【バレーボール】バレー部強さの秘密 応援コールの生みの親 村上拓也インタビュー

バレー部強さの秘密第2弾は慶大応援コールの生みの親・村上拓也にスポットをあてる。「前田のジャッジ!」、「岡田のいなし!」。慶大応援席からはいつも大きな応援コールが聞こえてくる。チーム一丸で戦う慶大を象徴するかのような今期の応援コールは、なんと偶然生まれたものだった!その出生の秘密を愛すべきムードメーカーに伺った。

―バレー部といえば村上選手ですね

どっちかっていうとバレー部の中では目立たないほうだと思っています、僕は。バレー部っていうのはとらえ方次第だけど、学内のバレー部っていう意味だったら日吉にいるし背も高いし目立つから村上がちょっとわかりやすいバレー部かもしれないですが一般的にバレー部って言ったら試合の時に目立つ人だと思うんで。プレーの中だったらどっちかて言うと目立ってないほうだと思っています。

―今年もケガもあり苦しいシーズンですが

 そうなんですよ。痛いです(笑)。最近プレーヤーをやってなくケアとかサポートのほうに徹しています。それはそれで面白いんですが。なかなか自分がこうしたらいいっていうのをプレーヤーの時はどっちかっていうとチームの事情に合わせるほうだったんですがケアのほうとかスタッフのほうに回ると自分がチームを回す側にどっちかっていうとなっていくんで違った目線でチームを見られてますね。

―レギュラーポジション奪回の意識は強いですか

ありますね、本当に。元気になれば一日でも早く出たいです。痛くなければ試合に出たいんですがいかんせん痛いので。昨日も動いたんですが痛いですね。痛いのはしょうがないんですが。でも今年も全日本インカレには出たいです。一試合でもいいから出たい。そして今チームが強いから、俺がのんびりリハビリしていたら意外とチームが強いんで、ポジションを奪うにはそこをどうにか頑張んないといけないと思っています。

―村上選手は早慶戦に強いというイメージがあります

そうなんですよ。村上が出てる時負けなしとか言ってたら今年俺でないで勝っちゃったから(笑)。でも正直あれは俺の応援がすごかったんで勝てたんじゃないですかね。でも今年のチームは本当に強い。なんもしなくても勝てる。ケガさえなければ普通に勝てるチームだと思います。

―ケガはやっぱり怖い

ケガをいかに無くすかが問題だと思っています。それを周りが集中しなければいけない。メンバーの補強とかそういう面じゃなくていかに彼らが万全の状態でできるかで勝敗が全く変わってしまうんで。チーム自体は大分完成してるんじゃないかと。去年がケガ多かったんでもうどの試合もだれか欠けているという状態だったから今年は何とか無傷で終えたいですね。

―今年の応援コールを発案したのは村上選手ですよね

そうなんです。実はね。よく知ってますね(笑)。その時はちょうど一番最初にリハビリに入ったときで、オール早慶明ぐらいでした。もうケガで痛くて飛べなくなっちゃった時にじゃあ上で応援しようって思ったんですが応援するときに声がないとちょっとさびしいじゃないですか。こういうキャラだからとりあえずあんま外の人のこと考えないで一人でギャーギャー騒いでたらソウさん(森田主務)に怒られたんです。「一人でやるのはやめろ」って。そしたら後輩達が「みんなでやればいいんじゃないですか」って言ったんで、それでみんなで始めちゃったらあんな恥ずかしい応援がオフィシャルになっちゃったんです。早慶戦でチアと一般の方を含めてあの応援になってしまったんです。でもあれネットで結構評価高いんですよ。偶然の産物でした。あれをオフィシャルにするつもりはなかった。でもみんなが声を出すきっかけになればいいかなぐらいで始めたんです。偶然の産物ですね(笑)。言わなくても声を出す人は元々キャラが明るい人とか元気な人なんで。応援したいと思っていてもさあ何をすればいいかってなっちゃう人がいるからそういう人のためになんかテンプレート的なものが必要なんだろうけどそういうつもりで始めたわけではないんです。ただ俺がアホみたいなキャラで元気なほうだから俺がガチャガチャやってたのが自然と皆のきっかけとなったという感じです。

―チームの評判はどうですか

全くそういう話はないですね。とりあえずチーム内というよりもOBの方やファンの人の評価のほうがあります。ただチーム内でもテンプレートみたいなのができてほっとした感じはあるかと。これが慶應の応援なんだみたいな。

 ―ムード作りで気にしているところは何ですか

やっぱり小、中、高で制している人たちがいる中で、技術で盛り上げられない分、声を出して盛り上げていこうという気持ちはありますね。1年の時から声の方を期待されていると思っているから声でムードを作り上げていくという感じです。チームがピンチの時は皆声が出ないからやんないといけないと思うんですが、一人だとなかなか難しいんです。でも今年は声を出してくれる選手が後輩に多いからとても助かっています。今は自分としては一番やらなければいけないのがプレーから声だしに変わったので意識してやっています。

―秋はどんなシーズンになりそうですか

結構チーム的には楽しみなんですけど、ベストが続くわけはないので。スタッフがむしろピリピリして選手にストレスをかけないようにしないといけないと思っています。選手がプレーに完全に集中できるようになって欲しいし、そうすれば勝てると思っています。

―秋リーグの意気込みを教えてください

できることはなんでもやる。これだけです。

―村上選手お忙しい中有難うございました

♥村上拓也

法学部法律学科3年。慶應義塾高(神奈川)出身。身長189センチ。最高到達点328センチ

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