【テニス(男子)】チームワークで快勝! 関東学生テニスリーグ 亜大戦

勝利の喜びを噛みしめる福田・今村組

初戦に勝利し勢いに乗る慶大。この日はダブルス3試合を全てストレート勝ちで終えると、シングルス甲斐直登(環2・日出高)と畠山成冴(環3・湘南工科大付属高)の勝ちで計5勝を挙げ、早々と亜大に勝利を決める。良い流れで試合を引き継いだシングルス上位も上杉海斗(環4・清風高)と逸﨑凱人(環3・大阪産業大付属高)が危なげなく2勝を獲得すると、最後は福田真大(商2・慶應湘南藤沢高)が丁寧に戦い勝利。8—1の快勝となった。

 

関東学生テニスリーグ 法大戦

2017年9月7日、9日@早大東伏見テニスコート

 

慶大

 

亜大

D1 ○福田・今村

2{6-2,6-3}0

橋本・恒松

D2 ○逸﨑・畠山

2{6-1,6-3}0

加藤・高見澤

D3 ○上杉・山崎

2{6-1,6-4}0

伊藤・清水

S1 ○上杉海斗

2{6-2,6-2}0

加藤

S2 ○逸﨑凱人

2{6-4,6-3}0

橋本

S3 ○福田真大

2{6-3,3-6,6-1}1

熊坂

S4 ○甲斐直登

2{6-3,6-2}0

清水

S5 ○畠山成冴

2{6-4,6-3}0

高見澤

S6 ●本玉圭

1{3-6,6-2,0-6}2

恒松

合計 8

 

7日に始まったダブルス3試合は、ファーストセット中盤で雨天のため中断。9日に持ち越された。

 

D1の福田・今村昌倫(環1・清風高)組は、ファーストセット3−2で1日目中断。どちらに転ぶかわからない状態だったが、「中断で悪い流れを断ち切れた」(福田)と2日目は自分たちのペースで試合を進める。すぐにファーストセットを獲得すると、セカンドセットも次々とゲームを奪い5—1までリードを広げる。そこから相手の粘りに苦戦するも、6—3で勝利を決めた。

 

D2は逸﨑・畠山組。ファーストセットは5ゲームを連取し5−0までリードすると、6−1でセットを獲得する。セカンドセットは亜大ペアが前後に速い球と緩い球を使い分けてくる中、逸﨑の力強い球を相手コート奥に差し込むプレーや、畠山のネットぎりぎりに球を通すプレーで試合の流れをつかみ、ストレート勝ちを収めた。

 

D3は前回とはペアが変わり、上杉・山崎瑛二(環3・慶應義塾高)組で出場。2−1とまだ流れに乗り切らない状態で一度中断となったが、2日目は上杉のサーブや2人の対応力の高さですぐに流れをつかみ、6—1でファーストセットを抑える。セカンドセットは3ゲーム目でブレークを奪うと、そこから着実にゲームを進めていき6−4で勝利を決めた。

 

ダブルス3試合を全てストレート勝ちで終えた慶大。良い流れでシングルス下位の試合に入った。

 

甲斐のサーブから始まったS4の試合。ラリーの中で相手を左右に振って第1ゲームをキープ。5ゲーム目まで互いにキープが続いたが、第6ゲームで相手のミスを誘いブレークを奪い流れを引き寄せると、積極的に前に出て6−3でセットを獲得。セカンドセットもその勢いのまま2ゲームを連取し、良い流れのまま6—2で勝利を収めた。

 

S5の畠山は、球筋の変化するサーブで相手を翻弄。序盤から相手にしっかりとリターンさせず、試合の主導権を握った。左右に動かされる場面もあったが足を動かして追いつき対応。サービスゲームではコートを対角線から広く使い、力強いショットで相手に隙を与えない。結果、6−3、6−2のロースコアで抑え勝ち星を挙げた。

 

S6本玉圭(経3・慶應義塾高)は、序盤から思うように流れがつかめず3−6でファーストセットを落とす。セカンドセットでは緩急を使い分けてチャンスを作ると、自分から前に出て攻めの姿勢でセットを獲得した。しかし、それに屈しない相手がファイナルセットで技のあるプレーを見せ、ゲームを連取されてしまう。本玉は反撃をすることができないまま、試合を落としてしまった。

 

ここまででスコアは計5−1。慶大の勝利が決まった状態で迎えたシングルス上位。

 

S1はこの日好調の上杉。加えてチームの勝利が決まっていることでプレッシャーも少なく、最高の状態で試合に入った。力強いリターンで第1ゲームをブレークすると、豪速球とも言えるキレのあるサーブを武器に次々とポイントを重ねる。サーブの勢いもさることながら、相手が前に落とした球にも高い対応力を見せ、終始試合の主導権を握った上杉。6−2、6−2で一瞬にして相手を破り去り、慶大エースとしての貫禄を見せつけた。

 

S2逸﨑の試合、序盤はラリーを中心としたキープゲームが続く。しかしラリーの中で相手コート奥に力強いショットを打ち込み流れを奪うと、6−4でファーストセットを獲得する。そのままの流れでセカンドセットに入り3ゲームを連取すると、相手を前後左右に動かし5−1までリードを広げる。そこから少しミスがあり2ゲームを落としたものの、最後はしっかりと締めストレート勝ちを収めた。

 

S3を務めた福田。ファーストセット、第1ゲームをブレークされたが、すぐに立て直した。緩急、前後に落とす球などさまざまなショットを使い分け相手を翻弄すると、コートぎりぎりに差し込むショットで決め6—3でセットを獲得する。セカンドセット、第1ゲームをブレークし2−0でリードしたが、攻めの姿勢を維持できずに3−6でセットを落としてしまう。しかし、切り替えて臨んだファイナルセットでは勢いを取り戻し、前に出るプレーとラリーで相手を動かすプレーの組み合わせでチャンスをつくると、要所で持ち味のボレーを決め6−1で試合を決めた。

 

ダブルスで全勝し、シングルス下位でチームの勝利を決めたこの試合。「勝負を決めてくれることが上位がのびのびとプレーできることにもつながる」(上杉)というように、良い流れでシングルス上位も3勝を挙げた慶大。このように全員が実力を出し切れる理想的な戦い方ができれば、これから先も勝ち星を重ねていけるだろう。次の明大戦以降も、慶大のチームワークに期待したい。

 

 

記事 鈴木優子

 

上杉海斗(環4・清風高)

(8−1で勝利しました)途中試合のダブルス3本を、ファーストセット全員ですごいエネルギーを出して1時間くらいで抑えられたというのが出だしとしてすごく良かったかなと思っていて、その勢いで4、5、6のシングルス、その後の上位でも全員が集中力を切らさずに元気良くできたのがこういう結果につながったと思います。今日みたいに全員が力を発揮することができたら8−1、9−0とロースコアに抑えることができるので、これをまず基準として、満足せずに次もやっていきたいと思います。(ダブルスは前回とペアが変わりましたが)瑛二はすごくポテンシャルがあってダブルスも上手くていつか組むかなとは思っていたんですけど、結局練習ではあまり組めなくて、本番でこういう風に組むのは初めてで、お互いコンビネーションを探り探りでやっていた感じで、これという形がまだ作れていなくて、それを今回この1戦でこういう形にすれば自分たちは強いというのがわかったかなと思います。プレーとしても、サーブもいいし、勢いもあってダブルスのペアとしてはすごく組みやすいペアではあります。(韓)成民も瑛二も、どっちと組んでもいいペアになっているのは間違いないので、それを自信にして、明日もどっちと出るかわからないんですけど、しっかり準備してやっていきたいなと思います。(シングルスに入る時点でチームの勝ちが決まっていましたが、勝ちが決まっているときとそうでないときで違いはありますか)全然違います。今日はダブルス3—0とシングルス下位で2本、5—1で勝負を決めてくれたので、気持ち的に楽で、緊張もせずにメンタル面も体力面もすごくいい状態で試合に臨めました。やっぱり勝負がわからないときに試合に入るというのは何が起こるかわからないので、こういう風にまず下で勝負を決めてくれることが上位がのびのびとプレーできることにつながるし、それもチームワークだと思うので、こういう試合の進め方をベースにして明日からもやりたいなと思います。(サーブがとても速かったですがご自身ではいかがでしたか)そうですね、今日はサーブがすごく良くて。ダブルス入る前のプラクティスから感覚も良かったので、自信を持って1球1球サーブできたのが良かったかなと思います。それでダブルシングルどっちも簡単にフリーポイントが取れるというのが試合を進める上で重要になってくると思うので、これからも楽なポイントをサーブから狙えるようなサーブを打てれば相手にもプレッシャーになるし、自分も気楽に試合が進められるので、そういった意味で今日はサーブも試合の入り方も全てがいい状態で試合に臨めた日になったかなと思います。(明日の明大戦に向けて)気持ち的には変わらずに、今日できたことを明日も1からやっていけばロースコアで抑えられる相手だと思うので、全員で引き締めてやっていきたいと思います。

 

福田真大(商2・慶應湘南藤沢)

(単複で勝利してチームに貢献しました)ダブルは昨日の中断で悪い流れを断ち切れて、自分たちのいい流れで試合に入れたので、結構簡単にセカンドの5−1くらいまで行ったんですけど、そこから相手も粘ってきたので最後は苦戦しましたが、しっかり勝てたので良かったです。シングルはファーストをいい感じに取れて、セカンドも2−0で出だしは良かったんですけど、そこから自分が引いてしまってラリーが多くなって、相手に気持ちいいプレーをさせてしまったので、ファイナルは自分が出せるものを出そうと思ってやれたので良かったと思います。(ファイナルセットに入って流れを引き寄せましたが、どんなことを意識して入りましたか)ラリーというよりは自分から前に出てポイントを重ねようと思っていて、打つだけではなくてラリーも少しして前に出て、結構組み合わせてできたので良かったと思います。(明日の明大戦に向けて)明日はまだ自分がどこで出るか決まっていないんですけど、自分が出るところでしっかりと役割を果たしていきたいと思います。

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