【ソッカー(男子)】前半粘り強く守るも、後半に大量失点で敗戦 第8節 Vs明大

ソッカー男子

ついに迎えた王者明治との一戦。前半は右サイドを攻め込まれるも、内桶峻(政4・國學院久我山)とMFに起用された酒井綜一郎(政3・慶應義塾)による対応と中を固めることで失点を許さず前半を無失点で凌いだ。しかし後半開始すぐに失点を許すと、立て続けに失点を許し万事休す。その後は橋本健人(総3・横浜FCユース)、途中投入された杉本崇太朗(政4・名古屋グランパスユース)らを中心に攻め続けるもののゴールネットを揺らすことはできず。力の差を見せつけられ今季3敗目を喫した。

2020/8/29(土)15:00ko @流通経済大学フットボールフィールド

 

【スコア】

慶應義塾大学  0-4 明治大学 

 

【得点者】

0-1 48分 佐藤凌我(明治大学)
0-2 57分 住永翔(明治大学)
0-3 60分 佐藤凌我(明治大学)
0-4 64分 小柏剛(明治大学)

 

◇慶大出場選手

GK田原智司(環4・静岡学園)

DF日川優太(商3・高崎)

DF東山航大(総4・柏レイソルユース)→79分 山本献(商1・國學院久我山)

DF谷本竜一(総3・FCトリプレッタユース)
MF石原大暉(文4・杉並学院)→64分 中畝楓流(法4・桐蔭学園)

MF酒井綜一郎(政3・慶應義塾)→90+2分 小山彬(政3・名古屋グランパスユース)

MF内桶峻(政4・國學院久我山)
MF小山内慎一郎(総3・青森山田)

MF橋本健人(総3・横浜FCユース)

MF松岡瑠夢(総4・FC東京ユース)→67分 杉本崇太朗(政4・名古屋グランパスユース)

FW山本大敬(総3・京都サンガFCユース)→62分 古川紘平(政2・学習院)

 

前節は実力者である桐蔭横浜大に対し価値あるスコアレスドローで勝ち点1を積み上げた慶大。そして今節は昨季覇者であり今季も首位を走る明大と対戦した。酒井とけがから復帰した小山内慎一郎(総3・青森山田)をMFで起用するいつもよりも守備に重点を置いたスタメンで王者との一戦に臨んだ。

山田は今季が初スタメンとなった

開始早々の3分、センターライン付近で松岡瑠夢(総4・FC東京ユース)がボールを奪取すると前に出ていた相手GKの隙をつきロングシュート。しかし惜しくも枠を捉え切れず先制ならず。対して明大は徹底して慶大右サイドを攻める。慶大は酒井と内桶の徹底したマーク、最終ライン守りで明大を封じ込める。左サイドも橋本健人(総3・横浜FCユース)が相手スルーパスをカットする場面も見られ、両サイドの質の高い守備で互角のサッカーを演出する。対して攻撃面はカウンターで松岡につなぐサッカーを展開。しかし明大守備を破れず、決定機が少ない時間帯が続く。試合の流れが変わるのは30分以降、明大がジワリと慶大ゴールに迫る。41分に右サイドを切り込まれ、PA内に侵入される。しかし最終ラインの谷本竜一(総3・FCトリプレッタユース)が足を出しピンチを脱する。CKも耐え凌ぎスコアレスで前半を終えた。

前半は枠内シュートほぼ打たせなかった

 

しかし後半開始早々の48分、ついに試合の均衡が破られる。CKの混戦の中でポストに弾かれたボールを相手プレイヤーに押し込まれ先制を許してしまう。前半を耐え抜いただけに手痛い失点となった慶大はその後も明大の勢いを止めることができない。PA内に侵入される場面が増え、57分にはPA内からのこぼれ球をミドルシュートで、60分はクロスから、64分は裏をつくスルーパスから失点を許しあっという間に4点差。なんとか一矢報いたい慶大は杉本の投入、橋本の積極的な攻撃参加などで相手ゴールに迫る。両サイドの展開、PA付近でのプレーが増えたことでシュートで終わる機会が増えたが最後まで枠を捉え切れず、ここで試合終了のホイッスル。0対4での敗戦となった。

PA付近でシュート放つ橋本

 

淺海監督も「前半は我々が準備したことができていた」と言うように前半は王者に対して決定機を与えなかった。中を固め、サイドでの対応によって遠い距離でのシュートで枠を捉えさせなかった。「後半途中から前に行きたかった」と後半に3得点を決めた中大戦のように前のめりになった相手の隙をついていきたかったが、後半3分という早い時間帯での失点はあまりにも痛かった。さらに相手のCKの質の高さ、ラインコントロールなどの慶大カウンターへの対策と攻守において改めて関東一部のレベルの高さを感じる試合となった。最近の試合では相手も慶應のカウンターを警戒しているため、中々シュートまで持ち込めない場面が目立つ。リーグも中盤に差し掛かり、苦しい試合が続く。その中で荒鷲軍団はどのようなサッカーを展開するのか。次節以降の内容に期待したい。

 

(記事:室留裕介、写真:菅原千尋)

 

淺海友峰監督

--試合のプランについて

しっかり守ってカウンターでいい形を作れたらいいなということで入りました。前半は我々が準備したことができていたなと。セットプレーも含めて相手の圧力をしっかりリスペクトして、僕たちがどのようにボールを持つか、カウンターに転じるかというところですね。

 

--スタメンには小山内選手と酒井選手をMFで起用しました

小山内は長期的なけがをしてしまっていたのでその復帰ということもあり、守備のバランスが取れ、声もしっかりと出せる。酒井のところは対人能力を買ってですね。

 

--前半は決定機を演出させませんでしたが守備の評価は

前半は真ん中を固めることができましたし、戻る時の立ち位置も整理されていたかなと。その点は評価できると思います。

 

--ハーフタイムではどのようなお話を

後半途中から前に行きたかったので、そこまで耐えようという話ですね。

 

--後半を振り返って

早い時間での失点が全てでしたね。それ自体はありえることなので、そこでどのようなリバウンドメンタリティを持ってさらなる失点しないようにだったり、逆に追いつくことができるのか。今のこれ(試合結果)が実力なので謙虚に受け止めつつ、ここからの成長が大事になってくると思います。

 

--2試合連続の無得点ですが攻撃陣について

戦術的に守備寄りなところを僕が採用してしまっているのでしょうがないところもあるのですけど。セットプレーも含めてシュートで(終わって)やりきるだったり、クロスの時には必ずポイントに入りきるだったりそういところが大事になってくるかなと。やっぱりシュートで終わる、クロスを上げきるというやりきる部分を大事にしていきたいと思います。

 

--次節に向けて

今週のことばかりだったので、次節のことはまだですが、しっかりと振り返りをして、反省すべきところがあったので。そこをしっかり次に生かせるようにしたいですし、対戦相手をリスペクトして臨みたいと思います。

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