【野球】TEAM河合初陣は沖縄!早慶戦勝利の好スタート 全早慶野球戦沖縄大会

11月25日(土)全早慶野球戦沖縄大会@コザしんきんスタジアム

 

整列する慶大選手たち

激動の2017年最終戦は沖縄での全早慶戦。河合大樹新主将(環3)が就任して初の対外試合となった。序盤から柳町達(商2)の適時打などで主導権を握ると、先発の髙橋佑樹(環2)を中心に投手陣も踏ん張った。快勝と呼ぶにふさわしいゲームで新体制の初陣を飾った。

 

 

早大

慶大

 

早大:●小島、増田、今西、柴田、早川―小藤、重田

慶大:高橋佑、○石井、田中裕、関根―郡司、植田将

 

◆慶大出場選手

 

ポジション

選手名(学部学年・出身高校)

[5]

柳町達(商2・慶應義塾)

 

内田蓮(総3・三重)

[9]8

辰巳智大(H25卒・トヨタ自動車)

[4]

山﨑錬(H25卒・JX-ENEOS)

[D]

岩見雅紀(総4・比叡山)

 

RD

植田清太(総3・慶應義塾)

[3]

嶋田翔(環1・樹徳)

 

R7

杉本京平(理2・中央中等教育)

[8]

河合大樹(総3・関西学院)

 

橋本昂樹(商2・慶應義塾)

[2]

郡司裕也(環2・仙台育英)

 

植田将太(商2・慶應義塾)

[7]

名幸大成(総3・慶應義塾)

 

R9

中村健人(環2・中京大中京)

[6]

瀬戸西純(政1・慶應義塾)

P

 

髙橋佑樹(環2・川越東)

  

石井雄也(商2・慶應志木)

  

田中裕貴(環3・芝)

  

関根智輝(環1・城東)

 

慶大が陸の王者に君臨してから早1か月経った。もう感動に浸っている時間はない。来年の戦いはすでに始まっているからだ。河合を主将に据える2018年度のチームの初戦は全早慶野球戦沖縄大会。初戦とはいえ早慶戦は負けられない戦い。沖縄出身の照屋塁(環4)はけがの影響で、残念ながら出場できなかったが、新体制の初戦を一塁コーチャーとして見守った。

2点適時打を放った柳町

 

先手を取ったのは慶大だった。2死一塁からランナーの辰巳智大(H25卒・現トヨタ自動車)が投手からのけん制で挟まれてしまうが、ランダウンプレーの間に相手のエラーで二塁へ進塁。さらに4番・岩見雅紀(総4)のショートゴロは送球エラーとなり、辰巳が一気に生還した。王者が相手のミスを見逃さず、先制点を挙げる。続く2回は郡司裕也(環2)の左前安打と、瀬戸西純(政1)の絶妙な三塁線へのバントヒットでチャンスを作り、1番柳町がレフトの横を鋭く抜ける2点適時二塁打を放った。さらに3番山﨑錬(H25卒・現JX-ENEOS)の内野ゴロの間に柳町が生還して0-4。早くも相手先発小島をKOした。

適時三塁打を放った名幸

 

先発の髙橋佑は速球が冴えわたり、打たせて取るピッチング。初回に、山﨑がセンターに抜けそうな当たりを逆シングルで好捕し、正確なスローイングでアウトにすると、2回にはピンチで名幸大成(総3)がダイビングキャッチを披露するなど、守備にも盛り立てられた。しかし、4回に先頭にこの日の初ヒットを許すと、さらに二塁打を打たれ、最後は久しぶりに三塁手を務めた柳町のファンブルで1点を失ってしまう。また、5回からマウンドに上がった石井雄也(商2)は先頭打者に三塁打を浴びる苦しい立ち上がり。その後三塁ランナーの生還こそ許したが、直球をコントロールよく集めて打者を打ち取っていった。

 

追い上げられた慶大は5回裏に河合のヒットなどで無死2塁3塁の場面を作ると、郡司がきっちり犠牲フライを放ち1点追加。続く名幸は「どんな形でもいいからヒットを打ちたい」とバットを振りぬき、ボールはセンターの頭を超えた。適時三塁打で2-6とすると、さらに瀬戸西も犠飛を放ち早大を突き放した。

打者4人を全員三振に仕留めた田中裕

 

大きくリードを奪った慶大だが、7回も石井は先頭に長打を許してしまう。なんとか2死までこぎつけると、ここで3番手、左の田中裕貴(環3)にスイッチ。巧打の早大・福岡を2球で追い込むと、最後は空振り三振に切って取った。8回も続投した田中裕は長身から投げ下ろす自慢の速球を軸に早大打線の中軸を3者三振。前の回から4者連続三振の快投だった。9回は満を持して関根智輝(環1)がマウンドへ。今日もストライク先行の投球で隙を見せず、見事3者三振でクロージング。これで今年の早慶戦は通算7勝1敗。そして、TEAM河合は快勝での船出となった。

 

日本一という夢を託された新チーム。レギュラー野手8人のうち4年が6人という旧チームからは、まさに”1から作り直す”ことが必要不可欠だ。それでも彼らには原動力がある。今年味わった喜びをもう一度、そして成し遂げられなかったさらなる夢へ。偉大な先輩の背中を追い越すため、沢山の想いを胸に、次なる1年への第一歩が今始まった。

一塁上の岩見(左)と一塁コーチャーの照屋(右)

記事:尾崎崚登、写真:千綿加華

 

◆打撃成績

  

[5]

柳町

四球

左2②

 

遊ゴロ

左飛

   

内田

       

一ゴロ

[9]8

辰巳

一ゴロ

左安

 

捕邪飛

 

四球

 

遊ゴロ

[4]

山﨑

空三振

二ゴロ①

 

四球

 

左飛

  

[D]

岩見

遊失

一安

 

空三振

 

四球

 

 

RD

植田清

        

[3]

嶋田

左安

三ゴロ

  

四球

 

 

 

R7

杉本

 

   

 

空三振

 

 

[8]

河合

一ゴロ

 

空三振

 

左安

 

 

 

橋本

    

 

 

空三振

 

[2]

郡司

 

左安

右安

 

右犠飛①

 

三ゴロ

 

植田将

  

 

     

[7]

名幸

 

空三振

遊直併

 

中3①

   

R9

中村

  

 

   

三ゴロ

 

[6]

瀬戸西

 

三安

 

四球

右犠飛①

  

遊ゴロ

 

◆投手成績

 

 

投球回数

打者数

球数

安打

三振

四死球

失点

自責

髙橋佑

17

65

○石井

2 2/3

12

49

田中裕

1 1/3

18

関根

16

 

◆監督・選手コメント

山﨑錬(H25卒・現JX‐ENEOS)
(今日を振り返って)5年ぶりに慶應のユニフォームを着て野球できて本当に幸せでした。久しぶりの慶應はチームの雰囲気とかもすごく良くて、1人1人がチームで存在感を出そうと一生懸命頑張ってて、自分にもすごくいい刺激になりました。久しぶりの慶大野球部の感想は)やっぱり楽しかったです。早慶戦の雰囲気はとても懐かしい気持ちになりました。今日は初回にファインプレーがありました)学生に負けないように1球1球全力でやろうと思った結果です。3年ぶりに大久保監督の元でする野球でした)相変わらず勝負師だなあと思いました。試合始まった時の目つきや雰囲気みたいなのは変わってなくて懐かしかったです。現役時代は主将を勤めていた山﨑選手から照屋選手、河合選手はどう見えたか)2人とは変な意識もせずに普通に話したりしました。河合くんは今日新チームで初めての試合だったと思うんですけど、今日の試合の中でも少しずつキャプテンとしての姿勢が見えました(後輩達へメッセージを)みんながやっている方向性というのは本当に素晴らしいなと思いました。この雰囲気のまま、来季もう1回優勝できるように頑張ってください。
 

照屋塁(環4)

(今日の試合を振り返って)沖縄で全早慶戦が出来て嬉しかったです。(ご友人もいらっしゃいましたか)来ていましたね。(新チームの戦いはどう映りましたか)ベンチの雰囲気も良くて、いいチームだなと思いました。(河合選手には言葉をかけましたか)特にはないですが、河合を中心にいいチームにしてくれるんじゃないかと思います。(4年間を振り返って慶大はどんなチームでしたか)全国各地から色んな人が来て、個性的な人も多くて、そのなかで、色んな刺激をもらいながらできたなと思います。(これからの進路への抱負は)社会人に行ったらまた勝負は始まるので、頑張りたいと思います(最後にファンの方へメッセージを)みなさんのご声援があって頑張ることができたので、感謝しかないです。ありがとうございました。

 

河合大樹(総3)

(試合を振り返って)新チームになって初めての試合で簡単ではなかったんですけど、”ワセダに勝つ”という目標がチームにある中で、今日勝てたことはよかったと思います。主将としての初めての試合でした)キャプテンですけど、そんなに気負わず、今まで一緒に頑張ってきた選手が多かったので、「いつも通りみんなでやっていこう」という気持ちで挑みました。主将になってみて変化は)自分が何事も率先してやらないといけないので、なんとか前に立つことを少しは意識しました。3打席目でヒット。どんな気持ちで打席に立ったか)最初にバントを2球失敗してしまったので、なんとか進めたいなという気持ちでした。新チームに向けて今後の一言を)連覇と日本一が目標になってきます。今まで通りチームのスタイルを変えずに勝てるように頑張ります。

 

名幸大成(環3)

(今日の試合を振り返って)新チーム初の試合ということで、勝ててよかったと思っています。(沖縄での試合という点については)父が沖縄なので、親戚や知人が結構来ていました。自分の結果が出せて嬉しいです。(三塁打の打席を振り返って)あの打席が最後だなと思っていました。前の2打席がだめで、最後はどんな形でもいいからヒットを打ちたいという気持ちで打てました。それが結果的に三塁打になりました。(これからの1年に向けて)今一つ上の代の先輩方が秋に優勝しました。4年生が出るというのは少なくて、下級生の力を借りる形になるとは思いますが、僕らの代では春秋連覇できるように頑張っていきたいと思います。

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