【バスケ】「早慶戦直前特集」早慶主将副将対談・家治敬太・金子峻也×押見幸一・久保田遼 Part2

笑顔で談笑する4選手

笑顔で談笑する4選手

―それでは真面目な話に戻り今年のチームのプレースタイルをそれぞれお願いします
久保田:まずはディフェンス。倉石さんはディフェンスを重視する方なんで、ディフェンスを頑張ってそこからブレイクにつなげたり、それがダメならセカンドブレイクとかでセットプレーでパス回しをして相手を崩すという感じですね。
押見:能力とか身長がないんで、頭使ったプレーをしようかと言ってます。
久保田:他に比べて小さいじゃないですか。河上が4番っていうのは身長的にも体格的にもキツいんでそこはいろんな面でカバーしていきたいと思います。
―慶應はどうですか
金子:オレらが合わせたみたいになっちゃうんですけど(笑)。
家治:ほとんど一緒やんな。ずっと佐々木先生はディフェンスを頑張って得点を決められたとしても速攻早攻めを仕掛けるっていうスタイルを貫いています。うちもやっぱり去年までは岩下さんがいたんですけど今年はビックセンターが他の大学に比べたらいないんで、チーム全員で守って全員で攻めるっていうのを今年は重視したいです。
―ロースコアのゲームになりそうですね
久保田:毎年そうですね。
家治:でもうちはどんどん早攻めして攻撃回数を増やそうとするのでそれが上手くいけば点がたくさん取れると思います。けど今日試合してみた感じだとロースコアになるかもな(笑)。
金子:早稲田とやるとなんかね
家治:シュートが入らない。
久保田:いや、入ってるやん(笑)。それはない(笑)。
金子:例年主将は緊張するから家治大丈夫かなと少し心配ですね。
―慶早戦って前評判が関係なかったりしますよね
久保田:あー、ないっすね全然。
家治:2年の時も僕らトーナメントで優勝したのに負けて。
久保田:そう、トーナメントで負けたんですよ!ベスト8决めの試合で20点差くらいボコボコにやられたのになぜか勝っちゃったっていう奇跡の。
家治:俺らもいうて若き血の練習とかしてたもんな(笑)そしたら負けてもうて・・。
金子:でも逆に1年目は下馬評では早稲田の方が全然強かった。
久保田:そうかな?
家治:とんとんじゃないかな?俺らが入学する前の年に一緒に2部に落ちて・・。1年の時は強さとかわからんかったな。
金子:トーナメントに勝っちゃうと慶早戦のための練習時間は短くなると言われますね。だから下馬評と逆になると。
家治:オレらが入る一つ前の年は早稲田がすごい強くて。
久保田:あー、近森さんの代ね。早稲田がトーナメントで2位だったんですけど早慶戦では結構な差で負けましたね。僕見に行ったんですけど10点差くらいでずっと慶應がリードしててそのまま試合終了みたいな。
―今年の前評判ではどちらが上だと思いますか?
久保田:慶應さんで。ここ上げたら勝ちますもんね(笑)。
家治:でもどうだろうね。
久保田:とんとんくらいじゃないかな。
家治:去年の4年生が抜けてな。
久保田:うちもそうですね。お互い去年の主力が抜けて下級生中心でまだチームとしてばらつきがあると思うので予想はむずがしいですね。敢えてしません(笑)。
―キーになる選手は
押見:やっぱり久保田ですかね。
久保田:僕ですか?毎年、4年間キーですね(笑)まあ後は河上、玉井の2年生二人ですね。今回も苦しい時に引っ張ってくれたのが河上と玉井だったと思うし、彼らが目立って欲しいなと思います。
―慶應で怖い選手は
久保田:家治だな。あのシュートがちょっと・・・。
家治:上げとかんでええよ(笑)。
久保田:あとは・・・蛯名の冷静さは少し怖いですね。
家治:今日もリバウンド凄かったもんな。
―マッチアップも面白いですよね
久保田:そうですね、今日も玉井(福岡第一)と矢嶋(福大大濠)の福岡対決があったし。
家治:高校の時もやってたもんな。矢嶋はやる気満々だった。
久保田:玉井に関しては分からない(笑)。あいつは気分屋なところがあって・・・やるときはしっかりやるんですけど。
―慶應でキーになる選手は
家治:毎年先生はチームは4年生と心中すると表現されていて、慶應は4年生のチームであり慶早戦も4年生が頑張れば勝てると思うので皆に期待したいです。試合に関してはセンター陣がキーになるかな。中島とか本橋、桂あたりですね。特に本橋と桂は去年あまり試合に出てなくて経験は少ないんですけど、今年は出場機会が増えるし、この電鉄杯を通して成長してきていると思います。慶早戦の時は久保田を抑えないといけないんでそこには期待してます。
―金子はチームで誰がキーだと思いますか。ご自身を含めても大丈夫です
金子:じゃあ僕で(笑)。
一同:(笑)。
家治:そういうキャラやもんな。
金子:僕だとして考えたら、今日とか怪我明けってこともあってあまり試合にも出れてないんで相手は僕の情報がないですよね。
久保田:あえて温存してる感がありますよね。
金子:隠し子のままかもしれないけど(笑)やっぱり手の内は見せられないんで。
久保田:怖いなー(笑)。
―早稲田で警戒したい選手は
家治:久保田かな。早慶戦毎回調子いいもんな。あ、でも去年はフリースローを外してくれた(笑)。
久保田:あー、何回も外した。
家治:だから久保田のフリースローに期待してます(笑)あと、向こうも下級生が主体で攻め気もあるんでさっきも言ってた玉井、河上に警戒したいですね。あとは久保田のフリースロー。
金子:久保田のフリースローは注意じゃなくて期待してますね(笑)。
久保田:あー、これやばいな。じゃあなるべくフリースローをもらわないようにします(笑)けどもらわないと倉石さんが怒るんだよな。相手にファウルをかさませてフリースローで点を取れって言われてるんですけどいかんせんフリースローが入らないんでどうしようかなという感じですね。
―では最後に意気込みをお願いします
押見:僕は去年までAチームで出たことがなかったので今年は出るチャンスがあれば自分のキャプテンとしての役割を果たしてチームの勝利に貢献したいと思います。
家治:今お互いに34勝34敗のタイなんで、2年生の時もタイで勝ち越しがかかった試合で負けてしまって去年勝って同点に戻したんですけど、今年は勝てば20年ぶりの勝ち越しっていうことなんで実現したいですね。後は早稲田には負けたくないという気持ちがあるので絶対勝ちたいですね。
久保田:やっぱり自分に求められている役割は変わらないと思うのでそこはちゃんと仕事をこなしたいと思います。あと、自分の代で負けると後になって久保田の代で負けたなと言われるのが嫌なんで絶対勝ちたいです。
金子:家治と同じで20年ぶりの勝ち越しは区切りがいいんで、勝ち越すなら今年かなと思ってるんで。あとは久保田が言ったように将来にOBとして来たときにオレらの代は勝ったよみたいな、そういうので伝統って一年一年刻まれていくと思うし、自分のキャリアの中でも重要なものになるので是非勝ってメモリアルを飾りたいです。
◆家治 敬太(やじ けいた)
1989年5月1日生まれ。188センチ、86キロ。大阪・清風南海高校出身。環境情報学部4年。ポジションはフォワード。大学2年時から本塾のフィンガーローラーの異名と共にメキメキと頭角を現し、3年時に誰もが認める慶大のエースにまで成長した。そして今季の慶大の主将に就任。下級生主体の今の慶大は勝負所でどうしても家治の勝負強さが必要になる。いつも通り主将としてフォワードとして得点を中心にオールラウンドな活躍を見せることができるのか。そして打倒早稲田を果たし、20年ぶりの勝ち越しなるか。慶大の4番を背負うこの男のプレイから目が離せない。
◆金子 峻也(かねこ しゅんや)
1989年9月22日生まれ。175センチ、68キロ。埼玉・春日部高校出身。環境情報学部4年。ポジションはガード。高校時代には春本(環4)と共にインターハイに出場し、得点王に輝いた実績を持つ根っからの点取り屋。副将として今季の活躍も期待されているが春のトーナメントはケガの影響もあって不完全燃焼に終わる。だが、その分早慶戦への意気込みは並々ならぬものであるはずだ。持ち味は鋭いドライブ、スリーポイントといった攻撃のバリエーションの豊富さと負けん気の強さ。本塾のゴールデンボーイとの異名を持つ彼がチームに上昇気流をもたらすことは間違いない。自身最後の早慶戦、誰よりもハッスルして今季の一言でもある「結果と伝統の継承」を果たす。
◆押見 幸一(おしみ こういち)
1988年6月24日生まれ。183センチ、73キロ。新潟・新潟高校から1浪を経て早大に入学。現在スポーツ科学部4年。ポジションはガード。無名校出身であるものの、地道な努力の末今季早大バスケ部の主将に就任。持ち味はディフェンスと安定したシュート力で、今季は主にワンポイントでの起用が多い。ここぞの場面での彼のプレイに慶大は要注意。
◆久保田遼(くぼた りょう)
1989年12月11日生まれ。195センチ、90キロ。福岡大大濠高出身。高校時代は総体、国体で準優勝を経験し、U―18日本代表にも選出。早大では1年時からインサイドに君臨してきた。195センチながら高いハンドリング技術を持ち、ゴール下でのポストプレーは大学界屈指の精度を誇る。4年目を迎え文字通り早大の顔となった久保田が今年も慶大にとって大きな壁となるはずだ。
(取材・写真/筬島茂久、梶ヶ野翔太、岡田洋介)
協力・写真提供 早稲田スポーツ新聞会

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