慶應スポーツ新聞会

【ボクシング】慶應、起死回生の初白星! 第70回関東大学ボクシングリーグ戦第4節 vs専修大

 ここまで黒星続きだった慶大が、6月24日の第4節でついに初白星をあげた。2部残留をかけた負けられない戦いは古山皓介(環1・新潟江南)、谷澤莉久(環1・新潟南)の新潟1年コンビの連勝で勢いづくと、就職活動から復帰した4年生選手たちも熱い闘志を燃やしながらRSC・ABD勝ちを連発し、見事6−1で勝利した。

勝利を手にし応援席と喜びを分かち合った

勝利を手にし応援席と喜びを分かち合った

 

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70回関東大学ボクシングリーグ戦第4VS専修大@後楽園ホール

階級

勝敗

慶大選手名

 

相手選手名

LF

古山皓介(環1・新潟江南)

3-2(30-27,28-29,28-29,30-27,29-28)

加藤滉太郎

 

F

谷澤莉久(環1・新潟南)

5-0(29-28,30-27,30-27,29-28,29-28)

仲田海人

 

B

折敷出陸(法4・慶應義塾)

1-4(27-30,28-29,28-29,28-29,29-28)

玉木秀人

 

L

杉山知義(商4・大宮)

RSC 3R 1分27秒

 

松本拓也

 

LW

古山貫太郎(経4・慶應義塾)

ABD 2R 2分54秒

 

小野滉平

 

W

小笠原夢生(政4・慶應義塾)

RSC 3R 2分7秒

 

城山稔達

 

M

徳山雄太(理4・南山)

RSC 3R 30秒

 

森下泰尊

 

 

 

第一試合 ライトフライ級 古山皓介(環1・新潟江南)

 今回がリーグ3戦目の古山。1Rは軽いフットワークで相手の攻撃を避けつつボディを狙うもガードされ、互角の展開。2R、探り探りジャブを打ちつつ、相手の手痛い左フックを食らい、なかなか流れを引き寄せられない。しかし3R中盤、フックとアッパーが決まり始めると勢いは古山に。3−2で見事判定勝利をつかんだ。「やっと勝ててよかった」。試合後は喜びをあらわにし、チームに勢いをもたらした。

リーグ戦初勝利を獲得した古山(環1)

 

第二試合 フライ級 谷澤莉久(環1・新潟南)

 この試合が大学1Rからリーチの長さを生かしながら、角度のある力強い左フックで果敢に攻める。2Rも調子を上げた相手の攻撃をうまくかわすと、残り10秒には相手をコーナーに追い込み、左右のフックで激しく責め立てた。相手の反応がさらに良くなった3Rは、左フックを狙うも決まらない。まともに右ストレートを受けるようになる。しかし残り2秒には起死回生のコンビネーションが決まり、傾きかけた流れを引き戻した。その結果、5−0で大学初白星をあげた。

勢いのある拳を放つ谷澤(環1)

 

第三試合 バンタム級 折敷出陸(法4・慶應義塾)

 1Rは、距離を取りながら右フックを放つが、相手のステップに翻弄され、なかなかヒットしない。2Rにはより攻撃的なスタイルに切り替え、右ストレートを見せるが相手の素早いガードに阻まれる。逆に相手の手数は増していき、残り40秒でダウンを取られてしまう。後がない3R、出だしから右ストレートを当てていったが、最後まで流れを引き寄せることはできず。1−4で惜しくも敗戦を喫した。

惜しくも判定負けとなった折敷出(法4)

 

第四試合 ライト級 杉山知義(商4・大宮)

 対戦相手の松本は、友野直人(2014年度主将)が同年の入れ替え戦で敗戦したときの相手選手。様々な思いの込もった試合になった。1Rから右フックで相手に確実にダメージを与え、残り40秒のところで1回目のダウンを奪う。2Rでも右フックの威力は衰えない。残り1分に相手の強烈な左右のフックをもらったものの、お返しとばかりに重い左ボディを的確に打ち込む。3Rも激しく攻め続け、立て続けに2回のダウンを奪う。今試合初のRSC勝ちを掴み、見事先輩の敵討ちに成功した。

主導権を握り、試合を順調に進めた杉山(商4)

 

第五試合 ライトウェルター級 古山貫太郎(法4・慶應義塾)

 「サウスポー対策はできていた」と古山。1Rから距離感を取りつつ右を当てていき、好調な滑り出しを見せる。2Rはジャブで様子を見つつ、右ストレートからの得意の左フックを命中させる。応援席から「ボディ」の声援を受けると、得意のボディを連発し、相手にじわじわとダメージを蓄積させていく。そして残り36秒、20秒と連続でダウンを奪ったところで、相手側からタオルが投げ込まれ見事ABD勝ちを収めた。この勝利で慶大の今年度リーグ戦初白星が決まり、会場は歓声に包まれた。

得意の左ボディを決めた古山(法4)

 

第六試合 ウェルター級 小笠原夢生(法4・慶應義塾)

 1R、長いリーチをうまく活かしつつ、序盤から果敢に打ち合う姿勢を見せる。2Rは互いに一発を狙いたがる様子を見せたが、小笠原は冷静に右ボディを挟むことも忘れない。残り12秒、相手をコーナーに追い込んだところで激しい左右の連打を浴びせ、ダウンを奪った。流石に3Rは互いに疲れが見えたが、右ボディの連発で2度目のダウン。そのまま残り53秒でRSC勝ちを収めた。

RSC勝ちが決まり歓喜する小笠原(法4)

 

第七試合 ミドル級 徳山雄太(理4・南山)

 1Rから相手に詰め寄り、左フックを打ちつつ狙いを定めてから右フックを打ち、互いに引けを取らない戦いを見せる。2Rは相手の鋭いワンツーが飛ぶも、細かくパンチを刻んで応戦。終盤に強烈な右フックを見舞うと、コンビネーションで激しく攻め立て、残り5秒でダウンを奪った。3Rに2度目のダウンを奪ったところで勝負あり。3R30秒でRSC勝ちとなった。

2度のダウンを奪いRSC勝ちとなった徳山(理4)

 

 リーグ戦は開幕から3連敗。苦しい状況が続いたが、「気持ちのボクシング」で熱戦の末ついに初白星を掴んだ。活きの良い1年生が流れを作り、頼れる4年生が勢いそのままにしっかり締めるさまは、まだ2か月でありながら長年を共に戦ってきたかのような信頼関係を感じさせた。最終戦の相手は昨年25年ぶりの2部昇格を果たし、現在2勝2敗の立教大。チーム一体となった慶大が、有終の美を飾ってくれることを期待したい。

(記事:津田侑奈 写真:江島健生)

 

以下、選手コメント

 

古山皓介(1・新潟江南)

(今日の試合プランは)1,2Rでしっかりポイントを取り、2−1で勝つというのが当初のプランでした。(今日の試合で見つけた課題)試合前に相手選手のビデオを見た限り、スタミナのある選手ではなかったので、1,2Rを取って、3Rは余裕を持って勝てるかなと思いましたが、当初のプランとは異なり、1Rを相手に取られてしまったのが課題です。また、脚が止まっていた場面が多かったのも課題だと思います。(相手選手の印象は)1Rにガツガツくる選手で、ポイントを取られてしまいました。(今リーグで初白星を取った感想は)今リーグ1戦目と、2戦目は勝てる試合だったし、特に2戦目は勝った感触があっただけに悔しかったので、やっと勝てて良かったです。(次の試合に向けて)自分が一番始めの階級なので、次もしっかり勝って、チームに勢いをつけられるように頑張ります。

 

谷澤莉久(環1・新潟南)

(リーグ戦初白星となりました。ここまで長かったかですか)そうですね。明治戦で勝ちたかったんですけど叶わなくて、とりあえずこの専修戦で勝利できて良かったです。(第一試合で古山選手が一足早く初勝利を手にしました。自分も続こうという気持ちはありましたか)ありました。古山が勝ったので、自分も勝ってチームに勢いを付けたいという気持ちでした。(相手も1年だった。事前に研究はしていましたか)実は、研究していた人とは違う人が出てきました。少し研究はしたのですが、メンバー交換の後に初めて相手のビデオを見たという感じです。(相手の印象は)左で絶対に差し負けないことを意識していたのですが、ちょっと熱くなってしまって左を上手くコントロールできなかったことが悔しいです。それでも勝てたことは純粋に嬉しいです。(チームも大勝しました。勢いを付けるという意味で貢献できたのではないですか)そうですね。新潟の1年コンビで勝てたのが良かったです。キャプテンには「思い切ってやってこい」と声をかけて貰って、その通りできました。(自身のプレースタイルや理想とするボクシングについて)自分はアウトボクシングのスタイルが合っていると思うので、しっかりと左手で相手をコントロールして右で決めるというようなボクシングをしたいです。(次節の立教戦に向けて)今回のリーグ戦、チームも自分も勝って収めたいです。

 

古山貫太郎(法4・慶應義塾)

(今日の試合を振り返って)相手がサウスポーだと予想していたので、それに向けて対策をしていました。始まって10秒くらいで自分の右が当たって、この距離感ならいけるなと。あと僕の一番得意な左ボディが相手にも効いていたのが目に見えてわかったので、今日これは勝てると思いました。最初からRSCを狙っていたので達成できてよかったです。(相手の印象は)結構手数をまとめて出してくるスタイルだったので、変なパンチだけもらわないように気をつけてやりました。(初勝利まであと1勝というところで順番が回ってきましたが)自分で決めたら「俺ヒーローだ」という気分で結構楽しんでリングに上がることができました。それでRSCで勝てたので、気分は最高です。(慶大として初白星を獲得した感想は)先輩方がこの部を2部に昇格させてくださって、今日で2部残留に向けて望みがつながったので、しっかり来週も勝って今年も2部4位という結果を残せるようにがんばりたいと思います。(次節の立教戦に向けて)次回は4年でラストのリーグ戦になるので、出場できるならまたしっかりRSCで勝てるようにしたいです。

 

小笠原夢生(4・慶應義塾)

(リーグ戦初勝利です。今の気持ちを)やることをやってホッとしたというのか一番大きいですね。この試合に負けたら自分たちはリーグ降格が濃厚になっていて、自分たちの代で絶対落とせないという気持ちが強かったので、嬉しいというより安心したという気持ちでしたね。(RSC勝ちを収めましたが、この結果については)前の試合を見て、自分の気持ちが昂ぶっちゃったので、(パンチが)すごい大振りで雑な試合になっちゃったんですけど、結果がついてきて良かったです。(試合内容としてはどうでしたか)30点ぐらいです。今までやってきた右ボディが出たんですけど、それ以外のところで気持ちが昂ぶっちゃったことで丁寧な試合運びができなかったのが一番の悪かった点です。もっと強い相手だったら、自分に合わせられて向こうに有利な試合になっていたと思うので、そこは反省点かなと思います(確かに右ボディはよく効いていました)相手が声をあげていたので。そうですね。平日はめっちゃ基礎トレーニングをやっていたので、身体では負けないという自信はありました。(自分は)大学始めなので、ボクシングの技術じゃ絶対勝てないと思っていたので、その分身体で勝とうと思いました。とりあえず全体重を相手に乗っけるという感じの戦い方は毎回そうなんですけど、そういう試合運びで泥臭く勝とうと思っていたので、その点に関してはできたかなと思います。(相手の印象は)下がりながらも強いパンチを打ってくるので、そこを一発だけは気をつけたいなと思っていました。あとは今まで自分がやってきたことをやれば勝てる相手だと思っていましたし、(戦っている最中も)ずっと感じていたので、その通りの結果になって良かったです。(次節の立教戦に向けて)まだ出られるかわからないんですけど、部内戦で勝ち上がってメンバーとして選ばれたら、選ばれた限りはやることをやって、勝ちたいなと思います。

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