【野球】主将・福井の一打が決め手となり勝利を掴む 明大①

４月２４日（土）東京六大学野球春季リーグ戦　明大１回戦　＠明治神宮野球場

試合を決めた福井の一打

法大２回戦から勝利を繋げたい慶大は、勝ち点２でリーグ首位に立つ明大との１回戦に臨んだ。慶大は下山悠介（商３・慶應）の適時打で先制に成功したが、先発・森田晃介（商４・慶應）が４回までに３点を失う。しかし、５回裏に渡部遼人（環４・桐光学園）がリーグ戦初となるソロ本塁打を放ち反撃の狼煙を上げると、６回には一挙４得点を挙げて勝ち越し。８回表、４番手・橋本達也（環３・長田）が２点本塁打を被弾し、６－５と１点リードで９回へ。橋本は９回にも走者を背負うも最後の打者を三振に打ち取り、カード初戦を白星で飾った。

明大バッテリー：●竹田、米原、磯村、石原－植田

慶大バッテリー：森田、○渡部淳、生井、橋本達－福井

明大本塁打：植田１号ソロ（４回）、篠原３号ソロ（８回）

慶大本塁打：渡部遼１号ソロ（５回）

◆慶大出場選手

１回表、慶大先発・森田は安打を許すものの、萩尾匡也（環３・文徳）の好守備もあり先制点を許さない。その裏、２死一、二塁の好機を演出すると、法大２回戦で本塁打を記録した下山が右中間への適時打を放ち、先制に成功。

先制の適時打を放った下山

しかし２回表、植田（国４・高松商）のフェンス直撃の二塁打、篠原（政４・報徳学園）の中前打で２死一、三塁のピンチを迎える。続く打席の山田陸人（法３・桐光学園）の併殺崩れの間に１点を奪われ、すぐに同点を許してしまう。その後の攻撃で追加点を挙げたい慶大だが、竹田（政４・履正社）の前に打線が振るわず、得点に繋がらない。

４回表、植田から痛恨のソロ本塁打を浴び、勝ち越しを許すと、五回表には１死二塁の場面で、陶山（商４・常総学院）が初球を捉え、適時二塁打。さらに１点を加えられてしまう。ここで、先発・森田に代わって渡部淳一（政３・慶應）が登板。続く打者を詰まらせ、ピンチを切り抜けた。

ここから試合は、シーソーゲームへ。５回裏、渡部遼の右翼スタンドに飛び込むリーグ戦初本塁打で、１点差に詰め寄る。続く６回裏、１死満塁の好機を迎えると、打席に立つのは主将・福井章吾（環４・大阪桐蔭）。この場面で左翼手の頭を超える値千金の一打を放ち、２点を挙げて逆転に成功。さらに、相手の野選、反則投球で得点を重ね、この回スコアボードに４を刻んだ。

リーグ戦初本塁打を放った渡部遼

この点差を守り抜きたい慶大だったが、８回表、生井惇己（総３・慶應）が先頭打者に四球を与えて出塁を許し、橋本に継投。しかし、篠原に２点本塁打を浴び、６－５と点差を詰められる。八回裏、追加点が欲しい慶大だったが打線が繋がらず、１点差で９回を迎えた。９回表、橋本は２死から右前打を許すものの意地の投球で最後の打者を三振に打ち取り、１点差でカード初戦を勝利で飾った。

萩尾の調子が上向きだ

４年生のバッティングが決勝打となり、勝ち点を獲得した慶大。春季リーグ戦優勝を果たすために、明大２回戦も落とせない試合となる。明日からは無観客試合での開催となるが、慶大ナインの熱き思いは変わらない。彼らの『若き血』は、今季も高らかに神宮球場にこだますることだろう。

（記事：松田 真由子、写真：小林 由和）

◆打撃成績

◆投手成績

◆選手コメント

福井 章吾（環４・大阪桐蔭）

勝てて良かったです。
投手陣が各自の持ち場で力を発揮し、最少失点でイニングを重ねていけたことが勝ちに繋がったと思います。
打者陣もその投手陣の頑張りに奮起し、後半に集中打が生まれました。
今年のチームらしい、全員の力でもぎ取った１勝だと感じています。明日も勝って、チーム全員で喜びを分かち合いたいと思います。
ご声援ありがとうございました。