分の得意種目というのもあって、自分らしく綺麗に、完璧な演技ができたので、最高に気持ち良かったです。(悔しそうな場面もあったが、反省点を挙げるとするなら)1種目めのつり輪で、グチョギーから伸身ルドルフという難易度の高い、日本でもやっている人が少ない技でアピールしたかったのですが、失敗して別の意味で会場を沸かせてしまったので、そこを決めたかったというのが反省点ですね。(昨年よりもたくさんの種目に出場したことに難しさは)あまりないです。6種目出るのは体力的にも大変で、特にシーズンが始まったばかりの今の時期は体力もまだついていないので、きつい部分はあるのですが、練習をたくさん積んできたのでしんどさはなかったです。(どうやって集中力を保つのか)気持ちを切らさないということですよね。慶應から1人しか出られなくて、慶應の代表として出ているので、出られなかったメンバーや応援しにきてくれる人のために頑張ろうと思ったら、1種目めで失敗しても最後まで気持ちを切らさずに頑張ることができました。応援の力というのは本当に大きかったです。(今年度の目標は)やはり全日本インカレで団体として結果を残すことなのですが、今全日本個人を終えて、来年もここで演技してリベンジしたいという思いがあるので、全日本インカレでは個人でもしっかりと点数を取って、全日本の枠を自分で手に入れたいと思っています。

 

 

杉野広尭(環3・鯖江高)

 

(今日の演技を振り返って)途中で割と乱れたところもあったのですが、そこを何とか乗りこなして最後までしっかり通し切れたのは自信につながりました。応援の声がすごく聞こえたので気持ち良く演技させて頂きました。(14.100という得点はどう捉えているか)あん馬では自己最高スコアですかね。なので、満足しています。(昨年に引き続きの全日本の舞台となったが、どのような気持ちで臨んだか)今年は(全日本種目別選手権予選に)行けるかどうか分からないなっていう気持ちの方が強くて、去年(全日本種目別選手権予選に)行っているからっていうプレッシャーもすごくあったのですが、最後はそういうことは考えずにやりました。兄と弟がいるのですが、兄も弟も僕の前にあん馬をやっていてすごく良い演技していたので、続かないとなという気持ちで、結果のことは後からついてくるだろうと思って臨みました。(予選に向けて)自分のできることをしっかりやって、慶應の体操部をもっとアピールできたらなと思います。

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