慶應スポーツ新聞会

【バレーボール】〈コラム〉がむしゃらに――異色のルーキー永田将吾

慶大の新・守護神

11試合ある春季関東大学リーグもいよいよ最終戦を迎えようとしている。慶大は、「良くも悪くも波があるチーム」と伊藤祥樹主将(総4・清風)が評するように、チーム全体の安定感が求められている。そんな中、私たちは、守備の中心選手として今リーグ初戦からスタメンとしてコートに立つ、1年生リベロ永田将吾(総1・高松)を取材した。

 

 

宗雲監督と笑顔で話す永田

 永田は高松高校出身。県立進学校出身というのは関東男子1部リーグでは少数派だろう。実は、永田自身、高校2年生まではバレーボールを大学で続けるつもりはなかったという。しかし、3年次に国体選抜チームに選ばれてから「大学でもバレーを続けたい」という気持ちが芽生え始めた。顧問や担任の先生などと相談して、勉強もバレーも両方できる慶大への進学を決めた。「日本一を目指してバレーをやるとは正直思っていなかった」。永田はそう振り返る。

 

 さらに遡ってみると、永田はその前にも一度、バレーをやめようと思っていた時期があった。中学3年の夏、膝の半月板に大けがを負い、手術をしても復帰には8ヶ月かかると宣告された。全国都道府県対抗中学バレーボール大会(JOC杯)の香川県代表に選出されていたが、それも辞退。バレーから離れていくうちに「バレーはもういいかな」と思うようになったという。高校に入ってからも完治していなかったが、顧問の先生や先輩からの熱心な誘いのおかげで、再スタートを決意した。

 

 2度もバレーから離れそうになった永田を何かが引き留めてきた。慶大でプレーしていること自体、もしかしたら奇跡的なことなのかもしれない――

 

 

サーブレシーブをする永田

 そんなバックグラウンドを持つ永田に大事にしている言葉を聞いてみると「がむしゃら」と答えた。「もともとそんなに上手い選手ではないし、必死にがむしゃらにやらないと、今のレベルでも元々のレベルでもついていけなかった」。永田は自身をそう分析する。「サーブレシーブがディグ(スパイクレシーブ)に比べて元々あまり得意ではないので、リーグ戦でも小出(小出捺暉=環1・駿台学園)とマルキさん(マルキナシム=総3・川越東)に助けられている部分がある。でもリベロとしてそれではダメなので、サーブレシーブでも中心となれるように頑張りたい」。1年生から守備の要としてコートに立つ永田。ボールを捕らえようとがむしゃらに奮闘するその姿は、チームを鼓舞していることだろう。

 

 

コートの中を走り回る

 永田のプレーは1年生とは思えないほど実に堂々としている。「守備しかできないので、点を取れない中でどうチームを盛り上げればいいかというのは考えている」と、リベロというポジションの特殊性を踏まえて語った。「今のチームだと技術で引っ張っていけるような立場ではないので、走り回ったりしてチームの雰囲気を落とさないように」と、1年生としての役割も忘れていない。実際、チームが得点をあげたあと、コートを走る永田の姿が非常に印象的だ。

 

 

 今後4年間について「攻撃はもちろん、守備でも注目してもらえるチームになりたいし、その中心の選手になりたい」と目標を掲げる。その目はルーキーとは思えないほど力強く、頼もしかった。決して「ゴールデンルーキー」ではないのかもしれない。しかし確かな未来を見据えて今後を語った永田。今後の活躍が楽しみでしかたない。

 

 

(記事:染谷優真・藤澤薫)

 

 

◇連載企画◇ リレーインタビュー

先月取材した、マルキナシム選手からの質問です。

 

——アイドルが好きだそうですが、どのアイドルが好きなんですか?

乃木坂46です。高校のときにはまりました。僕は、秋元真夏推しです。部活があるので、時間をあまり割けていないというのも事実なんですけど、この前の生駒里奈の卒業ライブは、1個上の加藤さん(加藤真=商2・慶應)が当ててくれたので、一緒にライブビューイングを観に行きました。

 

 

◇プロフィール◇

永田将吾(ながた・しょうご)

1999年4月16日生まれ/総合政策学部1年/高松高/166cm/リベロ

 

 

◇バックナンバー◇

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