【バスケ(男子)】新チームで初戦を勝ち切り、好スタート/オータムカップ2020 第1節vs帝京平成大

バスケ男子

「新しい」生活様式のなかで、今年初の公式戦を迎えた慶大。昨年の3部降格という悔しさをバネに、地道にチームを再編成してきたであろう。そんな「新しい」慶大バスケ部は持ちうる力を爆発させ、開幕戦で白星を掴むことはできたのだろうか。

2020/11/15(土) @ひだかアリーナ

オータムカップ2020第1節vs帝京平成大

 

Q

Q

Q

Q

合計

慶大

15

18

3173
帝京平成大16

17

161463

慶大スターティングメンバ

 

#4甲谷勇平(環4・東山)

 

#5 藤井陽右(政4・慶應)

 

#6 寺部勇佑(環4・洛南)

 

#7 岩片悠馬(環4・広尾学園)

 

#12水谷祐葵(環2・四日市工業)

 

第1Q、岩片悠馬(環4・広尾学園)の先制点で幸先の良いスタートを切る。しかし、その後お互いにシュートチャンスを掴みながらもリングに嫌われる時間帯が続く。この均衡を破ったのは帝京平成大。連続得点を許し、焦る慶大。そんな中、水谷祐葵(環2・四日市工業)がゴール下からのシュートを正確に決め、藤井陽右(政4・慶應)と岩片もあとに続く。しかし、相手もスピーディーなボール捌きで連続ポイントを獲得する。ここで1年生・熊野俊介(理1・湘南)が冷静に連続ショットを決め、再度慶大が試合の流れを引き付けると、山本純平(商4・慶應志木)が粘りのディフェンスを見せベンチからも積極的な指示が飛ぶ。一時は7点リードを許したものの1点差へと縮め、15-16で第1Qを終えた。

甲谷は主将としてチームをけん引する

第2Q、またしても岩片が得点、人見快(法3・慶應志木)から甲谷勇平(環4・東山)もミドルシュートを決める。しかし、両者激しい攻防でリングへのアプローチを続けるが再びスコアが動かない時間が続く。波に乗りたい慶大はディフェンスリバウンドに積極的に絡むも得点には繋げられず、再びリードを許す。焦りからか相手のスティールと巧みなディフェンスに翻弄される慶大。終盤には主将・甲谷がシュートを決め、なんとか切り替えを図るものの24-33で前半を終えた。

岩片は得点源としても貢献した

 

なんとしても巻き返したい第3Q、先制点は許すものの、津野地宥樹(政4・慶應志木)がゴール横からのシュートを沈める。相手の連続ポイントで13点差に離されながらも山本康瑛(政1・長崎西)のアシストで甲谷が加点し、主将の意地を見せる。中盤の激しい得点の取り合いでは、山本(純)から水谷がゴール下でシュート、続けて速攻、3ポイントの3連続得点で応える。これに触発された寺部勇佑(環4・洛南)は正確な3ポイントを、甲谷はレイアップを決め、一気に5点差に詰め寄る。4年生の活躍で勢い付いた慶大はディフェンスでも相手を抑え、42-49で第3Qを終えた。

3ポイントで流れを引き寄せた1年生・山本

第4Q、人見が3ポイント、すぐさま甲谷が得点しベンチを湧かす。そして、山本(純)のオフェンスリバウンドから蛇谷幸紀(環1・近大附属)が得点し、相手まであと一歩に迫る中、1年・山本(康)が魅せる。追い討ちをかけるように3ポイントを一本、また一本と3連続で沈め一気に逆転を果たす。タイムアウト明け、点差は3点。相手も必死の反撃を見せるが、岩片のフリースローと寺部のシュートでじわじわとリードを広げていき、甲谷がレイアップを決めて点差は2桁に達する。慶大は最後まで気を抜かず、73-63で初戦を白星で終えた。

 

途中、手に汗握る展開も見られたが、最後にはしっかりと勝ち切る底力を発揮した慶大。昨年のように圧倒的な得点源がいない分、確実にボールを繋いでいく影の仕事人や流れを変えるキーマンなど、全員バスケが不可欠となってくる。この後の試合でも一人一人が「徹」底して役割を全うする、慶大らしい強さと泥臭さを見せつけてほしい。

 (記事:佐藤有、写真:船田萌恵、佐藤有)

 

 

以下、選手コメント

 

甲谷勇平(環4・東山)

――今日の試合を振り返って

まずはここまで苦しい時もしんどい時も共に乗り越えてきてくれた仲間に感謝の気持ちが強いです。今日の試合でしたが、うちのチームのやりたいバスケットボールが40分間体現できたからこそ勝ち切れたと思っています。苦しい時間帯もありましたが、これまでの練習でやってきたことを地道に遂行したことで結果がついてきたことは素直に嬉しいです。

 

――今年のチームについて

今年のチームの強みはまさに全員バスケだと考えています。今年のチームは1人1人が自分の役割を全うすることができるチームです。そして、毎試合違ったヒーローが出てくるのもうちの強みです。的を絞らせず、全員で勝利をもぎ取りに行くのが今年のチームスタイルだと思います。

 

――前半から後半にかけて流れが変わったきっかけ

1年の山本の活躍ももちろんのこと、全員がディフェンス、リバウンド、速攻といったこれまで徹底して鍛え上げてきた部分が後半に機能し始めたように思います。前半は硬さがあるのは試合前から想定していたことなので、後半に慶應らしいバスケが体現できたことは嬉しく思います。

 

――次戦について

相手がどこであろうと慶應がやることは変わりません。地道にコツコツとディフェンス・リバウンド・速攻を体現するだけです。そうすれば結果は自ずとついてくると思います。

しっかりと疲れをとって次戦に挑みたいと思います。

 

山本康瑛(政1・長崎西)

――今日の試合を振り返って

大学での初公式戦で初めは緊張している部分もありましたが、後半からは落ち着いてプレーすることができました。

 

――コーチから言われた役割は

コーチからは1年生なので気負いすることなく思いきりやれと言われました。

 

――後半、外からのシュート多く決まったが意識していたことは

チームに良い流れが来ていたので、これを決めて一気に波に乗ろうという思いで打ちました。

 

――次戦に向けて

今日の試合でいいプレーもありましたが、反省点もたくさんあったので、1週間で出来る最大限の準備をして来週の試合も勝ちます。

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