慶應スポーツ新聞会

【テニス(女子)】単複ともにベスト4進出/全日本学生テニス選手権大会 6日目

笑顔で戦い準決勝進出を決めた江代・山藤

いよいよベスト4が出そろった。シングルスでは江代純菜(総4・九州文化学園高)と押野紗穂(環3・つくば国際大東風高)、ダブルスでは村瀬早香(環4・京都外大西高)・押野組、江代・山藤真帆(環1・野田学園高)組が勝ち残った慶大。その強さを全国に知らしめた。

 

全日本学生テニス選手権大会 シングルスQF、ダブルスQF

2017年8月12日@岐阜メモリアルセンター

 

◆シングルスQF

○江代純菜

2{6-1、6-2}0

鈴木(専修大)

○押野紗穂

2{6-2、6-4}0

藤原(姫路大)

粘り強さで勝利を収めた江代

江代の「らしさ」が存分に発揮された。ファーストセット第2ゲームで早速ブレーク。第3ゲームをブレークバックされるものの第4、第6ゲームで見事ブレークし、6-1で先行する。続くセカンドセットでもロブを上手く使った攻めで相手のミスを誘っていく。試合を通して6つのブレークを奪いストレート勝ち。粘りのテニスで4強入りを果たした。

 

押野もストレート勝ち

押野は最初のゲームでブレークし勢いに乗ると、そのまま次々とゲームを獲得しファーストセットを制す。セカンドセットも第1ゲームをブレークしたが、第4ゲームで相手にブレークされると2-4までリードを許してしまう。しかし、ラリーの中で相手を揺さぶり4-4まで追い上げると、隙をついた力強いショットを決め6-4でセットを奪いストレート勝ちを収めた。

 

◆ダブルスQF

○江代・山藤

2{6(6)-7、6-3、10-2}1

●向井・反田

○村瀬・押野

2{6-0、6-3}0

高橋・村橋(立大)

同校対決を制し笑顔の江代・山藤

ダブルスでは再び同校対決が行われた。「どんな相手と戦うよりも負けたくない」(反田)と気持ちを前に出して戦った向井マリア(環2・城南学園高)・反田茉鈴(環2・城南学園高)組。序盤から連続でポイントを取り4-1までリードする。第7ゲームでブレークを許すと5-5まで追い込まれるも、一球一球に食らいついていき7-5でセットをものにした。セカンドセットではロングラリーが多く見られたが、江代が緩急を使い分け向井・反田組を動かし、その隙をついて山藤がボレーを決めるというパターンでポイントを獲得。6-3で江代・山藤組がセットをものにした。スーパータイブレークではセカンドセットで流れをつかんだ江代・山藤組が次々とポイントを決め、白熱した同校対決を制した。

 

安定感のある強さを見せつけた村瀬・押野

村瀬・押野組は盤石の戦いぶり。ファーストセット第1ゲームで早々にブレークすると、ボレーにリターンに相手を圧倒。6-0でリードを奪う。セカンドセットはファーストサーブが決まらなくなったところを突かれ、2回のブレークを許すもリターンゲームでは様々な形でポイントを重ねた。結局キープされたのは1ゲームのみ。ストレート勝ちで4強入りするとともに、激しいチーム内競争を勝ち抜くべくその力を示した。

 

実力者ぞろいの準々決勝。シングルス・ダブルス両方で勝ち残っている選手も多い中、ストレート勝ちした試合が多く体力の消耗を抑えることができたのはアドバンテージとなるだろう。単複ともに明日の準決勝で勝利し、最終日には決勝の舞台を慶大が独占してほしい。

記事 森本凜太郎 鈴木優子

 

◆選手コメント

 村瀬早香(環4・京都外大西高)・押野紗穂(環3・つくば国際大学東風高)

(今日の試合を振り返って)

押野:ダブルスは本当にペアが良くて助けてくれて、自分のリターンミスで流れが悪い時間帯もあったんですけど、そこは二人で(流れを)引き寄せていけたのが良かったかなと思います。

村瀬:昨日もでしたが、押野がシングルスもやっているので自分が2倍以上動くという意識でそれだけを考えていました。そこがいいプレーにつながったのかなと思います。

(どっちが前でも後ろでも得意な形を常に出せるところが強みだと感じているが)

村瀬:以前は苦手なパターンもありましたが、最近はお互いがちょっと不安だったところを強気で行けるようになってきました。苦手と認識しつつも、そこでも勝負できると自分たちで信じているので(結果に)つながっているのかなと思います。

(試合の入りで意識したこと)

村瀬:1か月くらい前から最初にリターンゲームを選ぶようになりました。取れなくてもキープされただけだしということで思い切り行くことにつながっているのかなと感じています。意識していたことは足を動かすということと、自分たちの武器をどう相手にぶつけていくか、どう出すかです。

押野:入りはシングルスもダブルスも変わらないんですけど、相手の肩が温まっていないサーブとかでプレッシャーをかけるという気持ちでいつもやっています。

(ファーストセットを6-0で取った後のセカンドセットでブレークを許す場面が目立ったが)

村瀬:私のサービスゲームでブレークされたときはファーストサーブの確率が低かったので、セカンドサーブで叩かれた感じがします。逆にファーストサーブ入った時はポイントを取れていたのでその確率が原因だったかなと思います。

押野:私もファーストサーブの確率だと思っていて、入れば相手にプレッシャーがかかるのでそこが一回落ちてしまったかなと思います。

(ダブルスのベスト8に慶大から3組入っている。チーム内の競争に関してどう感じているか)

村瀬:競争力があることはすごく良いことで、ベスト8にインカレで3本入るのは私が記憶している中では初めてなので、良い流れが来ているなと感じています。リーグでは2組しか出られないので、ベスト8に3組入ったから満足するのではなくて、優勝者を出すところまでがリーグにつながっているとつながっていると思いますし、良い流れは良い流れですが、このペアが優勝できるように、エースになれるように頑張っていきたいと思います。

押野:去年のリーグ戦はダブルスで取れない悔しさがあって、そこから変わるという風にチームでなりました。今はダブルスも強化して、このインカレで結果を見ても慶應が残っているので、全員が成長できているのかなと思います。

(明日に向けて)

村瀬:目標は優勝なので明日もあくまで通過点ですが、1ポイント1ポイント目の前に集中して戦っていきたいと思います。

押野:自分はシングルスも残っているので、どちらもタイトルを取れるように気合いを入れて頑張ります。

 

江代純菜(総4・九州文化学園高)・山藤真帆(環1・野田学園高)

(今日の試合を振り返って)

江代:シングルスは、優勝を目指してやっているのであくまで通過点だったのですが、その中でロースコアで勝つことができて明日につながる試合ができたのは良かったと思っています。ダブルスは、私たちは予選で負けていて、ラッキールーザーとして入れてもらっているので、とにかく楽しんでやっていこうと2人で話しているんですけど、その中でベスト4という私もまだ出したことのなかった記録を山藤と出すことができてとても嬉しく思っています。

山藤:初めてのインカレで、1年生からベスト4まで来られるというのは本当に嬉しいですし、狙うは優勝しかないと思っています。江代さんはシングルスもあって体に負担もあると思うので、私がしっかり支えながら2人で協力して、いいプレーをするというよりも泥臭く、慶應のテニスで明日も勝ちたいと思います。

(ダブルスの試合では始め相手のペースだったと思いますが、流れを変えられた要因は)

江代:しっかりと落ち着いて相手を見るということをもう一度徹底できたことと、私が後ろで山藤が前というのがポイントパターンなので、山藤のボレーでしっかりと決めきったり、そこまでの流れを私が作ったりという役割分担ができていたことが要因かなと思います。

山藤:1セット目は取られてしまったんですけど、次につながるセットだったと思っていて、気持ちの上でも負ける気がしませんでしたし、勝つことだけを考えて雰囲気もすごく良かったので、負けている時でも勝っている時のような気持ちで意思疎通ができていたからこそ、最後はしっかりと取り切れたと思います。

(同校対決でお互いよく知っている相手に対してどのように攻めていきましたか)

江代:1番は自分たちがやってきたことを出し切るということを意識していました。この2人で早慶戦も経験していますし、春関ではあまりいい結果は出ませんでしたが、練習のときから私たちがダブルスを引っ張るという意識でやっているので、そういうプライドや、今まで自信をつけてきたプレーを出し切れたのは良かったかなと思います。

山藤:相手は先輩なので、勝ちに行く気持ちを持つというか、先輩を相手にも堂々と、私の方が上だという意識で、歩き姿や表現の仕方に気をつけていました。

(競っている場面も多く厳しい戦いでしたが、その中での収穫は)

江代:やはり勝ち切れたのが1番の収穫ですね。今まで色んないいプレーで自信をつけてきたのですが、結果が出ないとどうしても自信がつかない部分があると思うので、今日タフマッチの中で勝ち切れたというのが1番成長できた部分かなと思います。

山藤:私も同じで、どんなテニスをしても、綺麗なテニスじゃなくても勝ち切れたのが良かったと思っています。

(明日の準決勝に向けて)

山藤:ここまで来たら緊張も全然しないので、やることをしっかりやって悔いの残らないように、狙うは優勝で頑張りたいです。

江代:シングルスに関しては、インカレインドアで負けているというのはあるんですけど、今まで何回か対戦する中で相手に対して引いている気持ちはなくて、行くしかないという覚悟を決めているので、押野と同校決勝をできるようにしたいと思っています。ダブルスに関しては、米原・森崎選手は何度もタイトルを獲ってきているし、正直私たちとは経験も違うんですけど、私たちもここまでやれるんだという自信がつく試合にして、もちろん結果も大事なのですが、とにかく楽しんで後悔のない試合を2人で作っていけたらと思っています。

 

反田茉鈴(環2・城南学園高)・向井マリア(環2・城南学園高)

(2日連続同校対決。インカレで戦ってみて)

反田:特にインカレということは意識していなかったのですが、同校対決だったので、誰と当たるよりも勝ちたい気持ちが大きかったです。

向井:昨日の相手も今日の相手も、普段は私たちの方が下だと思うんですけど、だからこそ勝って見返したいというか、勝ったらかっこいいなと思っていたので、他校の選手と戦うよりも勝ちたい気持ちが大きかったです。

(ファーストセットではお二人が押していましたが)

向井:ファーストセットは相手が引いていた部分が大きかったのですが、そこを見て私たちが思い切りいけたのが良かったと思います。

反田:相手のミスが要所要所であったので勝てたというのと、そこで私たちが無茶せず、いつも通りそれぞれの役割をしっかりとできたから、競っている中でファーストセットを取れたのかなと思います。

(長いラリーが続く場面での難しさはありましたか)

反田:とにかく負けたくなかったので、相手より一球多く返そうと思っていました。マリアもいるし、本当は私が後ろでパンパンやるタイプではないんですけど、私がラリーをしているときはマリアの方に行ったり、私がチャンスの時は前に出たりと、長いラリーに対してネガティブに捉えることはなく、逆にチャンスを狙いながらできていたし、マリアがいるから信じてラリーをできたかなと思います。

向井:ロングラリーは後ろは絶対私がやると決めていて、私が作って反田に前に出ていってもらうという形をとっています。その中で相手がどう出てくるかを見ていかなければいけないし、ロングラリーになればなるほど前が動きにくくなるけれど、動いたもん勝ちというところもあったので、そこを後ろからどうやって抜いていくかという難しさはありましたね。

(お二人のダブルスの強みは)

反田:1番は、お互いがお互いの役割を全うするというか、マリアだったらなんぼでもなんぼでも後ろでやってくれるし、私は前でプレッシャーをかけながら動くことが役割だと思っています。そこをしっかりわかっていて、最後までしっかりとお互いを信じてできるので、そこが1番の強みです。あとはお互い全国レベルを経験しているので、そこでしっかりと戦えるのも強みだと思います。

向井:お互い負けたくないという気持ちが強くて、2人とも気が強いところが相手にとっては嫌かなと思っていて、そこの部分で2人が声などを出して合っているのが強みですし、あとは私は後ろで反田は前という役割が明確になっているから、その形だったら絶対勝てるという確信があって、迷いがないところが強みだと思います。
(インカレを通しての収穫は)

反田:今大会を通してすごく調子がいいというわけではなくて、このインカレで挑戦したかったことはたくさんあったんですけど、あまりできませんでした。でも、挑戦しなかったから負けたとは思っていなくて、今できることはもうやったので、本当に勝ちたくて、すごく負けたくなかったんですけど、こうやって2人でやってきて良い時も悪い時もあって、それでお互いがプッシュしたり苦しいところを助けたりできていたので、そこは今後も自信になると思います。でもやっぱり、もう一つ上で戦いたかったなというのが今の気持ちです。

向井:気持ちで引いたらダメだなとすごく思っていて、昨日も今日も2人が気持ちを前に前に出している時はいいい形で取れたんですけど、少し引いてしまったらちょっとの隙で次に入れられてしまうので、作ってでも気持ちを押し出して強気にいく姿を見せたら相手は引いていくのかなというのが収穫ですね。

(リーグ戦に向けて)

反田:今大会はベスト8で負けたんですけど、夏関もありますし、そこに他大の4年生も出ているので、しっかりとびびらせるテニスをして優勝したいです。やはり上位の人はマークされると思いますし、私はまだあまりマークされていないと思うのですが、そこを結果を出して変えるというか、みんなにないようなテニスをしていって、リーグ戦も出て優勝したいと思います。

向井:リーグ戦はダブルスで出る可能性は低いのですが、今回も単複ともに気持ちで押していって取れたポイントが多かったので、相手を試合前から圧倒するくらいの気迫で臨みたいなと思います。

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