慶應スポーツ新聞会

【野球】津留﨑が7回粘投、連勝で勝ち点1を獲得 東大②

4月15日(日)東京六大学春季リーグ戦 東大2回戦

決勝の勝ち越し適時打を放った柳町

 

これ以上のない戦いぶりで初戦を制し、勝ち点1を目指した慶大。初回に内田蓮(総4・三重)の押し出しの四球で先制する。4回に追いつかれたが、直後の5回に柳町達(商3・慶應)、嶋田翔(環2・樹徳)、中村健人(環3・中京大中京)のタイムリーで3点を勝ち越す。8回には期待の新戦力の正木智也(政1・慶應)が大学初ヒットとなるタイムリーツーベースで点差を広げる。一方の投手陣は津留﨑大成(商3・慶應)が7回1失点で11奪三振の好投を見せ、続く髙橋佑樹(環3・川越東)と石井雄也(商3・慶應志木)が相手打線を完璧に抑え込み、申し分のない投球リレーだった。

 

慶大

 

慶大バッテリー:津留﨑、髙橋佑、石井―郡司

東大バッテリー:小林、宮本―三鍋

 

◆慶大出場選手

 

ポジション

選手名(学部学年・出身高校)

[7]8

河合大樹(総4・関西学院)

[4]

小原和樹(環3・盛岡三)

[8]

柳町達(商3・慶應)

 

杉本京平(理3・中央中等教育)

[2]

郡司裕也(環3・仙台育英)

[3]

嶋田翔(環2・樹徳)

[5]

内田蓮(総4・三重)

[9]

中村健人(環3・中京大中京)

[1]

津留﨑大成(商3・慶應)

 

正木智也(政1・慶應)

 

橋本典之(環1・出雲)

 

髙橋佑樹(環3・川越東)

 

石井雄也(商3・慶應志木)

[6]

瀬戸西純(政2・慶應)

 

好守を見せた瀬戸西

回から試合が動く。慶大は今季初スタメンの小原和樹(環3・盛岡三)のレフト前ヒットと柳町のデッドボールで1死一・二塁のチャンスを作る。迎えた4番の郡司裕也(環3・仙台育英)はサードゴロを打つが、サードの送球がセカンドに間に合わず。満塁となって、前の試合で2安打を放った嶋田に打席がまわるが、ここは空振り三振。しかし、続く内田が冷静に四球を選び、押し出しで2試合続けて慶大が先制点を挙げる。続く7番の中村は高めのストレートを捉え、右中間に鋭い打球を放つが、相手のライト杉本の好プレーに阻まれ、スリーアウト。3者残塁で追加点を奪えずにこの回攻撃が終了する。

 

慶大のマウンドに上がったのは津留﨑。9球で相手打線を三者凡退に抑えると、3回で4奪三振と上々の立ち上がりを見せる。しかし、4回裏、テンポよくアウトを2つ奪うも、四球でランナーを一人出すと、岡と新堀の連続ヒットで1点を奪われ、同点に。しかし、打線はすぐさま反撃する。5回表、先頭バッターの河合大樹(総4・関西学院)が運良くエラーで出塁すると、1死・二塁の場面で3番の柳町が東大先発・小林の高めの変化球をセンター前に返し、再びリードを奪う。さらに、5番の嶋田のレフトの頭上を越える適時二塁打で1点を追加すると、7番の中村もタイムリー。リードを3点に広げた。

 

あわやホームランという大学初ヒットを放った正木

津留﨑は「思ったような投球ができなかった」と投球を振り返ったが、7回を投げて11奪三振1失点の好投を披露した。8回表、慶大は1死・二塁のチャンスで8番の津留﨑に代わって正木を送る。正木はノースリーからの4球目、高めのストレートを振りぬくと、フェンス直撃の適時二塁打。記念すべき初ヒットを「ちょっと先に当たった」と振り返ったものの、持ち前のパワーを神宮の観客に見せつけた。その裏から高橋佑が登板し、三者連続三振で相手打線を完璧に抑えると、9回を3番手・石井も三人できっちり抑え、ゲームセット。まず勝ち点1をがっちり獲得した。

 

初戦を15-0で制し、今日の2回戦も5-1で勝利と、最高の滑り出しを切った慶大。この2試合を通して、新人選手の活躍が目立った。今日も代走で出場した橋本典之(環1・出雲)、出場はなかったがベンチから声で存在感を出した福井章吾(環1・大阪桐蔭)は昨日初ヒットを記録。そして正木も初ヒットをマークした。レギュラー争いにも参戦しようかという彼らの今後の活躍も楽しみである。

3者連続三振で存在感を見せた髙橋佑

だが冷静に振り返ってみると今日はチャンスを作りながらも、大量得点に結びつけなかった。そんなちょっとすっきりしない勝利から、選手はそれぞれ課題を見つけたようだ。長い春のシーズンは始まったばかりで、確かに未だ課題は多い。兜の緒を締めなおし、さらに強くなった姿で次の法大戦に臨みたい。

(記事:萬代理人、写真:尾崎崚登)

 

◆打撃成績

 

 

[7]8

河合

二ゴロ

投併

 

 

一失

左飛

 

左邪飛

 

[4]

小原

左安

 

三ゴロ

 

捕犠

 

中飛

 

三ゴロ

[8]

柳町

死球

 

死球

 

中安①

 

中飛

 

左邪飛

杉本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[2]

郡司

三ゴロ

 

三直

 

右飛

 

右安

 

左中2

[3]

嶋田

空三振

 

中飛

 

左2①

 

三ゴロ

 

逃三振

[5]

内田

四球①

 

 

遊飛

死球

 

 

死球

 

[9]

中村

右飛

 

 

右2

中安①

 

 

投犠

 

[1]

津留﨑

 

三ゴロ

 

一邪飛

 

右飛

 

 

 

正木

 

 

 

 

 

 

 

左2①

 

橋本典

 

 

 

 

 

 

 

 

 

髙橋佑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[6]

瀬戸西

 

右安

 

三ゴロ

 

遊ゴロ

 

中飛

 

 

◆投手成績

 

投球回数

打者数

球数

安打

三振

四死球

失点

自責

◯津留﨑

28

104

11

髙橋佑

15

石井

14

 

◆監督・選手コメント

大久保秀昭監督

――今日の試合を振り返って

勝ち点を取ったところが一つとったところが一つの良かったところです。もう一つは津留崎がゲームを作りながら最低限の仕事をしてくれた。打つ方では柳町のタイムリーです。本当はもうちょっと早い段階で攻略していかないと、今後のカードを考えると、心配な面があります。野手として挙げるなら、正木が思い切って引っ張っていい結果を残したというところかな。

 

――法政戦に向けての目標

課題を克服することができればいい戦いはできます。そこがゴールではないので2か月の期間で選手もいろいろ変わると思いますし、春はそういう戦いになると思います。

 

郡司裕也(環3・仙台育英)

――今日の試合を振り返って

勝ち点1を2連勝で取れたという事はホッとしたというか、安心しました。

 

――東大戦を通じて慶大の投手陣はどうでしたか

昨日は髙橋亮吾(総3・慶應湘南藤沢)、今日は津留﨑という3年コンビがなんとか試合を作ってくれたなという感じです。

 

――途中から出てくる投手陣も0で抑えました

オープン戦から投手陣は安定した成績を残しているので、安心してリードできます。

 

――東大は攻撃に足を絡めてくる場面も多かったです

盗塁を何個か許してしまったので、そこはピッチャーともう少し牽制や間合いを話し合って練習していこうと思います。

 

――東大のピッチャーを振り返っていかがでしたか

コーナーに丁寧に投げてきて、宮本投手は昨日も今日もあまり打てなかったです。昨年は宮台投手がいてなかなか打ち崩せなかったのですが、宮台投手(現北海道日本ハム)がいなくなった中で丁寧にピッチングしてきているなという印象は受けました。

 

――4打席目には左中間に大きな当たりも見られました

ずっとヒットがなくて正直焦っていたのですが、監督から「引っ張りにかからず、いつものセンターから右方向の自分のバッティングをしろ」というアドバイスをもらい、そこから調子が上がってきました。

 

――今期は4番を任されていますけれども、意識されるところはありますか

4番というのを意識して、少し大きいのを狙いすぎていて最初の方は打てなかったのですが、大久保監督の助言で本来のバッティングを思い出して、それが最後いい結果につながったので、4番というよりも4番目のバッターというくらいの気持ちでやっていきたいなと思います。

 

――次の法大戦に向けて一言お願いします

法大には一番昨年から苦しめられているので、簡単には勝たせてくれないと思うのですが、なんとか粘って最後に1点でも多く取って勝ちきれるように頑張りたいと思います。

 

髙橋佑樹(環3・川越東)

――今日の試合をチームとして振り返って

序盤に点を取れて、追いつかれなかったことが良かったと思いますが、もう少し点を取って楽な展開にもできたかなと思いました。

 

――昨季1敗した際には先発投手でしたが、今日の登板はどういった心境でしたか

正直ちょっと東大の打線は見るのが怖かったんですけど、今日は去年とは違うぞということを自分に言い聞かせて臨みました。ワンアウト取れてからは、自分のペースで投げられたかなと思います。

 

――3者連続三振を奪いましたが

たまたまですね。基本的にピッチャーは三振を狙って投げると思うので、それが今日は要所要所でいいところにボールがいってくれました。

 

――昨季よりも三振が増えている印象です

昨年は三振どうこうよりも打たれてしまっていたんですけど、去年より球自体は速くなってきているかなと思います。あとは、それをどう使うかです。

 

――この春に新しく取り組んでいることは

基本的には球の力を強くすることに取り組んでいて、そのために色々なことを考えながら取り組んでいます。

 

――現時点での成果は

徐々に出ているかなとは思うので、それを自信にできればと思います。

 

――現在のご自身の調子は

上がってきているとは思います。ただ、周りのピッチャーとの兼ね合いもあるので、出場機会がどうなるかは分からないですけど、与えられたところで一生懸命できるように、自分の体は整えておきたいと思います。

 

――今季の個人的な目標は

投げた試合で負けないというか、自分のせいで点を取られたり、大事なところで打たれたりしないように、ゲームを作っていけたらと思っています。

 

――次の法大戦に向けて

法政は重量打線というか、タレントが揃っていますけど、ひるまずに自分の球を投げていきたいと思います。

 

中村健人(環3・中京大中京)

――今日の試合を振り返って

1番は勝ち点を取れたことで、チーム全体としても一安心というか、一個落ち着いたかなと思います。

 

――開幕カードをどのような気持ちで

個人的には、昨年の序盤に出場させていただいたのですが、その後なかなか、継続して結果が残せませんでした。なので、開幕戦は僕が引っ張るくらいの気持ちで、打順は7番だったんですが、引っ張っていこうと思ってやりました。

 

――引っ張っていくというのは、具体的には

守備はちょっと得意なところがあったので、バッティングの方で、打席の中で強いスイングを入れていこうかなという感じです。

 

――今日は2本のヒットを打ちました。まず1本目の二塁打について

ランナー無しだったので思い切っていこうと思ったら、うまくバットが出てくれたかなという感じです。

 

――5回にはタイムリーも打ちました

もう1点欲しいなと思ったので、一つコンパクトにということだけ心がけて、あとは強くぶつけようと思って、打ちにいった結果が良かったかなと思います。

 

――得意という守備で昨日は好守がありました

昨日はああいう形でチームを盛り立てられたので、ああいうプレーをして、僕としても守備でプラスをどんどん生んでいきたいなと思います。

 

――改めてこのカードで勝ち点を得ました

勝ち点を取れたことは一番に良かったことなんですけど、これから(相手も)どんどん強くなっていくので、まずはリーグ優勝に向けて、どんどん力を付けていかないとなと感じてます。

 

――チームの雰囲気は

チーム全体として、攻めていこうという雰囲気でやっていて、それが勢いに繋がったり、活気に繋がったり、良い形でできているのではないかと思います。

 

――チーム、個人として取り組んでいることは

チームとしては、先程も言ったように如何なる状況でも攻めていこうということです。個人としては、なかなか打席の中で、オープン戦通して思い切ったスイングができてなかったので、自分の中でどうにか変えていかないとなと、課題に思ってやっていました。

 

――課題に対して、具体的には

凡打を怖がらないであったり、形を崩されることを怖がらずにいこうということです。

 

――外野のスタメン争いも激しいです

今日も正木が打ってますし、橋本も足も速くてバッティングも良いので、良い味出して死守していけたらなと思います。

 

――これからリーグ戦の中で果たしていきたい役割は

今日も1個バントがありましたけど、チャンスでは勝負強いバッティングできたらなと思いますし、ああいう小技だったり、四球だったり死球だったり繋いでいくことも僕の役割の一つだなと強く感じているので、そこにも徹していきたいなと思います。

 

――次のカードに向けて

また臆さず、強いスイングを入れて、チームに勢いをもたらせていけたらなと思います。

 

正木智也(政1・慶應)

――今日の試合を振り返って

昨日は四球で今日は初打席ではなかったので、昨日よりは緊張せずに臨めたかなと思います。

 

――初ヒットの感触は

ちょっと先に当たったんですが、風にも後押しされ良く飛びました。

 

――狙い球でしたか

そうですね。ノースリーだったので、まっすぐだけ狙ってました。

 

――昨日の初打席はどうでしたか

昨日は一球もストライクが来なかったですが、とにかく力まないように考えて、ストライクが来たら打てたかなと思います。

 

――次の法大戦に向けて

自分は代打で出る機会が多いと思うので、一振りでチームの流れを変えられるようなバッティングができればいいなと思います。

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