慶應スポーツ新聞会

【ボクシング】慶應、最終戦で立教大を下し、31年ぶり3位で念願のAクラス入り達成/関東大学ボクシングリーグ戦2部第5戦 vs立教大@後楽園ホール

 有終の美を飾った。関東大学ボクシングリーグ2部第5戦が行われ、慶大が立教大を4-3で下した。ライトフライ級の古山皓介(環1・新潟江南)が白星を挙げたものの、その後は立教大にリードを許す展開に。それでもウエルター級の小笠原夢生(政4・慶應)とミドル級の徳山雄太(理4・南山)で連勝。熱戦を制した。最終成績は2勝3敗で、31 年ぶりのAクラス入りを達成した。

 

7/8(土)関東大学ボクシングリーグ戦2部第5戦 vs立教大@後楽園ホール

階級

勝敗

慶大選手名

結果

相手選手名

LF

古山皓介(環1・新潟江南)

3-2 (28-29,29-28,30-27,28-29,29-28)

田嶋柊太

F

宮内龍ノ介(法3・慶應湘南藤沢)

RSC(2R0:52)

増田陸

B

折敷出陸(法4・慶應義塾)

1-4

(27-30,28-29,28-29,27-30,29-28)

吉住栄輝

L

井上慈元(総2・広陵)

5-0

(30-27,29-28,30-27,30-27,30-27)

宮西恭平

LW

杉山知義(商4・大宮)

1-4

(28-29,29-28,27-30,28-29,27-30)

林田瑞輝

W

小笠原夢生(政4・慶應義塾)

4-1 (29-28,29-28,28-29,29-28,29-28)

松永麟太郎

 

M

徳山雄太(理4・南山)

RSC(3R1:31)

新木大介

 

 最終戦で応援席には両校の応援団が駆けつけ、普段以上の大歓声がリングを飛び交った。1年生対決となったライトフライ級は、古山皓介(環1・新潟江南)が近距離での打ち合いを制した。相手の巧みなクリンチワークに手を焼く場面も見られたが、随所で右ストレートを的確にヒットさせ、接戦をものにした。続くフライ級の宮内龍ノ介(法3・慶應義塾)は1R序盤から積極的に攻めたが、手痛い左の連打をもらいダウン。2Rに2度目のダウンをもらい、RSC負けを喫した。バンタム級にはここまで白星なし、何とか3度目の正直を果たしたい折敷出陸主将(法4・慶應義塾)が出場。自分のスタイルを出せなかった専修大戦とは打って変わり、序盤から積極的に手数を出していったが、惜しくもポイント負け。3R終了時にガッツポーズを見せるなど、本人も手応えを感じていただけに、悔しい敗戦となった。1-2となり、この試合初めてリードを奪われる。

1年生対決を見事制した古山(環1)

 

 続くライト級、井上慈元(総2・広陵)の相手は高身長のサウスポー。比較的小柄な井上にとってやりづらさは否めなかったが、「綺麗なボクシングをしても仕方ないなと。ゴチャゴチャでも今までやってきたことを出そうとやりました」(井上)。間合いを一気に詰めての右ストレートとカウンターを的確にヒットさせ、ポイント勝ち。2-2のイーブンに引き戻した。ライトウエルター級にはポイントゲッターの杉山知義(商4・大宮)が出場。何としても白星が欲しい階級だったが、長いリーチを生かした相手の鋭い左リードに苦戦。最後まで持ち前の強打がはまらず、ポイント負け。2-3で再度逆転を許してしまう。

気持ちのボクシングを意識した井上(総2)

 

 いよいよ後がなくなった慶大だったが、ウエルター級の小笠原夢生(政4・慶應義塾)が会心のボクシングを見せる。1Rは相手の鋭いワンツーをもらいつつも、至近距離で力強くパンチを打ち込む。続く2Rは相手が優勢。だが追い詰められたことで、「もうKOさせるしかない」(小笠原)と開き直れた。3Rは怒涛のラッシュで相手を圧倒。逆転でポイント勝ちを収める。ミドル級の徳山雄太(理4・南山)は終始危なげない試合運びで完全に試合の主導権を握った。「前に出てワンツーと右ボディを当てるというのを意識しました」(徳山)と器用に打撃を上下に打ち分け、防戦一方の相手のブロックをかいくぐった。2Rに相手の右コメカミをカットし、3Rに2度のダウンを奪ったところでRSC勝ち。慶大が4-3で熱戦を制した。

拳が激しく交わる試合となった小笠原(政4)

 

 2部Aクラス入りを目標に掲げた今季は、開幕から3連敗。一時は降格の危機に瀕していたが、4年生が就職活動から復帰し、フルメンバーで臨んだ後半戦で2連勝。「とにかく4年間の全てを出し、気持ちで勝つという感じでした」(徳山)。最上級生の気迫のこもったファイトがチームを勝利に導いた。2勝3敗でリーグ戦を終えることとなったが、次の試合で明治大が専修大に敗れたため、最終的な順位は3位。棚ぼた的な形ではあったものの、31 年ぶりにAクラス入りの快挙達成となった。

 この試合をもって慶應ボクシング部は代替わりとなる。実力派揃いの4年生が抜ける穴は決して小さくないが、本試合で勝利を収めた井上や古山をはじめ、下級生の戦力も確実に充実してきている。高い壁を乗り越えた慶大が、今後更なる飛躍を遂げてくれることを期待してやまない。

 

(記事:江島健生 写真:津田侑奈)

 

選手コメント

 

小笠原夢生(政4・慶應義塾)

(リーグ戦最終戦、しかも負けたら終わりというところで回ってきた。どのような気持ちで試合に臨みましたか)正直、負けたら殺されるという気持ちでした(笑)自分が負けたら終わりという場面で回ってきたのは初めての経験だったので。(相手の印象は)体が大きくて、力強いという印象でした。相手としては事前に予想していた通りだったので、ビデオを見てよく研究していました。(2Rは相手が優勢という印象だったが、3Rでまた盛り返しました)そうですね。1Rと2Rは相手に取られたと思っていたので、3RはもうKOさせるしかない、という気持ちで臨みました。(前回出場した専修戦から修正した部分は)手の攻撃をよく見るという部分です。前回はそれがうまくできていなかったのですが、今回は1、2Rで相手をよく観察して動きを見極め、3Rでしっかりと自分のボクシングをすることができました。それが今回の勝利につながったと思います。(今年のリーグ戦全体を振り返って)4年までは全然活躍できていなかったのですが、今年でやっとたくさん試合に出ることができてとても楽しかったです。(次は12月の早慶戦となる。それまではどのように過ごす予定ですか)リフレッシュも兼ねて旅行に行きたいと思っています。もちろん、最後の早慶戦も勝って卒業したいです。

 

徳山雄太(4・南山)

(今日の試合プランは)前に出てワンツーと右ボディを当てるというのを意識しました。難しいことはせず、とにかく四年間の全てを出し、気持ちで勝つという感じでしたね。(相手選手の印象は)タフでした。とにかく打たれ強く、気持ちが強くて、真面目で、すごくいい選手という印象です。(リーグ最終戦白星が決まった瞬間の気持ちは)めちゃくちゃ嬉しかったですね。試合前に吐きそうなくらい、今までになく緊張していて、(勝ちが)決まった時は、ホッとして、全てから解放された気分で本当に嬉しかったです。(次に試合があるとしたらどのような試合にしたいですか)これが最後の試合かもしれませんが、今日の試合が技術というより気持ちで勝った試合だったので、次があれば、技術向上してテクニックで(勝つような)もっと安心して観られる試合にしたいですね。

 

井上慈元(総2・広陵)

(最終戦で見事勝利を収めました。今はどんな思い)ホッとしてます。(前の試合で折敷出選手が負けて、1-2で自分の出番を迎えたときはどんな心境でしたか)もう自分がやってきたことを出そうと思って、リングに上がりました。(試合を振り返って)相手は高身長のサウスポーで、自分はちょっとサウスポーが苦手だったので、今まで2か月間くらい一生懸命練習して、いけるかなと自信を持って試合に臨みました。(傍目にもかなりやり辛そうに見えました)もう間合いが全然違ったので、綺麗なボクシングをしても仕方ないな、と。ゴチャゴチャでも今までやってきたことを出そうとやりました。(それでも勢いをつけての右ストレートとカウンターをヒットさせていました)そうですね。そこはずっとコーチと練習してきたので、試合で出てくれて良かったです。3R入るとき、大声を出して気合を入れていたのが印象的でした)あれはもう気持ちでは負けないということで声を出して、最後も気合いを入れて、3R目に臨みました。(最後は打ち合いになりました)相手が疲れていて、自分は全然疲れていなかったので、そこで自分の力を出し切ってやろうと思って打ち合いました。(今季リーグ戦を終えて)自分は最初と最後しか出られていなくて、専修大戦は本当に悔しい思いをして、立教大戦でこの気持ちをぶつけようと思ってきたので、結果出て良かったです。来年のリーグ戦は5戦全部出て、全勝して、あわよくばKOで勝ちたいと思っています。(今後の課題は)足が途中止まっちゃうので、1Rから3Rまで足動かしてずっと攻められるように、今後意識していきたいと思います。

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