【バスケ(女子)】本選出場にあと一歩届かず、課題の見えた一戦に/トーナメント予選第2戦vs都留文科大

磯部は積極的なプレーでチームを鼓舞した

勝てば本選出場が決まる予選第2戦、対戦相手は都留文科大。前日対戦した聖徳大同様、2年連続リーグで苦杯をなめさせられている相手だ。前日に引き続きリベンジを果たしたいところだったが、試合は終始相手に主導権を握られる苦しい展開。反撃の糸口を掴めないまま敗戦となり、2年連続の本選出場とはならなかった。

2018/4/30(月)@鶴見大学

第52回関東大学女子バスケットボール選手権大会予選第2戦vs都留文科大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

10

10

11

16

47

都留文科大

19

20

17

11

67

◆慶大スターティングメンバ―

 

#4 森川唯加(経4・慶應義塾女子)

 

#7 高瀬華琳(経4・広尾学園)

 

#8 井ノ本雅子(商4・四天王寺)

 

#10 梅木理沙(経3・慶應義塾女子)

 

#14 小福川莉奈(法2・慶應義塾ニューヨーク学院)

1Q、慶大は眞尾瞳(商1・浦和第一女子)が最初の得点を挙げると、続いては高瀬のフックショット、小福川の巧みなターンからのバスカンが決まるなどインサイドを中心に攻撃を展開する。だがその後はターンオーバーが目立ってしまい、3分間で0-8のランを許してしまう。それでも森川が3ポイントを決めて悪い流れを断ち切り、なんとか二桁得点に乗せて最初のQを終えた。

続く2Qもペースを握ったのは都留文科大。慶大は眞尾がジャンパーと鋭いドライブで6得点を挙げる活躍を見せたものの、全体的にはミスが目立って思うように得点を重ねられない。最後は山崎多絵(政3・日比谷)が正面からのシュートをきっちり沈めたが点差は詰まらず、20-39で後半へ折り返した。

小福川はポストプレーで存在感を発揮

 

3Qは高瀬・井ノ本の連続得点で幸先の良いスタートを切る。その後も眞尾の3ポイントや井ノ本のリバウンドからのシュート、森川のフローターなど徐々に良い形が出始めた。一方で守備では相手のトランジションの速さに苦戦。終盤は前からプレスをかけるも上手くかわされ、さらに点差を広げられてしまった。

最終4Qは磯部紗希(文4・國學院久我山)のミドル、眞尾・井ノ本の合わせから高瀬のレイアップが決まり点差を縮める。オフェンスリバウンドでも奮闘し、そこから井ノ本の3ポイントや眞尾のレイアップに繋げるなど多彩なオフェンスを披露した。だが反撃及ばず47-67で試合終了。この結果、予選は3校が1勝1敗で並んだが、得失点差で下回り残念ながら予選敗退となった。

眞尾はすでにチームに不可欠な存在に

 

 

 

 

最大の得点源である豊村沙恵(商4・慶應義塾ニューヨーク学院)の欠場もあり特に攻撃面で苦しんだ慶大。主将・副将が共に試合後口にしたのは、普段の練習における意識改革の必要性だ。「課題が実感できたのは、ダメだった中でも収穫」と磯部が振り返るように、これを糧にすることができればこの敗戦は決して無駄ではない。この課題を克服すれば、秋には一味違った慶大女子バスケ部の姿が見られるはずだ。

 

(記事・写真:徳吉勇斗)

 

 

森川唯加主将(経4・慶應義塾女子)

――試合を振り返って

向こうの方がうちよりも上手かったけれど、しっかりと気持ちをいれてやれば勝てたし、こんな点差はつかなかったと思うので、4年生の責任だと思います。こんな点差のつくような試合ではなかったです。

――試合に臨むにあたって意識したのは

スピードがあって速い展開にしてくることはわかっていたので、そこは意識していました。でも走り負けたり、一人セーフティが下がっていてもカットの人が戻ってこられなかったりで、わかってはいたけれど対応しきれませんでした。

――トーナメントで見えたチームの課題は

(豊村)沙恵がいないと点が伸びなくて、今日も昨日も40・50点台で、それでは頑張っても勝てないと思います。本当はディフェンスで60点に抑えて70点取って勝つのを目指していたので、得点力と継続的なディフェンスにあると思います。

――逆に収穫は

ディフェンスが継続的に粘ってできないのが課題ですが、やろうとした時にできなくはないことがチームでわかりました。それを40分間継続していけるようにしないといけないと思います。

――早慶戦・秋リーグに向けて

早慶戦は相手がすごく強いので、自分たちにできることを全力でやりたいです。秋のリーグは拮抗した試合になると思うので、いかに集中力を切らさないようにしていくかだと思います。このままだと絶対に入れ替え戦には勝てないので、もっとチームメイト同士で厳しく練習していかないといけないと思いました。

 

磯部紗希副将(文4・國學院久我山)

――試合を振り返って

昨日も下級生に助けてもらっていた印象があって、もっと4年が頑張るようにコーチから言われていたけれど、それが全然できませんでした。普段から走っているのに、ディフェンスで前から当たれずに一歩引いて構えてしまうところがあって、やりきれなかった試合だなという風に思いました。

――チームの課題は

普段の練習の中で試合を想定して自分たちに厳しくやっていくことが、本当にできていないなというのをこの2試合で実感しました。コーチがどれだけ言ってくれても実際にやるのは自分たちなので、もう1回仕切り直して常に試合を意識していくことが必要だと思います。

――試合後のミーティングの内容は

練習が試合に出る、ということを言われました。3部に上がるのがどれだけ大変なことなのかを体感しているはずなのに、練習で自分たちに厳しくやれていないことが、シュートを決めきれなかったり、ディフェンスでファウルになったり抜かれたり、相手に走られて良い形でシュートを打たせてしまったりしたことに繋がってしまったんだということでした。

――早慶戦・秋リーグに向けて

今日の試合で課題が実感できたのは、ダメだった中でも収穫だと思うので、これを忘れないようにしたいです。私たちは継続力がないので、モチベーションを保ち続けて自分たちに厳しく、というのを意識していきたいと思います。

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