慶應スポーツ新聞会

【バレーボール】〈春コラム①〉アナリスト、谷口聡が選んだ新たな道

アナリストとして活躍する谷口

 

マルキナシム新主将(新 総4・川越東)のもと、新チームが発足してからおよそ3か月が経過した。春季リーグ戦は20日後にまで迫っている。春季リーグ戦直前連載第1弾の今回、私たちは、慶大バレー部のキーマン、谷口聡アナリスト(新 環4・韮山)を取材した。

 

 

アナリストは、まさにチームのブレインだ。膨大な量のデータを収集し、それを基に戦術を考え、選手たちに伝える。表舞台ではあまり目立たない、このインプットとアウトプットの作業を通じ、アナリストはチームの勝利に貢献している。慶大バレー部のアナリスト・谷口は、今でこそ「T」のマークを胸に、ベンチスタッフとしてチームを支えているが、つい1年前までは選手として練習を積む毎日を送っていた。

 

大学2年次にはリベロとしても出場

バレーボールを始めたのは小学校6年生のころ。当時から身長が170センチを超えていたという谷口は、その長身を買われ、スパイカーとして練習を開始。高校ではエースとして活躍した。慶大入学後も、レシーブの上手いアタッカーを目指し、鍛錬の日々。しかし、大学バレーのレベルの高さを体感した谷口は、「自分自身、自分の能力値にちょっと限界を感じていた」。次第に「選手としてチームの勝利に貢献するビジョンが見えない」ようになり、思いがくすぶる時期もあったという。

 

 

チームの練習時の風景

昨年初夏、そんな谷口に転機が訪れる。それが、アナリストへの転身だ。小学生のころから、1人の選手として続けてきたバレー。アナリストへの転身は、つまり、その日々に別れを告げることを意味する。だが意外にも、谷口は「迷いもなく、すんなりと」決断を下した。「どういう形であれ、このチームに貢献したい」。谷口は、バレー人生10年目にして、新たな道を歩み始めることを選択した。

 

 

慶大の勝利へ、谷口は欠かせない存在だ

アナリストとして再スタートを切ってから、1年弱。「まだまだ一人前じゃない」と謙遜する谷口だが、アナリストとして「自分が大事にしていくべきこと」を見つけたという。それは、「選手に寄り添う」こと。慶大のアナリスト3人の中で一番バレー経験がある谷口は、「自分の経験を踏まえてデータを肉付けしていくこと」が自分の強みだと語った。データばかりに頼りすぎず、選手たち1人1人と向き合い、彼らの気持ちに寄り添う。選手の心情と、数字の重要性、その両方を知っている谷口だからこそのスタイルなのかもしれない。春季リーグ戦まであと20日。「アナリストとしてチームの勝利に貢献するビジョン」は、はっきりと見えてきた。

 

 

(記事:藤澤薫)

 

 

◇連載企画◇ 「出会いの春」

――春といえば、出会いの季節でもあります。今まで出会った中で、自分の人生に一番影響を与えた人物は?

幼馴染の友人です。僕自身、昔はそんなに活発な人じゃなくて、人と喋るのもあんまり好きじゃなかったんです。だけどその友人は、僕を本当に色々なところに誘ってくれたりとか、色々と活発的なことを教えてくれて。こうやって人と喋ることの楽しさとかを小さいころに気付かせてくれました。今でもたまに会っているんですけど、今も変わらず本当に元気のいいやつで、一緒にいて楽しい。なれているかはわからないですけど、こういう人になれたらいいなって思います。

 

◇プロフィール◇

谷口聡 (たにぐち・そう)

1997年5月26日生まれ/環境情報学部・新4年/静岡県立韮山高出身/身長184センチ/最高到達点325センチ/アナリスト

Tagged as:

Comments are closed.