慶應スポーツ新聞会

【馬術】17年ぶり3連覇! 直接対決で早大を圧倒する/第69回全慶應義塾対全早稲田馬術定期戦

第69回全慶應義塾対全早稲田馬術定期戦が、12月8日・9日の2日間にわたって行われた。初日に行われた、ヤングライダープレリミナリーテスト・JEF馬場馬術競技L1科目2013・現役少障害飛越の全てで慶大が勝利し、この時点で大きな勝ち点差を作ることに成功した。2日目も勢いそのままに、ほとんどの種目で慶大が勝利したことで、勝ち点で大差をつけ3連覇を達成した。

見事な飛越を見せる津田主将

第69回全慶應義塾対全早稲田馬術定期戦

 

2018/12/8(土)・9(日)@慶應義塾大学体育会馬術部馬場

 

 

第1競技・ヤングライダープレリミナリーテスト(6人馬出場)

 

選手名

馬名

総得点

第1位

高橋駿人

慶晃

604.5

第3位

田中宏明

慶晴

578.5

第6位

津田脩子

H・アフロダーテ

536.5

慶応義塾大学の合計総得点 1719.5

早稲田大学の合計総得点 1712.0

(上位3人馬の合計総得点により勝ち点付与)

 

 

第2競技・JFE馬場馬術競技L1課目2013(11人馬出場)

 

選手名

馬名

総得点

第2位

松田和佳

慶晃

476.0

第3位

山田太朗

慶隆

468.0

第4位

三浦大輝

慶晴

458.0

慶応義塾大学の合計総得点 1402.0

早稲田大学の合計総得点 1369.0

(上位3人馬の合計総得点により勝ち点付与)

 

 

第3競技・現役小障害飛越競技(10人馬出場)

 JUMP OFF

選手名

馬名

タイム

減点

第1位

松田和佳

慶紗

39秒44

0

第2位

山田太朗

慶麗

39秒61

0

第3位

杉浦美桜里

慶喜

40秒15

0

第4位

椎野叶子

慶湊

38秒34

4

慶應義塾大学の獲得ポイント 11

早稲田大学の獲得ポイント 0

(JUMP OFFでの上位4人馬が団体ポイントを獲得)

 

 

第6競技・現役中障害飛越競技(11人馬出場)

 JUMP OFF

選手名

馬名

タイム

減点

第1位

津田脩子

慶湊

45秒68

0

第2位

高橋駿人

慶紗

49秒63

0

慶應義塾大学の獲得ポイント 8

早稲田大学の獲得ポイント 3

(順位に応じて団体ポイントを獲得)

 

 

総合結果

 

勝ち点

慶應義塾大学

13

早稲田大学

7

総合優勝は慶應義塾大学

 

 

年間目標に「早慶戦での完全優勝」を掲げる慶大馬術部は、ここまで主要大会では早大に敗北を喫し続けていた。今年度最後の、早大に勝利するチャンスはこの全慶應義塾対全早稲田馬術定期戦だ。2日間にわたって行われるこの大会は、それぞれの種目での勝敗に応じて勝ち点を付与する。

 

初日の小障害では上位を独占した

12月8日には前半3種目が行われた。昨年は早大の後塵を拝した、ヤングライダープレリミナリーテスト・JFE馬場馬術競技L1課目2013という2つの馬場馬術競技で勝利し、良い流れで臨んだ現役小障害飛越競技。慶大は4選手が減点0で走行を終え、ジャンプオフへと進出する。

 

慶大の最初の走行は山田太朗(理工2・桐朋)。先頭ということもあってか、最初はスピードを抑えめにしつつ障害を飛越していく。徐々にスピードを上げ、減点0でタイムは39秒台を記録した。次に走行したのは杉浦美桜里(総4・スイス公文学園)。落ち着いた走行で減点なく周り切り、タイムは40秒台だったものの堅実な走りを見せる。慶大側3番手は椎野叶子(商4・慶應義塾女子)の走行。テンポよく飛越していくも、着地でバランスを崩してから立て直しきれずに、8障害で落下があり減点を受けてしまう。タイムは良かっただけに悔しい結果になった。そして、最後の走行は松田和佳(商3・慶應義塾女子)。8障害で一瞬接触があったものの、総じてリズムよくすべての障害を飛越し、タイムも全体トップを記録した。

 

12月9日は、高校生障害飛越競技・OB障害飛越競技の後に現役中障害飛越競技が行われた。両校から多数の人馬が出場する中、前日の小障害よりも高さのある障害に苦戦し、2反抗による失権や、接触による落下減点が多く出た。その中で減点0で走りきり、津田脩子(法4・東洋英和女学院)と高橋駿人(総4・玉川学園)の二人がジャンプオフへと進出した。

 

障害を飛越する高橋

先に走行したのは津田。難しいコースだったが、馬をうまくコントロールし、ここでも減点0かつ好タイムを記録し、後続へとプレッシャーをかけていく。早大の選手の走行を挟んで、高橋が最後の走行。全日本などの舞台でも好成績を残しているだけあって、全く危なげない走行で全ての障害を飛越していった。走行後、「少し余裕を持って走りすぎた」とのコメントもあった通り、タイムの面では津田にわずかに及ばなかったが、上位を独占したことで慶大の勝利を確実なものにした。

 

高校生障害飛越競技を除くすべての競技で勝利を記録した慶大は、総合成績でも大差をつけ早大に勝利した。これで17年ぶりの3連覇という快挙を成し遂げたが、次期主将の田中宏明(総3・成蹊)の目は更に先を見据えていた。「来年も着実に早稲田に勝てるように」と、来年も勝利し20年ぶりの快挙を成し遂げることを目標にしている。「チームで戦っていく意識」(津田)を持って、来年もこの記録を積み重ねていくことを期待せずにはいられない。

(記事・写真:中村駿作)

 

選手コメント

津田脩子(法4・東洋英和女学院)

――早慶戦2日間を振り返って

昨日は3勝できたんですけど、結果だけ見れば全競技勝ててはいるんですけど、一位は取られているとかで、皆が団体として勝てていたというのが昨日の流れで。個人で誰かが勝てているというよりは皆でカバーしあって結果的に前半3競技全部勝ててたというのが前半戦で。皆の士気はそこであがっていましたし、今年は連覇しているということもあって絶対勝つぞっていう思いが皆強かったとは思うので、前半戦で勢いついたなってのは感じました。後半戦は、高校生が非常によく頑張ってくれたんですけど、タイムの競技だと実力というよりもいろんな要因があるので難しいところもあったんですけど、OBの方の協力もあって勝利できて安心しています。

 

――自分が出た競技について

第一競技のヤングライダーは、ちょっと調子を合わせることができなくて、馬の一番いい状態で競技に臨むことができなくて、点数も伸ばすことができなかったので悔しい思いをしました。だから第6競技の、中障害は絶対に勝とうと思って臨みました。

 

――中障害について

最初の走行は、まず(減点)0で、ジャンプオフに行きたかったので。0で丁寧に行こうと決めていて、ジャンプオフで楽しもうと決めていました。最初の走行は丁寧にがモットーだったので、馬が先生なので本当に馬の邪魔をしないように、好きなようにやらせてあげるというので後からついていくという形を取りました。ジャンプオフの方は、もともと競走馬なので早く走りたいという気持ちが伝わってきたので、走らせてあげて。走らせている中にただ障害があるだけっていう感じで飛びました。

 

――来年に向けて、後輩へ

今、少しづつ馬術部としての形も時代とともにいい方向に変わっていると感じていて、もっと部員同士がもっと近くなっているなというのは感じられるので、このままチームワークをしっかり、チームで戦っていく意識をもっと持ち続けられたら良いなって思います。

 

高橋駿人(総4・玉川学園)

――早慶戦2日間を振り返って

前半のヤングライダーからいい流れをつかめて、全員で一丸となって臨むことができたので良かったなと思います。

――出場した競技について

まず、ヤングライダーに出場させていただいて、慶晃という馬に乗らせていただいたのですけども、本日もう北海道の方に引退ということで行ってしまったので、最後にいい華を持たせてあげられてよかったなと思います。

――中障害について

最初の走行で減点0でいける自信はあったので、ジャンプオフで思い切って優勝できるように頑張ろうと思ってたんですけど、少し余裕を持って走りすぎたせいで準優勝という形になってしまいました。ただ、よく飛んでくれて余裕を持った良い走行ができたと思うので、来年後輩が乗ってもいい成績が残せるようになることを願っています。

――後輩に向けて

来年、3年生がすごく一丸となって働いてくれているので、それを続けていただいて、僕らが出した結果以上のものを遺してくれたらOBとしてそれを応援する形でいられると思うので、そう願っています。

 

田中宏明(総3・成蹊)

――早慶戦2日間を振り返って

1日目のヤングライダーに出させていただいたんですけれども、全日本学生の方で結果が出てなかったのでちょっと心配していたんですけども、しっかり3位という順位に入れて、慶應にポイントを入れられたので自分としてはホッとした一面、来年も頑張らないとと思っています。

――ヤングライダーを振り返って

自分の乗っている慶晴号は、試合になるとちょっとテンションが上ってしまってバタバタしてしまうタイプの馬で、中々先月の全日本学生の方でも馬のテンションが上ってしまってうまく演技ができなかったんですけども、今回は主催校で、ホームの馬場で馬もそんなに緊張せずに演技をすることができて、自分の出せるところが出せていたと思います。

――他の競技については

中障害では慶迅で、先月の試合では総合馬術というクロスカントリーみたいな、障害飛んだり馬場だったり、結構オールラウンダーな馬だったので、今回障害に出させていただいたんですけれども、今回は落下が多かったので点数につながらなかったです。来年頑張ろうと思います。

――次期主将として、来年に向けて

早慶戦の話になってしまうんですけども、もし来年早慶戦勝てたら20年ぶりの4連覇という快挙になるので、気負わずにまた来年も着実に早稲田に勝てるように頑張りたいと思います。全日本学生の方では、高橋駿人さんがエースとして活躍されていたのが抜けてしまうので大幅な戦力ダウンにはなってしまうんですけども、そうならないように来年も団体入賞を狙って頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

 

 

松田和佳(商3・慶應義塾女子)

――早慶戦2日間を振り返って

私はL1科目と現役小障害に出させていただいたんですけれども、L1科目の方は馬場馬術で、慶晃という馬に乗るんですけども、この早慶戦が引退試合なので自分自身馬場が得意な選手で、大学入ってからずっと慶晃に乗り続けて馬場馬術の基礎から難しさや面白さを教えてもらった馬だったので、その馬の引退試合、最後だったので気持ちが入っていて勝ちたかったんですけど、0.何%ほどで2位になってしまったんで悔しかったです。ちょっと悔しい部分はあったんですけど、良い終わり方はできたんじゃないかなって思います。

 

――小障害について

小障害の方は、障害は競技時間も短くて私自身はコース中あっという間に終わってしまうというか、頭が真っ白になってしまうところがあったので今回は、コース中に自分が思ったとおりに馬をコントロールできるようにしっかり考えながら走行することを自分の中で目標にしていました。結果がついてきたというか、ジャンプオフに進むことができて、ジャンプオフでも自分が思ってたとおりのコース通り走行することができて、すごくショートカットしながら回れたんで、短いタイムで走ることができて、内容が結果につながったのかなって思います。障害で1位という結果を取るのが自分自身久しぶりだったので、とても嬉しかったです。

 

――来年に向けて

馬術は個人スポーツに思われがちなんですけども、選手じゃない人も含めチーム一丸となって総力戦で、皆が同じ気持ちで勝ちにいけるように来年度も気を抜かずに頑張っていきたいと思うのでどうぞよろしくお願いします。

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