【テニス(男子)】ルーキー羽澤が決勝進出! 逸崎はベスト4入賞/全日本学生テニス選手権大会8日目

対戦相手と健闘を称え合う羽澤

本戦8日目、いよいよ決勝進出を懸けた準決勝が行われた。その準決勝の舞台に、慶大からは逸崎凱人(環4・大阪産業大付属)、羽澤慎治(環1・西宮甲英)の2名が臨んだ。ここまで熱い戦いを繰り広げてきた逸崎は、ストレート負けを喫したもの自身初のインカレベスト4に入賞。一方、羽澤は第1セットを落としたが、第2・3セットで勝負強さを発揮し決勝へとコマを進めた。羽澤はインカレ優勝を懸け、逸崎を破った望月(中大)と対戦することとなった。

全日本学生テニス選手権大会 シングルス準決勝

2018年8月20日@岐阜メモリアルセンター

 

◇男子シングルス準決勝

 

○羽澤慎治(環1)

2{2-6,6-4,6-4}1

齋藤聖真(早大)

初のインカレで決勝進出を目指す羽澤。「思っていたよりも緊張していた」と話す第1セット、出だしから絶好調の相手選手を前に為す術なく、積極的に攻めることができないまま0―5とされてしまう。ここから1度ブレイクには成功したものの、このセットは2―6で落とす。第2セット、「気持ちを切り替えて相手の良い時間は続かないだろうと流れを引き寄せられるように」と話すように粘り強く戦う羽澤。そしてこの作戦が功を奏す。粘った末迎えた勝負の10ゲーム目でブレイクに成功し、このセットをなんとかモノにした。そして最終セット、試合序盤とは打って変わって積極的にネットへ出て相手にプレッシャーを掛けていく。8ゲーム目にブレイクに成功し、次のゲームをキープすれば勝ちが決まるところまで相手を追い詰めたが、早大の齋藤も4年としての意地を見せ逆にこのゲームをブレイクする。そして再びブレイクが必要となった運命の10ゲーム目、連続リターンエースで40―0とすると、最後はベースライン上からの強力な一撃を相手は返すことができず、羽澤が決勝進出を懸けた死闘を制した。

 

●逸崎凱人(環4)

0{2-6,5-7}2

望月勇希(中大)

序盤からサービスゲームをお互いがキープするが、第6ゲームをブレイクされると相手に流れが渡ってしまう。相手が放ったベースライン付近から放たれた重いショットに対し、逸崎はなかなか反応できない。防戦一方になり、第1セットを2-6で落とす。続く第2セットで悪い流れを断ち切りたいところであったが、相手の攻撃的なテニスに依然押され、1-4とリードされる。しかし、直後のゲームをキープすると、少しずつ増え始めた相手のミスに乗じ、4―4とイーブンにする。続く9ゲーム目を落とすが、10ゲーム目をキープし、5-5と振り出しに戻す。セットカウントを1-1にしたいところであったが、2ゲームを連取され、ゲームセット。決勝進出とはならなかった。

(記事・写真:内田貴啓、萬代理人)

 

逸崎凱人(環4・大阪産業大付属)

――今日の試合振り返って

後半はキープであったり、ブレイクができて、いいテニスができたと思います。やはりそれを最初から出せないと、やはり一つ上のステージには上がれないと思います。逆に相手は落ちそうなところでしっかり踏ん張って、最後までいいプレーをしていたので、逆に自分も1試合を通してベストのプレーをできるというのを課題にして今後やっていきたいです。

――第2セットに入って変えたことは

自分の武器が中に入ってプレーすることなので、より相手より先に入って、ネットに出ることであったり、コートの中に入ってプレーすることをすごく意識していて、それがセカンドセットの1-4からは自分のテニスができたと思います。この大会を通して中に入ってプレーするというのは自分の中では収穫だと思います。

――今大会を振り返って

シングルスは初めてベスト4に入れました。良かった部分があると同時に優勝を目指してやってきたので最後のインカレでタイトルを取れなかったのは悔しいです。それをリーグや王座に向けて自分のテニスを改善していくか、どう変えていくのが大事だと思います。ダブルスであったら、2年前に優勝して今年はベスト8で終わってしまったので何か自分にとってその上のステージに上がるのに乗り越えなければいけない壁があると感じています。そこを乗り越えられるように慶應のコートに帰って練習していきたいです。

 

羽澤慎治(環1・西宮甲英)

――決勝進出おめでとうございます。今日の試合振り返っていかがでしたか

大会始まる前から優勝を目指していて、今日自分が思っていたよりも緊張していました。出だしは相手が良かったということもあり、結構押されてしまって自分も引いてしまいましたが、そこから気持ちを切り替えて相手の良い時間は続かないだろうと流れを引き寄せられるように頑張りました。集中した結果なんとか逆転して明日に繋げられたので良かったです。

――決勝は望月(中大)選手ですがどのように戦っていきたいですか

なんでもできる選手というか、ストロークが上手いですし走りも速くてカウンターも上手な選手で、自分の形で攻め切ってポイントを取らないと勝てない相手だと思うので、自分らしく攻め切りたいと思います。

――決勝に向けての意気込みをお願いします

絶対優勝したいと思います。

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