慶應スポーツ新聞会

【テニス(男子)】逸﨑・畠山、インカレ連覇逃す…/全日本学生テニス選手権大会 最終日

準優勝の表彰を受け複雑な表情を浮かべる慶大勢

全日本学生テニス選手権大会、昨年王者として連覇を達成すべく臨んだ逸﨑凱人(環3・大阪産業大付属高)・畠山成冴(環3・湘南工科大付属高)組。昨年よりレベルアップした実力を見せつけ順調に勝ち進んだが、決勝で河野・坂井組(早大)に敗れ偉業達成はかなわなかった。

全日本学生テニス選手権大会 ダブルスF

2017年8月14日@岐阜メモリアルセンター

 

◆ダブルスF

悔しい敗戦となった

●逸﨑・畠山

1{6-3、3-6、0-10}2

河野・坂井(早大)

ファーストセット、互いにキープが続く展開の中、均衡を破ったのは逸﨑・畠山組。「序盤はリターンが返っていなかったが、ブレークしたゲームではリターンが返りプレッシャーをかけにいけた」(逸﨑)。そのままセットを獲得した。

しかしセカンドセット、第2ゲームでブレークを許すと、その後キープが続き3-6でセットを落とす。迎えたスーパータイブレーク、昨年王者の意地を見せたいところであったが、流れは完全に相手側へ。次々とポイントを決められ10-0で敗戦を喫した。

昨年の優勝から1年間、さらなる高みを目指し技術を磨いてきた2人。何としてでも2連覇を達成したかったが、力を出し切れなかった悔いが残った。

しかし2人は3年生、まだ来年のチャンスがある。「勝負の世界は甘くない。絶対に優勝できる実力をつけて来年頑張りたい」(畠山)とリベンジを誓った。

一度奪われた流れを取り戻せずに負けたという印象が強いこの試合。「リターンが返るゲームと返らないゲームがあった」(逸﨑)、「良くない状況の中でその状況を改善していく力がもっと必要」(畠山)と振り返る。勝ちたい気持ちが強い時こそ、基礎を徹底することの重要さを実感した。2人の実力からは終始優勢に立つ試合も多いが、劣勢に立たされた時にどのように立て直すかが今後の課題となる。

リーグに向け、「勝ちや雰囲気でチームを引っ張っていきたい」(逸﨑)、「チームの先陣を切って戦える選手になりたい」(畠山)と、上級生として、そしてチームの中核を担う選手としての自覚を語った2人。王座優勝という目標に向け、今季歩むべき道のりはまだまだ長い。今大会で味わった悔しさを力に変え、チームを支えていってほしい。

 

記事 鈴木優子

 

◆監督・コーチ・選手コメント

坂井利彰監督

(3種目で準優勝となりましたが)3種目優勝したら初めてのことだったので、それを目指して頑張ったんですけど、結果的に準優勝ということで悔しいです。ただ、学生も一生懸命チャレンジしていましたし、リーグ戦、王座に向けて収穫の多かった大会だと思うので、次の団体戦につなげていきたいと思います。(チーム全体としてインカレの中での成長は)男女ともにエースを出すということで、男子は上杉海斗(環4・清風高)、韓成民(環4・つくば国際大学東風高)が欠場した中でやってきました。女子では江代が決勝まで行って、男子は逸﨑がベスト8まで行って、ダブルスで言えば逸﨑と畠山が決勝まで行って、女子は村瀬と押野が決勝に行ってくれたので、チームの核になる選手が固まってきたなということと、リーグ戦で勝負強く戦える選手というのがインカレの中でたくましく戦えていた選手の中から出てくると思うので、収穫が非常に多かったと思っています。(見つかった課題は)それぞれ男女で違うんですけど、出てきた課題をしっかり埋めていけばリーグ戦、王座で勝てると思っています。(慶大のチームとしての強みは)うちのチームは男女で一緒にチームとして取り組んでいて、1年生から入ってきて4年間でしっかりと自分の実力を上げて、江代も今回4年生で今までで一番いい結果を出してくれたし、本当に年々成長している選手が出てくることが強みだと思いますし、何と言っても今回サポートで来てくれている部員もいるので、個人戦ではありますがチーム一体となって戦っているというところが強みだと思います。(今季残りの試合をどのように戦っていきたいですか)待ったなしで夏の関東大会、リーグ戦とあるので、やはりダブルスが大事になってくると思いますし、シングルスの下位で誰が出てポイントを取ってきてくれるか、エースとなる選手はだいぶ固まってきたので、ダブルスやシングルスの下位で出る選手がこれから鍵になってくると思います。(今後の目標は)王座優勝を見据えてやってきたので、個人戦でタイトルは取れなかったですけど、もう一回課題を埋めて団体戦に臨んでいきたいと思います。

 

 

原荘太郎コーチ

(3種目で準優勝となりましたが)今まで4年連続タイトルを獲っていたので、それが途絶えてしまったのは残念です。ただ、3種目で決勝戦に進んだというのはこれまでになく、そういう意味ではチームが進化しているので、今日の反省をしっかりとリーグまでに潰して、また団体戦に臨みたいなと思います。(インカレを通してチーム全体を見て)総合的にはすごくいい大会だったと思います。ただ、最後チャンピオンを出せなかったというところがすごく後悔が残る点です。良かったところとしては、例えば江代は高校時代全国大会の決勝とは無縁だった選手ですが、こうして決勝の舞台に立ったというのはやはり大学で伸びている証ですし、他の部員に対してもメッセージがあると思うので、すごく良かったと思います。あとは毎晩みんなでミーティングをしながら、今回はタイトルが欲しくて緊張したときにどうするかということをみんなで話してきて、結果には現れなかったのですが、それをみんなで共有できたことがこの先の団体戦に必ずつながると思っています。(反省点は)今大会を戦っていく中で、最後の最後の試合で基本がおろそかになってしまって、ダブルスであればファーストサーブの確率、リターンの返球率、ファーストボレーなどが、勝ちたい気持ちが強い中で徹底できなかったのが反省点だと思っているので、それは団体戦までにしっかりと潰して臨みたいと思います。(慶大のチームとしての強みは)私たちが大切にしていることは、大学4年間でどれだけ成長して勝つかということで、私たちの学校は推薦校ではないので、選手層は他の学校の3分の1や半分でやっていて、高校時代に勝てなかった相手に大学で絶対勝ってやるという強い気持ちや、戦力を補うチームワークがあります。今回もサポートで何人も来てくれているんですけど、それぞれの役割というのがコートで戦う人以外にもあって、それに対してみんなが自分から動けるというのが慶大の強みであり、特に今年のチームの強みだと思うので、そこを生かして日本一になりたいと思います。(これからの試合に向けて)これまで個人戦でタイトルを獲って団体戦で泣いたというシーズンが続いていたので、今シーズンは団体戦で勝つというのが重要だと思っています。いよいよその団体戦が来るので、インカレの結果に一喜一憂せずに、団体戦のときに力を出せるように準備を進めていきたいと思います。

 

逸﨑凱人(環3・大阪産業大付属高)

(今日の試合を振り返って)自分たちのプレーがそこまで悪かったとは思っていないんですけど、こういう結果で終わってしまって悔しい気持ちもありますが、もう3年生なので、来年しっかり優勝できるようにまた明日から切り替えてやっていけたらいいかなというのが一番あります。(ファーストセットではキープが続いている中、先にブレークをしましたが)序盤リターンがあまり返っていなかったんですけど、ブレークできたゲームはしっかりリターンが返って、自分たちからしっかりプレッシャーかけにいけていたかなと思います。あのプレーがずっと出続ければ勝てたと思うんですけど、リターンが返るゲームと返らないゲームが結構あって、返らないゲームが長く続いてしまうというのが自分たちの課題かなと思います。(この試合は結果よりも成長につなげたいと言っていましたが)ここからという感じですね。今日の試合で成長できたかと言われると50%くらいという感じなんですけど、この経験を生かせるかどうかがすごく大事だと思っていて、今シーズンまだまだ試合が続くので、この結果を生かしてしっかり成長していきたいなと思っています。(インカレを通しての収穫は)単複優勝を狙っていたので、全然満足できる結果じゃないんですけど、単複優勝できる力が自分にはあるのかなという実感が得られたというのがひとつあります。その中でも勝ち切るためにはまだまだここから練習して実力をつけていかなければならないと思ったので、良い面と悪い面を両方知れたというのはこのインカレを通して良かった点かなと思います。(リーグに向けて)全試合出場することができれば全試合しっかり勝てるように、自分も勝ってチームも勝つのがベストだと思うので、もう3年生なので、しっかりと勝ちや雰囲気でチームを引っ張っていけるように頑張っていきたいなと思います。

 

畠山成冴(環3・湘南工科大付属高)

(今日の試合を振り返って)率直に悔しいという思いが一番強くて、やっぱり大会で1回負けるか負けないかの差ですが、優勝以外は全部一緒だと思っているので、悔しいですね。(ファーストセットを振り返って)キープキープが4-3まで続いていて、調子がお互い良くはなかったんですけど、その中で気持ちを出してリターンからしっかり展開していくということを先に僕らがすることができたのが、ワンブレークでファーストを取れた要因じゃないかなと思っています。(相手の印象は)これまで何回もやってきている相手で、どういうプレーをしてくるかというのはわかっていたんですけど、ファイナルセットのところで相手が元気良くやってきたのに対して、自分たちがちょっと引いてしまったというか、表現の部分で押されてしまったのかなと思います。(結果よりも自分たちのプレーを出すことにこだわりたいと言っていましたが)正直あまり出し切ることができずに負けてしまって悔いが残っているんですけど、毎回毎回良い結果や良い状況で力が出せるわけではないので、そこは今後に生きる部分だと思いますし、良くない状況の中でその状況を改善していく力がもっと必要なのかなと思っていて、そこはこれからまた練習の中で身につけたいと思っています。(インカレを通しての収穫は)シングルスじゃ結果的にベスト32で負けてしまったんですけど、第3シードを相手に自分としては手応えを感じました。これから団体もあり、リーグで単複勝ちを取ってこられる選手になりたいと思っているので、シングルスでも良い手応えを感じましたし、ダブルスは2連覇を狙っていたんですけど、やっぱり勝負の世界は甘くないなと感じていて、まだ完璧ではないというか、絶対に優勝できるという力を身につけて、また来年チャンスがあればやりたいと思っていますし、準優勝という結果は僕らは悔しいんですけど、別に悪くない結果だと思うので、これから団体戦に向けてチームの先陣を切って戦えるような存在になれたらいいなと思っています。(リーグに向けて)僕は単複でしっかりと勝利をもぎとりたいなと思っているので、ここから夏関という個人戦があってからリーグがあるのですが、しっかり疲れを取って、夏関でまた良い結果を残すということと、チームとして一致団結してリーグに挑めるように、これまでの個人戦と全体で強くなっていくというのは違う部分があると思うので、関東に戻ってからしっかりとそこに手をつけていきたいなと思います。

Comments are closed.