慶應スポーツ新聞会

【ソッカー(女子)】関東リーグ後期第6節 「力負け」で4連勝ならず…同点直後の失点で敗戦 尚美学園大戦

関東リーグで3連勝中と着実に勝ち点を積み上げている慶大。ホームで行われた今節は、前期対戦時に3-3の打ち合いを演じた尚美学園大との試合となった。試合は前半からペースを握られる時間が続く中、38分に失点。1点ビハインドで前半を折り返す。後半に入り83分に志鎌奈津美(環3・常盤木学園高)のゴールで一時同点に追いついたものの、84分に再び失点してそのまま試合は終了。1-2で敗れ、4連勝とはならなかった。

 

第23回関東女子サッカー2部リーグ 後期第6節

 

2017/08/20(日) 15:30KO@慶應義塾下田グラウンド

 

慶應義塾大学1-2尚美学園大学

 

【得点者(アシスト者)】

〔慶〕83分 志鎌奈津美

〔尚〕39分 関恵理子、84分 小川さつき

 

◇慶大出場選手

GK野村智美(総4・作陽高)

DF佐藤幸恵(総1・十文字高)

DF加藤楓琳(総2・常盤木学園高)

DF奥本くるみ(環2・浦和レッズレディースユース)

DF足立智佳(環1・大阪桐蔭高)

MF松木里緒(環2・常盤木学園高)

MF中島菜々子(総3・十文字高)

MF鈴木紗理(総1・十文字高)

MF小川愛(総1・神村学園高)

FW 志鎌奈津美(環3・常盤木学園高)

FW勝木日南子(総2・大和高)→46分 山本華乃(理1・山手学院高)

 

現在関東リーグで3連勝中と良い流れに乗っている慶大。今節は、前期対戦時に3-3の打ち合いを演じた尚美学園大をホームに迎えての一戦となった。中盤の要である工藤真子(総2・日テレ・メニーナ)がユニバーシアード日本女子代表に帯同中で不在の中、どのように戦っていくのかにも注目だ。

 

前半、慶大は積極的に圧力をかけてくる尚美学園大の前になかなかボールをつなげず、相手に試合の主導権を握られる時間が続く。その中でも16分には鈴木紗理(総1・十文字高)のスルーパスに抜け出した志鎌奈津美(環3・常盤木学園高)が、35分には再び鈴木のクロスから小川愛(総1・神村学園高)がシュートを放つなど、何度かチャンスを創出。しかしそんな矢先の39分、押し込まれる展開の中から相手にゴールを許してしまう。前半はそのまま反撃できず、0―1で折り返した。

 

ひとまず1点が欲しい慶大は、後半開始から前線の勝木日南子(総2・大和高)に代えて山本華乃(理1・山手学院高)を投入。「スピードと高さのある」(伊藤洋平監督)山本を前線に据え、得点を狙いにいく。すると、後半の立ち上がりから徐々に慶大がペースを握り始める。50分、52分と山本のポストプレーからチャンスを作ると、63分には相手の裏に抜け出した志鎌がシュート。これは惜しくもサイドネットに飛んでしまったが、裏に抜ける動きで何度かシュートチャンスを作るように。68分にはゴール前で直接FKを得ると足立智佳(環1・大阪桐蔭高)が右足で狙う。しかしこれは相手GKの好セーブに阻まれ、同点とはならない。徐々にゴールに迫ってきた83分、ディフェンスラインの裏に抜け出した志鎌が左足でクロスを上げる。ファーサイドに流れたボールは相手GKの頭上を越えてそのままゴールネットへ。ラッキーなゴールで、慶大が1-1の同点に追いついた。このまま畳み掛けたいところだったが、直後の84分、FKから相手に頭で合わせられて失点。痛恨の勝ち越し点を献上してしまう。試合はこのまま終了し、1-2で敗戦となった。

 

「力負けしました」と伊藤監督が語ったように、1試合を通して相手にペースを握られることが多かった慶大。その中でもディフェンスラインからのビルドアップは今季に入り徐々に成長している。攻撃面でもはまった時にはシュートまでいくことができている中で、今後の課題は「バランス」だ。伊藤監督の言う「ビルドアップと、リスクを冒さないサッカーのバランス」が、ここまで成長してきた慶大がさらに次のステップに進むための新たな課題となっている。残り2試合となった関東リーグや9月に開幕する大学リーグに向けて、さらなる成長を期待したい。

 

(記事 岩見拓哉)

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試合後コメント

 

伊藤洋平監督

(試合を振り返って)まあ、力負けしましたね、完全に。(前期の対戦では3-3だったが、今日はその時と比べてどう違ったか)(今日の)1点もラッキーで入ったゴールだったので、完敗だったんじゃないですかね。(具体的にどういうところがうまくいかなかったか)あっちが縦に速く来る感じでプレッシャーも速くかけてくるので、そこをうまく外すというところをテーマとしてやってきたんですけど、結局外した後に自らバランスを崩したりだとか、外した後にどこが空いているのかとか、判断が欠けていたのでゴールまで届かなかったですね。(工藤選手が不在だったがその影響は)まあ影響はあっちゃいけないと思います。(後半開始から山本選手を投入した意図は)やっぱり前から少しかけたいというのがあったので、スピードと高さのある山本を入れました。(後半は頻繁に裏を狙っていたが)立ち上がりは少しそういうところもありましたけど、後半はそればかりになっちゃったのが良くなかったと思います。(そこはハーフタイムに指示を出したのか)そうですね、相手のスペースがあったのでそこを突いていこうということを話したんですけど、それを何回かやった後に今度は違うスペースが空いてくると思うので、最終的には相手を見て自分で判断するということが欠けていたんじゃないかなと思います。(追いついた直後に失点をしてしまったが)前回の尚美学園大戦での過ちをまた犯してしまったので、そういう意味では分かっているつもりだけであって、実行できていなかったのでもう一回この反省をしっかり生かしたいと思います。(逆にここまでで向上している部分は)ビルドアップのところはずっとやっているので良くなっているところはあるんですけど、やっぱりやっちゃいけないミスというのが試合中に何度かありますし、それから数的同数になって前線に入ったとしても一対一の部分、数的同数で崩し切る力がないので、そこは課題かなと思います。(就任してからここまでやってきて、徐々に形になっている部分は)ありますね。でもやっぱりバランスというのを考えなくちゃいけないかなと思います。ビルドアップと、リスクを冒さないサッカーのバランスだと思います。(次節に向けて)次節はおそらく引かれると思うので、来週に関しては同じようにやりますけど、その先を見越さなければならないので、しっかりこの試合を振り返って反省と次の試合の対策の両方をやっていきたいと思います。

 

野村智美(総4・作陽高)主将

(試合を振り返って)大学リーグでも当たるチームですし、しっかり勝ちきって関東リーグ上位に食い込もうという気持ちで入ったんですけど、序盤から相手の勢いに圧倒された場面がすごく多くて、もっともっとできることがあったんじゃないかという反省が多く残った試合でした。(前期この相手と打ち合いを演じて守備の課題を口にしていたが、今日に向けての準備は)相手が前線からハイプレスで来ることは分かった中で、この前は点の取り合いだけじゃなくてボールの蹴り合いもすごくて、得点も自分たちの意図する形ではなかったことが多かったので、今回は下からのビルドアップでハイプレッシャーのなかでも1枚2枚はがして空いたスペースを突こうというのを徹底してやっていたんですけど…。場面を切り取ればチャレンジできてうまくいった場面もあったんですけど、それが結果としてうまくゴール前までいかなかったり、良い形でのシュートにつながらなかったです。低い位置からなのでなかなか相手のゴール前まで迫るのがうまくいかなかったかなと思います。(同じようなハイプレスが目立ったMITO EIKO FC と1カ月前に対戦した際はテンポ良くパスを回せていたが)原因の1つとして、1枚が引き付けてはがすというのを徹底してやっていたんですけど、その後受ける味方の距離感が今日はすごく遠くなってしまっていて、結局1枚がリスクを背負って駆け引きして抜け出たのに、顔を上げても近くに味方がいなかったりとか、その後のワンツーが良いリズムでできなかったりとかが、もう1つ前に運べなかった原因かなと思います。せっかく抜いても結局ロングボールで逃げてしまう場面も多かったので、そこの精度を上げていかないと結果にはつながらないのかなと思います。(次節に向けて)今日負けてしまって関東リーグ1部昇格がかなり厳しくなってしまったので、次節はしっかり勝ちきって、他力も必要な状況ですけど、少しでも昇格の可能性を高められるように結果にこだわっていきたいと思います。

 

中島菜々子(総3・十文字高)副将

(試合を振り返って)蹴ってくる相手に対してずっとバタバタしちゃって、速いプレスにもずっと対応できなくて、ずっと相手のペースでやられてしまったという印象です。(今日は相手の圧力がかなり厳しかったが、戸惑った面はあったか)前期もやっていたので今日はガンガン来るというのは分かっていたんですけど、ああいう球際が強い相手に対してまだまだ自分たちが甘かったなっていうのを痛感させられました。(工藤選手が不在で中盤の構成がいつもと違ったが)そうですね、でも8月はずっといなくて、練習とかでも紗理と合わせたりとかはできていたんで、真子がいない云々じゃなくてその穴をみんなで埋められなきゃいけないのかなっていう感じですね。(攻撃の時に中央を崩すのに苦労していたのかなと感じたが)トップとの距離感がすごく悪くて。自分たちがロングボールに対して引かざるをえなくなってFWとの距離が開いてしまうっていうことが多くて、なかなか中盤とFWで良い距離感でパスを回すことができなくて中央の突破が苦しかったです。(そこで相手にペースを握られてしまった)そうですね。クリアボールも拾われてしまうことが多くて、取ったボールをつなげないという時間帯も多かったので、相手にペースを握られている感じでした。(課題は)やっぱり球際の強さとハイボールの対応、あとは得点後すぐに失点するというところは前期も尚美学園大との試合で出てしまった課題で。大学リーグが始まる中で絶対に負けられない試合が続くので、自分たちの良いプレーがあった後というところをもっと締めたいと思います。(次節に向けて)関東リーグはもうあと2節になってしまって、1部昇格を目指す上では得点も勝利も絶対条件なので、まずは切り替えて1週間、日本航空高校戦に向けて頑張っていきたいです。

 

志鎌奈津美(環3・常盤木学園高)

(試合を振り返って)今日は2回目の相手で、蹴ってくる相手に対しての対策とかを色々とっていたんですけど、速いプレスとかに対してかわしきれなかったりというのでバタバタしちゃった展開が前半は多くて。後半少しは修正できたなって思う点もあるんですけど、やっぱり蹴ってくる相手に対して自分らも蹴り返しちゃう場面が多くて、そこで1個落ち着けなかったのは課題だなと思います。(前期3-3で引き分けた相手に対し特に意識したことは)やっぱり蹴ってくる相手に対しての戦い方と、個人としては点を決めきるっていうところは意識して臨みました。(自身の得点シーンを振り返って)結構中に枚数がいたんでそこを狙いつつ、決められたらゴールって思っていたんで、決まって良かったです。(2失点目はかなりもったいなかったが)ゴール前でFKを与えてしまったのもそうなんですけど、その後のマークの付き方とか、壁に入っていたのであんまりちゃんとは見れていなかったんですけど、競り合いのところとかセカンドボールに対してとか、そういう細かいところをもう少し修正していかなければいけないなって思いました。(課題は)大学リーグでも尚美学園大と当たるんですけど、蹴ってくる相手とか前からかけてくる相手とかが多くなってくると思うんで、そういう相手に対しての戦い方をもっと全体でコミュニケーションを取りながら突き詰めていくっていうところと、そういう相手になって押し込まれた時に、攻撃にどうつなげていくかっていうところで、得点力をもう少し伸ばしていけるようにしたいと思います。(次節に向けて)高校生相手ですけど、たぶん引いてくると思うんで、そういう相手に対して全体でもっと得点っていうところを意識しながら、今回負けてしまったので、得失点の部分も気にしながら大量得点でしっかり勝ちきれるように頑張っていきたいと思います。

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