初戦を4-1と危なげなく突破した慶大。2回戦は強敵福井工業大との対戦となった。前半は1Q4分にFW大久保のシュートが決まると、2Q 8分にMF中山が追加点を奪い、一時2-0とリードする。しかし、2Q10分に1点差まで詰め寄られると、3Qに3点を失い、逆転を許してしまう。慶大は挽回を図りたいところであったが、相手ボールを奪えない状況が続き、4Q にダメ押しの1点を失う。結局、悪い流れを断ち切れず、このままゲームセット。2年連続ベスト8進出とはならなかった。
第67回男子全日本学生ホッケー選手権大会 2回戦 VS福井工業大
11月1日(木) 11:10試合開始 @慶大日吉グラウンド
| 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
慶大 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 |
福井工業大 | 0 | 1 | 3 | 1 | 5 |
スタメン
GK小川修平(政4・慶應)
DF河本倫太郎(法4・慶應)、吉川大地(政3・慶應)、望月慎之介(経2・慶應)、片岡賢治郎(経2・慶應)
MF金田翼(政4・慶應)、安田武大(政2・慶應)、中山正暉(経1・慶應)
FW大久保遼(政4・慶應)、大橋俊介(政4・慶應)、永野裕太(政4・慶應)
2回戦の相手は今年の全日本大学ホッケー王座でベスト4に入った福井工業大と対戦。2年連続ベスト8に進出するために乗り越えなければいけない相手だ。
試合開始直後、立ち上がりからボールの競り合いで福井工業大から激しいプレッシャーを受け、ボールポゼッションで劣勢となる。しかし、4分、FW金田翼(政4・慶應)が右サイドを駆け上がると、最後はFW大久保遼(政4・慶應)のシュートがゴールネットを揺らし、幸先よく先制点を上げる。追加点を奪いたいところであったが、自陣でのプレーを強いられ、このクオーターを終える。
2Q。序盤から相手の猛攻を受け、何度もピンチが訪れるが、粘り強いディフェンスでなんとか凌ぐ。やはりピンチのあとにチャンスあり。8分、慶大は再び右サイドを攻め上がると、サークル内に侵入し、PCを獲得。MF中山が落ち着いてシュートを決め、2-0とリードする。このまま畳みかけたいところであったが、10分、カウンターで右サイドからディフェンスを崩され、サークル内の侵入を許すと、相手のシュートが決まり、1点差に詰め寄られる。その後、終盤でPCを3つ獲得するが、相手のゴール前の堅牢なディフェンスに阻まれ、得点を奪えず。前半を2-1と折り返す。
3Q。開始直後から相手のボール回しが続き、次第に相手に流れが傾き始めると、1分、痛恨のゴールを許し、同点に追いつかれる。なんとか突破口を見出したい慶大だったが、攻勢を強めた相手からボールを奪えない状況が続く。すると、11分、相手の左サイドでの細かいパス回しから勝ち越しのゴールを許すと、クオーターの終了間際にPCから失点。点差を広げられ、次のクオーターで逆転を目指すこととなった。
勝負の4Q。逆転に向けてこれ以上失点を許されない慶大。しかし、3分、相手に右サイドからの突破を許すと、ダメ押し点を献上。それ以降、慶大は意地を見せ、敵陣に侵入するも、シュートにつなげられない。結局、悪い流れを断ち切れず、このままゲームセット。2-5での敗北となり、2年連続ベスト8進出とはならなかった。
前半は少ないチャンスを生かし、一時2-0とリード。決して引けを取らなかった。しかし、「自分たちがリードしてから点を取られないように受け身になってしまった」と大久保が話すように、後半は相手のペースに飲み込まれ、防戦一方になってしまったのが悔やまれる。次戦は東京農業大学との順位決定予選。そしてその翌日に順位決定戦を迎える。「後輩たちに残せる順位を目指して頑張っていきたい」と述べる主将・金田をはじめ、4年生は最後となるリーグ戦だ。結果、内容ともに悔いの残らない試合にしてほしい。
(記事:萬代理人、写真:新池航平)
【次戦】
11/17(土) 順位決定予選 VS東農大
9:30 試合開始 @駒沢オリンピック公園第一球技場
以下、選手コメント
金田翼主将(政4・慶應)
ーーどういうことを意識して試合に臨んだか
自分たちが今まで1年間通してやってきたことを全て出し切れるようにしたいと思いました。
ーー今日の試合を振り返って
自分としては悔いがないです。前半はいいところで得点できました。後半も最後まで走ってやり切れたので良かったと思います。
ーー相手の印象は
相手のほうが一枚上手だったという印象がありました。失点してからの落ち着きぶりなど、強豪校ならではの強さを感じました。
ーー次の試合に向けての意気込み
順位決定予選では、後輩たちに残せる順位を目指して頑張っていきたいです。
大久保遼(政4・慶應)
ーー今日の試合を振り返って
前半2点とったのにもかかわらず、後半こちらのミスで逆点されて負けてしまったので非常に悔しいです。
ーー前半と後半で自分たちの中で変わってしまった点は
前半は格上の相手にチャレンジ精神でがつがつ行けてたんですけど、自分たちがリードしてから点を取られないように受け身になってしまったところかなと思います。
ーー前半の得点シーンを振り返って
ボール来たらいいなと思いながら中に入っていたので、ボールが来てラッキーでした。
ーー昨日に続いての得点
味方がいいかたちでくれてそれに触れたなという感じなので、ありがたいです。
ーー次の試合に向けて
相手は農大で春に負けているので前半からがつがつ行って、後半に逆店されないように頑張ります。最高の5位まで行きたいです。