【野球】8季連続勝ち点4からの脱却へ 全員野球で勝利をつかめ 秋季リーグ戦戦力分析

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昨季はあと一歩のところで優勝を逃した。今季こそ悲願の完全優勝達成なるか

今季の慶大は層の厚い投手陣が特徴だ。先発起用が予想されるのは、150キロを超える速球が持ち味のエース・木澤尚文(商4・慶應)、昨秋も第二先発を任されていた森田晃介(商3・慶應)。木澤は昨季3試合に登板し2勝、8回途中まで投げた立大戦では2失点16奪三振という結果を残した。森田は本調子でなかったものの、高い制球力を武器に防御率1.08を記録。リーグ戦出場経験があり昨季は先発も務めた関根智輝(環4・城東)、増居翔太(総2・彦根東)だけでなく、小林陵(環2・松本深志)、森下祐樹(総1・米子東)といった新戦力にも期待がかかる。

今春は各校エースから得点することの難しさを痛感させられたが、今季は打線がどれだけ投手陣を援護できるか。攻撃の中心を担うのは4番・正木智也(政3・慶應)。2年からスタメンに定着しており、豊富な試合経験やここぞという場面での一発に注目だ。また主将・瀬戸西純(政4・慶應)はもともと安定した守備に定評があったが、昨季は打率.364と打撃も好調。リーグ戦初本塁打も飛び出し、活躍の幅を広げている。プレーでも精神面でもチームをけん引する瀬戸西の活躍が楽しみだ。下位打線に目を向けると、昨季ベストナインを獲得した福井章吾(環3・大阪桐蔭)は三振数が少なく高い打率を誇る。そして途中出場の選手も見逃せない。早大戦では代打・藤元雄太(商4・慶應)が本塁打を放ち、代打・橋本典之(環3・出雲)が試合を決めた。

各大学の実力が拮抗していた昨季、最後勝ち切ることができなかった。スタメン、ベンチを問わず一人一人が自分の役割を果たす全員野球で、秋こそ優勝してほしい。

(記事:小嶋華)

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