【バスケ】「早慶戦直前特集」早慶3年生対談・桂竜馬×大塚勇人

早慶3年生対談 桂竜馬×大塚勇人

――早慶戦は2人にとってどのような大会でしょうか
大塚 やっぱり特別なものですね。早慶しか出来ないので負けられないっていう感じです。 インカレ決勝よりも盛り上がる試合なので、そういった意味で学生が出来る試合の中で特別なものだと思います。
――去年は慶大のホームになりましたが 大塚 いや、でも早稲田の人も結構入ったから… 慶應ホームになるのかなと思ったけど半々くらいでしたね。 大塚 意外に気にならなかったです。
――大塚さんから見て桂さんの印象は 俺のプレイ知ってる?(笑) 大塚 どっちかと言ったら頭良いプレーヤー、それは見た感じ本当にそう感じますね。
――具体的には 掘ったら出てこないですよ(笑)。 大塚 多分そんなガツガツやる感じではなくて、一つ一つのプレイとか場面で頭使ってやっているのかなと思うけど本人はどう考えてるかわからない…(笑) 狙い通りです。
――桂さんが持つ大塚さんの印象は やっぱりポイントガードの鑑というか、ガードはこうあるべきだなと見ています。 大塚 言いすぎでしょ。絶対二ノ宮さん(二ノ宮康平・総卒、現トヨタ自動車アルバルク)のほうが良かった(笑)。 二ノ宮さんのように攻撃的なという感じよりも堅実なポイントガードですね。
――同チームで5年間プレーしている久保田さんとのコンビプレーも注意ですよね 怖いですねやっぱり。去年の早慶戦も久保田さんにめちゃめちゃ攻められていたと思うので今年は岩下さんもいなくなって、僕とか本橋とか中島で頑張らないといけないので、そこはやっぱりケアしていかないといけないですね。 大塚 頑張ってくれ(笑)。
――お互いのチームイメージは 大塚 早大がちょっとチャランポランではないけど、あんま一体感ない感じですね(笑)。慶大は凄いまとまりあるなっていう。アップの時とか凄い声出すし、羨ましいけど…やりたくはないなって感じです(笑)。 早大は一人一人が割としっかりしていて、学生が主体となって出来るようなイメージがあります。
――チャランポランとおっしゃっていましたが(笑) チャランポランだったとしても一人一人その中で出来る力があるんじゃないかなと(笑)。みんな実力とか経歴とかある人たちなので。
――早慶戦に勝ったときと負けたときの雰囲気はどのようなものですか 大塚 勝ったらバスケ人生1番凄い(笑)。 勝ったらその後の打ち上げでみんなめっちゃ騒ぎます(笑)。 大塚 でも負けた後は最悪ですよ、あれは。僕たち去年負けて本当に最悪でした。 先輩たちも、特に4年生の人は早慶戦で自分達の代が勝つか負けるかって凄い気にすることなんですよ。何十年も前に引退したOBの方たちも話を伺うと早慶戦を負けたこととか今だに後悔しているとおっしゃる方が多いので、それだけ早慶の人たちにとって特別な試合だと思います

今季は出場機会も増え、飛躍の年となるか

――自分たちの見てほしいプレーは 大塚 いやぁ特にないなぁ(笑)。まぁ今年はディフェンスやろうっていうことなので、個人的には…個人的には…特にないです。全体を見てくれれば、早大を見てください。 僕も特に自分が何かやる選手ではないので。矢嶋がシュート決めたときに、「そういえば桂がスクリーンかけてたな」みたいな。そういう感じでフラッシュバックしていただければ良いな(笑) 大塚 縁の下の力持ち的な感じで3年生を見てくれればありがたいです。
――両校主力だった4年生が抜けて、3年生になりましたがお互い意識したことなどは 大塚 そんなに今のところは…ちょっと自由になったかなというくらい。 去年の4年生の人たちがすごい人達だったので、ちょっと萎縮していた部分がありました。それもあってか去年あまり結果出せなくて個人的に悔しい思いをしたので、あ、えっと3年になってあんま変わってないですね(笑)。
――早慶戦に向けて今はどのような心境ですか 大塚 近付けばそれなりに上がっていくとは思いますけど、まだ先なので。 今年こそ試合に絡まなきゃいけないっていう強い思いがあるので、コートに立ってプレイで早慶戦勝利に貢献したいですね。あと、今年入場料で震災のための募金活動しようということで、僕らの中だけじゃなくて、外に向けて発信できるような早慶戦に出来たら良いなと思います。
――お二人は主将副将に来年関わってくると思いますが今年はどういう年にしたいか 大塚 それなりに自覚を持ってやれればいいなと思っていて、辛抱強く今年はやっていきたいですね。 僕らの代は人数が少なくて、幸いにも僕は下級生の頃から出させて頂いてたので、僕がやらなければならないという気持ちがありました。今年は来年の主将副将関わってくると思うので、今の1年生、2年生を引っ張っていくだけのプレイヤーになりたいですね。 大塚 頭良いコメント(笑)。
――最後に一言お願いします 大塚 絶対勝ちます。 こんなウィットに富んだ方と対談させていただいて光栄でした(笑)。でも絶対に勝たせてもらいます。
桂 竜馬(かつら りょうま)
1990年生まれ。194センチ、92キロ。東京・国立高校出身。法学部政治学科3年。ポジションはフォワード。今年の一言は「文化的雪かき」ならぬ「競技的雪かき」。194センチの恵まれたサイズと法学部に一般現役合格した優秀な頭脳を持ち合わせ、“本塾の天然記念物”の称号を欲しいままにしてきた。当初はスリーポイントを打てるビッグマンというのが売りだったが、3年生になりキャプテンシーとインサイドでの泥臭さも求められるようになった。3年生としてどこまでチームのために体を張ることが出来るのか。全ては勝利のために。早慶戦敗北も勝利も味わった桂が満を持して、3年目の早慶戦に臨む。
 
 
 
 
 
大塚 勇人(おおつか ゆうと)
 
1990年4月3日生まれ。172センチ、65キロ。福岡大大濠高出身。スポーツ科学部3年。中学時代には新座第4中で全国優勝。高校はバスケットボールの名門福大大濠へ。司令塔として活躍し続けてきた。得意技は観客を魅了し、相手チームを欺くようなパス。また早大4年のセンター久保田とは高校時代から一緒のコートでプレイ。円熟の域に達してきた大塚ー久保田のラインは慶大にとって要注意である。
 
(取材・写真/筬島茂久、梶ヶ野翔太、岡田洋介)
協力・写真提供 早稲田スポーツ新聞会

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