【ホッケー(女子)】春の雪辱果たせず。SO戦にもつれこむ接戦の末に惜敗/関東学生ホッケー秋季リーグ 5-6位決定戦 VS立大

女子ホッケー

試合後には悔しさから涙を流す選手も見られた

無念のインカレ初戦敗退を喫した慶大がこの日挑むのは、立大との5-6位決定戦。序盤から相手ペースにのまれるも、堅い守備で相手のリードを許さない。第2Qには留学生リーヴがレバシュートを決めて先制。このまま守りきるかと思われたが、最終Qに同点に追いつかれ、試合はSO戦へ。慶大は大事な場面での決定力に欠け、惜しくも立大に敗北を喫し、リーグ戦6位が確定した。

 

関東学生ホッケー秋季リーグ 5-6位決定戦 VS立大

 

11/10(土)11:15試合開始 @駒沢オリンピック公園総合運動場 第一球技場

 

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

立大

慶大

 

SO戦

立大

×

×

慶大

×花田

○山崎

×リーヴ

×雑賀

 

スタメン

GK 杉山留菜(経4・慶應女子)

DF 冨田里沙(政4・東洋英和女学院)、三宅美紅(経4・慶應湘南藤沢)、西本明日美(政3・慶應湘南藤沢)、木崎渚早(経4・日比谷)

MF 花田ともみ(政2・慶應湘南藤沢)、荒川理佳子(経4・慶應女子)、森田真衣(経2・慶應女子)

FW 雑賀水紀(経4・慶應女子)、内藤梓(政3・立川)、山崎ほのか(商4・慶應女子)

 

迎えた5-6位決定戦の相手は立大。今春も同じく順位決定戦で対戦し、慶大が敗北を喫した因縁の相手だ。そんな負けられない一戦に挑むTEAM2018を見届けようと、応援席には今日も多くの観客が集まった。

 

第1Qは序盤から相手カウンターで攻め上げられ、自陣プレーに苦しむ。そんな中で荒川理佳子(経4・慶應女子)と山崎ほのか(商4・慶應女子)らが起点となり良い流れを作るも、なかなかパスが繋がらず、両者無得点で第1Qを終える。

 

先制点を挙げ、喜び合う選手たち

先制したい第2Q、立大が巧みなパス回しからシュートするもGK杉山留菜(経4・慶應女子)が得点を許さない。試合が動いたのは6分。留学生リーヴがゴール前までボールを運ぶと、一旦弾かれたシュートのこぼれ球を拾ったリーヴがそのまま鋭くゴールに突き刺し、見事に先制した。残り時間わずかの12分、立大にPCを奪われる。しかしここでもGK杉山が前に出て止め、なんとか前半戦を終えた。

 

追いつきたい立大は攻撃の勢いをさらに増し、慶大はまたしても自陣プレーに封じ込められてしまう。そして8分、ファールを誘発され、PCを与える。同点に追いつかれるピンチだったが、GK杉山のナイスセーブで相手に得点を与えない。さらにはDF陣の丁寧な守備も重なって、1点のリードを死守したまま試合は最終Qへ。

 

途中出場ながら守備で貢献した久原麻祐香(商4・東洋英和女学院)

追加点が欲しい慶大は、開始早々PCを獲得するも決められず。攻め続けたい慶大だったが、その直後の3分、立大にPCを献上。幸運にもボールは外れたものの、慶大はさらに相手ペースにのまれていく。そして9分、立大にこの試合4つ目となるPCを与えると、GK杉山が一度弾き返したボールを一瞬の隙に差し込まれ、遂に同点に追いつかれてしまう。そのまま試合は動かず、決着はSO戦に持ち越された。

 

運命のSO戦。先攻の立大に1人目からあっさりと決められると、慶大1人目の花田ともみ(政2・慶應湘南藤沢)は相手GKをかわせず失敗。続く立大2人目にも決められ、絶体絶命の慶大は、2人目の山崎が技ありのシュートを決める。その後は両者ともに失敗が続き、2対1のまま5人目へ。ここで決められると慶大の負けが確定する。会場が静寂に包まれ、慶大メンバーがGK杉山を見守るなか、立大5人目のシュートが決まり、試合は終了。悔しい敗北となった。

SO戦でゴールを決めた山崎

残すところ早慶戦のみとなったTEAM2018。春の雪辱を果たせず、悔し涙を流すこととなった今日の試合だが、彼女たちならきっとこの悔しさをバネにできる。早慶戦で全てをぶつけ、最後に勝利を飾ってほしい。

 

(記事:澤田夏美/写真:重川航太朗)

 

次戦

女子第26回早慶ホッケー定期戦

11/24(土) 13:15試合開始 @駒沢オリンピック公園総合運動場 第一球技場

 

 

以下、コメント

 

雑賀水紀(経4・慶應女子)

――今の率直なお気持ちは

今真っ先に思いつくのはSO戦なので、私が副将としてチームを勝たせられなかったのが、チームのみんなに申し訳ないと思います。試合としては、1点取ってから、向こうの方が勢いに乗ってきて、その勢いを上回れずに守りに入ってしまいましたし、相手の方が足が動いていたので、そういった部分で負けたなと思います。

 

――なかなか攻められなかった要因は

後半は特に足が動いていなかったのが要因かなと思います。ボールを取っても、囲まれて取られてしまいましたし、単純に球際の部分で相手の方が上手だったなと思います。

 

――SO戦を振り返って

個人としては、少し緊張してしまって、いつもよりも小手先で小さくやってしまったので、最後抜けなかったと思います。ほのか(山崎)が決めてくれて、リバ(リーヴ)とともみ(花田)もチームを代表してやってくれて、感謝しています。もう一回やり直したいという気持ちが強いです。

 

――秋季リーグを振り返って

勝ちが少なすぎて、横市戦も引き分けましたし、今日も負けましたし、やり直したいという気持ちしかないです。今日の試合に関してもそうですが、自分たちの力を出し切れない部分がリーグ戦を通して、ここぞという場面であったと思います。私にはもう次がないので、後輩に託したいです。

 

――早慶戦に向けて

本当に並々ならぬ思いがあるとは言っていましたが、今日負けてますます勝って終わりたいという気持ちが強くなりました。気持ちだけでは勝てないので、それをプレーに体現して、あと2週間できることをやって、絶対に勝ちたいと思います。

 

荒川理佳子(経4・慶應女子)

――今のお気持ちは

悔しいです。

 

――今日の試合を振り返って

内容的にもずっと押されてしまっていて、最初リバが点数を取ってくれて、そのあともずっと立教に押されてしまっていて、押されている中でチームとしてPCなど点数を取れるような内容でもなく、もっと自分たちが今までやってきたことを出せれば、結果はもう少し良いものになったのではないかと思います。

 

――先制した場面について

前半は攻められるシーンも多く、その中でしっかりリバが決めてくれて、その時は安心して嬉しかったです。

 

――SO戦をどのような気持ちでごらんになりましたか

この前私も公式戦でSOをやる機会があったのですが、その時にすごく緊張して外してしまって、チームのためにいれることができなかったという気持ちがあったので、選手たちはそれ以上に緊張していたと思います。その中でも絶対に決めてくれる、留菜(杉山=経4・慶應女子)だったら絶対に止めてくれると最後まで信じて見ていました。

 

――今季を振り返って

結果として春と同じ6位というところで終わってしまい、率直に悔しいです。できることなら東京農業大学に勝って上位にいきたかったですし、いけなくなってしまった後でも、絶対に立教に勝ちたいという思いは春からずっとあったので、公式戦で結果を残せなかったということは悔しいです。

 

――早慶戦に向けて一言お願いします

絶対に勝ちたいというのはもちろんですが、あと2週間が私たちに残された最後の期間で、公式戦ではないですが早慶戦でまたこの駒沢第一球技場で早稲田に勝つことができれば今までの悔しさやできなかったという気持ちが消えるわけではないですが、今まで4年間の努力などが報われると思うので、早慶戦は絶対に勝ちます。

 

杉山留菜(経4・慶應女子)

――今日の試合を振り返って

春の雪辱を果たすという意味で、勝たなければいけないというよりは勝ちたいという気持ちを全面に出して、やってきたことを全て出し切ろうと思っていた試合だったんですけど、最後の最後に守りに入ってしまったところで、勝ちが遠ざかったかなという印象です。

 

――率直に今の気持ちは

悔しいと言ってしまえばそれでおしまいなんですけど、自分自身のできるプレーは個人的にはやったつもりでしたし、それが足りなかったのが結果に現れたのかなと思います。

 

――守る時間の多い試合になりました

立教はとても攻撃的なチームなので、練習からも守備でのマークを徹底することを意識していて、それを今日のゲームでも出来てはいたんですけど最後隙を突かれて決められてしまったな、というところです。

 

――好セーブもたくさんみられました

あれが自分のできる最大限のプレーだったとは思います。

 

――SO戦に入りましたが

Bインカレの1回戦でもSO戦に持ち込んでしまって、ある意味その時の結果は一回忘れて、まっさらな気持ちでやったんですけど、少し先走ってしまって相手も上手かったのであれが本当に実力だな、という一言です。

 

――今シーズンを振り返って

春の結果を覆すべく、まずは上位を狙って夏を過ごしてきて、組織的なところの連携が強みになってきていてそれをいかに秋で発揮するかというところだったんですけど、やっぱり最後の最後に決めきれるか否かが点数につながってくると思うので、リーグ戦の結果は出てしまったんですけど、私達には幸い早慶戦があるのでそこでしっかり点数を取って無失点で抑えて勝ちたいので、残り数回の練習ですけど、大切にしたいと思っています。

 

――早慶戦に向けて

自分の現役最後の試合ということで、私だけじゃなくみんなもすごく力を入れて臨む試合になると思うのでその気持ちにしっかり応えられるように全部止めて最後笑って終わりたいです。

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