慶應スポーツ新聞会

【バレーボール】〈春コラム②〉加藤真は「1点」を追い求める

慶大のキーマンの1人・加藤真

 

 

東京でも桜が開花し、春はすぐそこまで迫ってきている――春季リーグ戦開幕まであと15日。連載企画第2弾の今回、私たちは、慶大のキーマンの1人・加藤真(新 商3・慶應)を取材した。

 

 

 

「この学校に男子バレー部を復活させる」。中学入学当初、ある同級生がそう言ったという。入部先を決めていたわけではない加藤は、彼に誘われ、バレーを始めることにした。なんとか再始動したバレー部だったが、集まった部員は1年生6人だけ。コーチや仲間とともに、悪戦苦闘の日々を送った。

 

 

2017年度東日本インカレ時の加藤(30番)と吉田(26番)

その後、加藤は慶應義塾高校に進学。同期には、中学時代にJOC杯(全国都道府県対抗中学バレーボール大会)での優勝・ベストセッター賞受賞など輝かしい経歴を持つ吉田祝太郎(新 政3・慶應)がやってきた。入学当初、吉田に対して「(自分と)比べるのも失礼なくらい」だと感じていたという加藤だが、「いつかは追いつきたいと思っていた」。3年次には、サイドに転向した吉田の対角でスタメンに定着。同校初の春高バレー(全日本バレーボール高等学校選手権)出場に貢献した。

 

 

昨年の秋季リーグ戦ではスタメン出場も果たした

春高といえば、高校生バレーボーラーにとって憧れの舞台。そして加藤にとっても、それは特別な場所だ。「1点の大切さとかっていうのを本当の意味で知れたのは春高だった」。それまで、大学入学後は出身中学の学生コーチになろうかと考えていたという加藤だが、全国の強者が集まる春高の舞台で、その思いに変化が生じた。「1点のためにがむしゃらにみんなでプレーするのがすごく楽しくて。『バレーが楽しい』ってこういうことなのかなと思った」――バレーの本当の楽しさを肌で感じた加藤は、さらに1つ上のステージ、大学バレーに挑むことを決めた。

 

 

サーブレシーブを担う1人だ

昨年、リーグ戦ではレシーバーとしてチームが不調のときに途中出場したり、東日本インカレ(東日本バレーボール大学選手権)ではリベロとして出場したりと、様々な役をこなしていた加藤。1年目に比べ、試合に出場する機会も確実に増えてきている。そんな加藤に、マルキナシム主将(新 総4・川越東)も「バレーも上手いしリーダーシップもあるから、もっと試合に絡んでもっと発言してほしい」と期待を寄せる。

 

 

「もう甘えたことも言っていられない」――上級生になり、加藤自身の意識も変わった。現在は、チーム全体の守備力向上のため、サイド・宮川郁真(新 総2・松本県ヶ丘)とリベロ・永田将吾(新 総2・高松)とともに、サーブレシーブを徹底的に強化している。「慶大がこれから強くなるためには、あの子ら2人が頑張らなくちゃいけない。それを見るのは僕の役割」だと力強く語った加藤。「チームの勝利のため」という一点の目的のために、『1点』を追い求める。その「バレーの楽しさ」を、加藤は今も肌で感じている。

 

 

(記事:藤澤薫)

 

 

◇連載企画◇ 「出会いの春」

――春といえば、出会いの季節でもあります。今まで出会った中で、自分の人生に一番影響を与えてくれた人物は?

(吉田)祝太郎ですかね。この部活の中で一番長く一緒にいます。自分と真反対というわけではないですけど、ここまで勝負にこだわって、すごく色々考えてやっているっていうのは、バレーボールをやる上では1つの見本なのかなって。彼がいなかったら、高校で全国にも行けなかっただろうし、ましてや大学でバレーをやっていなかったと思います。

 

◇プロフィール◇

加藤真 (かとう・まこと)

1998年10月2日生まれ/商学部・新3年/慶應義塾高出身/身長182センチ/最高到達点320センチ/サイド・リベロ

 

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