慶應スポーツ新聞会

【野球】初回からリードし逃げ切り 勝負の行方は3回戦へ 立大②

5月6日(日)東京六大学春季リーグ戦 立大2回戦

今季2勝目を挙げた菊地

昨日の1回戦、惜しくも1点差で今季初黒星を喫した慶大。3つ目の勝ち点をかけた絶対に負けられない戦いは初回から動いた。慶大が積極的に仕掛け、4番郡司裕也(環3・仙台育英)の二塁打などで2点を先制、さらに2回、2番河合大樹(総4・関西学院)の内野安打で1点を追加し序盤に3点リードする。先発を任せられた菊地恭志郎(政4・慶應志木)は6回を1失点で乗り切った。最後までリードを保った慶大が逃げ切り、勝ち点の行方は三回戦へと持ち越された。

 

 

立大

慶大

 

立大バッテリー:●手塚、江口、川端健、橋本―藤野

慶大バッテリー:菊地、髙橋佑、石井―郡司

 

◆慶大出場選手

 

ポジション

選手名(学部学年・出身高校)

[]

小原和樹(環3・盛岡三)

[]

河合大樹(総4・関西学院)

 

渡部遼人(環1・桐光学園)

[]

柳町達(商3・慶應)

[]

郡司裕也(環3・仙台育英)

[]

嶋田翔(環2・樹徳)

[]

内田蓮(総4・三重)

[]

杉本京平(理3・中央中等教育)

 

正木智也(政1・慶應)

 

中村健人(環3・中京大中京)

 

石井雄也(商3・慶應志木)

[6]

瀬戸西純(政2・慶應)

[]

菊地恭志郎(政4・慶應志木)

 

髙橋佑樹(環3・川越東)

 

橋本典之(環1・出雲)

 

ち点2で首位に立つ両校の、3つ目の勝ち点を賭けた負けられない戦いを見るべく今日も大勢の観客が集まった。神宮球場のスタンドを照り付ける日差しは、まるで両校の燃える闘争心のような暑さであった。

今試合先発は、先週法大2回戦でも先発を務めた菊地。四球でランナー1人を許すも、初回を無失点に抑える立ち上がりをみせる。迎えた攻撃、昨日のリベンジを果たすべく慶大打者は「勝ち」への強い思いで、初回から強気に相手を攻める。先頭の小原和樹(環3・盛岡三)に続き河合が内野安打でチャンスを作った慶大は4番郡司のライトへの二塁打で1点を先制した。なおも1死でのチャンスで6番内田蓮(総4・三重)はセカンドゴロ。危うく併殺となるところだったが、内田が一塁へ決死のヘッドスライディングを試みると、これが間一髪セーフとなり、2点目を奪った。

必死のプレーで追加点をもぎ取った内田

2回の攻撃では先頭の瀬戸西純(政2・慶應)が粘り強くボールを見極め四球で出塁すると、1死2塁のチャンスで河合がレフトへのタイムリーヒットを放ち、1点を追加。リードを3点に広げた。

初回から先陣を切り良い流れで試合を運ぶ慶大、先発菊地は3回、リズムよく2つの三振を奪い三者凡退に仕留めると、4回5回も3イニング連続で三者凡退に立大打線を封じ込める。

しかし試合はそう簡単には進まなかった。6回に、ここまで三者凡退続きでリズムよく相手打線を抑えてきた菊地だったが四球で相手に出塁を許すと、続く打者に二塁打を打たれ無死1・3塁のピンチを迎えてしまう。これまでとは打って変わって緊張感の漂うスタンド席。観客皆が見守る中、ファーストゴロの間に1失点こそ許したが、後続を抑えて、最少失点でこの回を終える。観客の緊張は解け、スタンドは安堵と共に歓喜に溢れた。

広げた点差を取り戻したい裏の攻撃。先頭の菊地が運よく振り逃げで出塁すると、3番柳町達(商3・慶應)がセンターに適時二塁打を放ち、すぐさまリードを3点に戻した。

4安打を記録した河合

菊地は7回の先頭打者に四球を出したところで、髙橋佑樹(環3・川越東)にバトンタッチ。ところが髙橋も2者連続で四球を許し、無死満塁としてしまう。しかしそんなピンチでこそ、ここ一番の力で踏ん張りを見せるのが髙橋佑。投ゴロ、空振り三振、遊ゴロと、見事無失点に抑え今試合最大のピンチを切り抜けた。

8回からはクローザー石井雄也(商3・慶應志木)がマウンドへ。8回にランナーを背負ったが、無失点で切り抜けると、9回はランナーを許さず、最後は空振り三振に抑え試合は終了。両校負けられない戦いは見事慶大が逃げ切り、決戦は3回戦へと持ち越された。

 

今試合の勝因は何といっても初回の先制点、そしてピンチを背負いながら最少失点で切り抜けた粘り強さだろう。慶大は昨秋から先週の法大戦までの試合で10連勝、つまり昨日の立大1回戦は久々の黒星であった。久々の敗戦、そして惜しくも1点及ばずという悔しい結果は選手をさらに強く「勝ち」への執念に引き込んだ。初回からの攻めの姿勢、譲らぬリードは相手に少しの隙をも許さなかった。

今日もゼロで抑えた石井

優勝の行方を左右するとも言っても過言ではない、両校譲れない戦いも大詰めだ。3回戦も慶大らしい戦い方で歓喜を勝ち取ってほしい。

 

(記事:國分萌々子 写真:尾崎崚登)

 

◆打撃成績

 

 

[4]

小原

二安

三ゴロ

 

逃三振

 

投飛

 

中飛

[9]7

河合

一安

左安①

 

二安

 

投犠

 

右2

渡部

 

 

 

 

 

 

 

 

[8]

柳町

捕犠

二ゴロ

 

空三振

 

中2①

 

 

[2]

郡司

右2①

 

右安

 

四球

一ゴロ

 

 

[3]

嶋田

四球

 

四球

 

四球

 

遊ゴロ

 

[5]

内田

二ゴロ①

 

捕ゴロ

 

投ゴロ

 

右2

 

[7]

杉本

一ゴロ

 

左飛

 

 

 

 

 

正木

 

 

 

 

右飛

 

 

 

中村

 

 

 

 

 

 

二飛

 

石井

 

 

 

 

 

 

 

 

[6]

瀬戸西

 

四球

一ゴロ

 

二ゴロ

 

中飛

 

[1]

菊地

 

捕犠

 

空三振

 

振逃

 

 

髙橋佑

 

 

 

 

 

 

 

 

橋本典

 

 

 

 

 

 

 

遊ゴロ

 

◆投手成績

 

投球回数

打者数

球数

安打

三振

四死球

失点

自責

菊地

6 0/3

23

82

髙橋佑

27

石井

40

 

◆監督・選手コメント

大久保秀昭監督

――今日の試合を振り返って

点差も含め、勝ったということではナイスゲームでした。ただ反省しなければならないところも当然あるし、もっと詰められる部分もあったのではないかという気はしています。

 

――先発菊地投手について

強風の中、負けられない状況でちゃんと思いを持って前回同様、しっかりとゲームメイクしてくれて、打線のほうも昨日の9回のところからの繋がりがあるのかどうかはわからないけれども、先制点をいい形で取れたというのも大きかったかと思います。

 

――昨日の敗戦を受けてチームにどのような声掛けを

皆それぞれ準備はしていると思うので、特に難しいことは言っていないです。

 

――相手の守備の細かいミスなどに漬け込むことができたと思いますが

これはお互いさまで、昨日はうちもそうだったし、力関係で言えば五分五分なのかなという気もするし、次は田中誠也くんが間違いなく来るので彼から何点取って、うちは2点以内に抑えるというのが絶対条件だと思っています。

 

――先制点を取り逃げ切るという形になりました

先制中押しダメ押しが理想的ですが、オールマイティーに接戦で最終的に負けていないという野球を追求しているので、戦い方について特にこうでなければいけないということはないです。

 

――今日の投手陣の印象は

ランナー出したり大ピンチの場面もありましたが、最少失点だったり無失点だったり1点に抑えたということはすごく評価してあげたいと思います。

 

――明日の田中投手の対策は

同じように何回もやられないことをいかにして考えるかだと思います。

 

――明日の試合に向けて

勝ち点を取るだけです。皆その気持ちだと思うので帰って準備します。

 

河合大樹主将(総4・関西学院)

――今日の試合を振り返って

初回からどんどん攻めていけて、投手も一点で抑えられていい勝ち方ができたかなと思います。

 

――昨日負けてから雰囲気の変化はありましたか

雰囲気自体は全然悪くなかったです。どこかで負けるだろうと想定はしていたので、その中でもずっと攻め続けるような野球を目指しているので、チームとしての雰囲気は落ちることなくいつも通り入っていけたと思います。

 

――先制点を取って逃げ切る勝利でした

そういう野球を目指していたので、先に点を取って、あとは粘り強く守ったり、常に攻め続けて点を取るという野球をやりたいと思っているので、今日はそういう野球ができたなと思います。

 

――今日はライトでの先発でした

特に変えることはないですが、左打者で引っ張る打者が多いので、昨日よりは打球が来るかなと考えていました。

 

――4打数4安打でしたが打撃に関しては

綺麗なヒットは最後だけでした。でも内野安打が出たということは、自分の足を生かしたバッティングができたということかなと思います。

 

――昨日は苦しみましたが、今日は4得点を挙げました

昨日はいい投球をされたという感じだったので、今日は甘い球をどんどん狙っていく姿勢を見せた中で4得点できました。明日はまた田中誠也くんが投げてくると思います。コントロールいいところに投げて来ると思いますが、チームで崩していければなと思います。

 

――明日に向けて

今はいい勢いで勝てていますが、ミスも出ています。そこはしっかり潰して、全員で田中くんを崩せるように頑張っていきたいです。

 

菊地恭志郎(政4・慶應志木)

――大事な試合が続きますが試合前の意識は

昨日負けて、あとがない状態で先発を任されたので、絶対に負けられないというチームの気持ちを背負って投げました。

 

――それを踏まえて今日の試合は

ひとりひとりのバッターと1球1球勝負したのがいい結果になったのでよかったです。

 

――前回登板に続いて今日も1失点と好調に見えます

先発で使ってもらっている以上、ゲームを作らなければいけない義務もありますし、結果で応えなきゃいけない気持ちもあります。課題もありますけど、まあまあな結果だと思います。

 

――課題というのは

今日はなんといっても四球が多すぎました。ぼく個人にしても投手陣全体としてもです。また、6回にノーアウト1塁で寺山への失投のような、ああいう1球が勝負を分けると思うので、失投を無くすよう丁寧にいきたいと思っています。

 

――今日はほぼ毎回の奪三振。三振へのこだわりはあるのか

昔に比べたらそこまでこだわりはないんですけど、やはりツーストライクに追い込んだあとはベストなアウトのとり方は三振なので、ぼくは落ちる球が得意な以上は狙っていきたいと考えていますね。

 

――これからのリーグ戦の意気込みを

まず明日勝たないといけない。このカードをとれば優勝がぐっと近づくので、明日なんとしても勝ちたいと思います。

 

石井雄也(商3・慶應志木)

――今日の試合をチームとして振り返って

ピッチャー陣としては、1失点に抑えられたのは良かったですけど、四球が多かったのでそこを修正していきたいと思います。

 

――8回からマウンドに上がりましたが、どういった気持ちで上がりましたか

昨日負けて、今日は絶対に負けられない試合だったので、いつもよりは緊張感がありました。ただ、野手陣が3点差をつけてくれたので、気楽に投げることができました。

 

――3点のリードは大きかったですか

そうですね。前回の法政戦は1点差とかでランナーも出してしまうとプレッシャーがかかるような場面でしたけど、3点あればのびのび投げれるかなと思います。

 

――被安打0でしたが、ご自身の今日の調子は

あんまり真っ直ぐが走ってなかったんですけど、変化球を上手く使えて、バッターの狙いを外して打ち取ることができました。

 

――郡司選手のリードはいかがですか

自分が思った時に思ったようなボールをくれることが多いので、かなり息も合っていると思います。

 

――コミュニケーションなどはいかがですか

だいたい決まった風に投げるというパターンはありますけど、郡司とはいつも投げたい球と要求してくる球が合っているので、コミュニケーションもしっかりとれていると思います。

 

――緊張感ある場面での登板が続いていますが、そういった場面には慣れましたか

今までのオープン戦とかでも、1点差の8回9回とかで投げていたので、慣れはしないですけど、最初よりは緊張せずに自分のピッチングができるようになってきたかなと思います。

 

――明日に向けて

明日も僅差の試合になると思うので、自分の役割をしっかりと果たしたいと思います。

 

柳町達(商3・慶應)

――今日の試合を振り返って

やっぱり昨日負けて、首位同士なので、優勝のためには勝ち点を与えられないという所で、勝てたのは嬉しかったです。

 

――昨日からどのように気持ちを切り替えて臨みましたか

やはり立教も強いので、悔しい気持ちもあったんですけど、ここで勝ち点だけは与えられないなという気持ちで切り替えて頑張りました。

 

――初回はバントでしたが何か意識したことは

監督が意図したサインをしっかり実行できるように、何事にも対応できるように、というのは意識してやっています。

 

――6回はタイムリーツーベースでした

あの時は初球からどんどんいこうという気持ちで打席に立って、ノーストライクツーボールで、ここはもうがむしゃらに狙っていこうと思って、それが良い結果になったのかなと思います。

 

――今日の勝因は

先発投手の菊地さんが、ピンチを作りながらもしっかり抑えたというところが勝因だと思います。

 

――打撃の調子は

まずまずというところなんですけど、やっぱり勝ちに繋がる一打を打てればいいなと思ってやってます。

 

――明日はまた立大田中誠投手の登板が予想されます

昨日負けているので2回目はやられないぞという気持ちでやって行きたいと思います。

 

――明日に向けて意気込みを

一回負けた田中投手が投げてくるので、リベンジという気持ちで頑張りたいと思います。

Comments are closed.