【バレーボール】開幕3連勝!個々の選手が持ち味を発揮し勝利に導く/秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦 第3戦 vs 立正大

バレー戦評
先週行われた第1戦・第2戦はともにストレート勝利を飾り、目標の1部昇格に向けて弾みをつける慶大。第1セットは序盤からスタートダッシュを決め、相手に連続得点を許した場面ではすかさずスパイクを決めて流れを断ち切るなどキレのある試合運びを見せ25ー19で終える。第2セット前半は短いラリーの応酬が目立ち1〜2点差に迫られる場面も増えたが、集中力を保ち続け一歩抜き出ると、好機を生かして一気に引き離し25-20とした。第3セットも中盤で点差を詰められたが、特に終盤にかけてチーム全体として勢いあるプレーが多く見られ25ー15でストレート勝利を飾った。

 

2024年9月14日(土)

秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦

第3戦 慶大×立正大

@大東文化大学東松山キャンパス

 

得点

慶大

セット

立正大

25

19

25

20

25

15

 

出場選手

ポジション

背番号

名前(学部学年・出身校)

OH

渡邊大昭(商4・慶應)

MB

芳賀祐介(環4・札幌北)

S

山口快人(経2・慶應)

OH

入来晃徳(環3・佐世保南)

MB

22

稲井正太郎(法1・慶應)

OH

12

内田克弥(環4・松江高専)

L

今田匠海(政1・慶應)

途中出場

 

 

L

17

平山一之心(商3・甲南)

L

緒方哲平(環1・日向学院)

S

15

久保田健介(商3・慶應湘南)

 
序盤から快活な慶大。芳賀祐介(環4・札幌北)が相手のコート隅を正確についたアタックでサイドアウトに成功すると、ブロックを利用した冷静なスパイク、次にブロックと攻守で活躍する。続けざまに山口快人(経2・慶應)との連携取れたプレーで速攻を決めて4ー1とリードをつくる。ブロックアウトを取り7ー3とすると、その後も連続得点でリードを広げ相手のタイムアウトを挟む。中盤、相手に連続得点を許した場面では内田克弥(環4・松江高専)が性格無比なスパイクを決めて流れを断ち切りその後も連続得点、13ー7で再び相手のタイムアウトを挟む。その後も点差を維持するも、20点台を直前として連続失点。この流れを変えたのが入来晃徳(環3・佐世保南)のスパイクだった。入来のガッツポーズにコート内の雰囲気は一段と引き締まり、今田匠海(政1・慶應)のナイスディグ、渡邊大昭(商4・慶應)のブロックも決まり23ー18に迫る。最後はまたも入来が相手の一枚ブロックをものにせずスパイクを決めて25ー19で勝利した。

平山一之心(商3・甲南)はピンチサーバーとして出場

 
第2セット序盤は両者競る展開となる。3ー2と一歩リードする場面では内田が気迫のディグを見せ得点につなげ、さらに渡邊がブロックアウトを取り2点差をつくるも、短いラリーの応酬でまたも同点に迫られる。その後も両者取っては取られの競る展開となる中、内田の力強いスパイクで11ー8とし、このセット初めて3点差とする。渡邊のスパイクで13ー11とし、続けて入来がダイレクトを決め14ー11、再び3点差となったタイミングで相手のタイムアウトを挟む。渡邊に代わりコートに入った緒方哲平(環1・日向学院)は「(自身の役割である)守備固めに徹した」。タイムアウト直後こそ1点を譲ったものの、入来の正確なスパイクをはじめとしてそこから3連続得点で17ー12と引き離し再びタイムアウトへ。終盤、相手の速攻を芳賀が素早い反応でブロックし19ー13とし、この一点でコート内には活気が戻った。今田がナイスディグでつなげたボールを入来が決め切るなど連携取れたプレーも見られ、そのまま逃げ切った慶大が25-20で第2セットを制した。

連携の取れたプレーを見せた入来

 
決め切りたい第3セットは序盤からリードに成功した。芳賀、渡邊の活躍で6ー2とすると、相手のタイムアウトを挟んだ後も芳賀の安定したサーブ、稲井正太郎(法1・慶應)のブロックで着実に点数を重ねていく。11ー9と一時点差を詰められるも、ここも稲井がセンターからスパイクを決めてチームの勢いを止めない。稲井は「相手チームには高校時代からの知り合いも多くライバル心をプレーに乗せられた」と振り返る。中盤、14ー13とまたも点差を詰められた場面では内田が軟打で相手コートの隙を突きリードを保つと、渡邊の強烈なスパイクが相手のコートに刺さり16ー14とする。渡邊はその後も多彩なスパイクでチームを引っ張り18ー15とし、続いて入来が乱れたパスを決め切り20点台に乗せる。稲井が相手ブロックをものともせず21ー15とすると、その後は一点も譲ることなく25ー15で勝利。ストレート勝利を飾った。

秋からリーグ戦に出場、3試合連続出場中の稲井(写真中央左)

 
(記事:五関優太、写真:長掛真依)
 

▼以下、コメント

星谷健太朗監督

ーー今日の試合を振り返って

今週も無事に試合を迎えられてありがたいなと思います。今週は途中、選手のコンディションがよくない時もあって、ちゃんと練習できなかったところもあったんですけど、 週末の試合では帳尻を合わせてそれぞれがやってきたことにしっかりとトライをたくさんして途中もたつくところもありましたが、自分たちの戦いをやり切れたんじゃないかなと思います。

 

ーーそういった「もたつく」場面での慶大のチームの雰囲気・プレーに課題はありますか

あると思います。基本的にはプレーが上手くいかないから連続失点するので、スキルが足りていないという状況だと思います。 その中で自分たちで解決しようと集中力を切らさずやろうということはしっかりできてたんじゃないかなと思います。

 

ーー明日の立大戦に向けて一言

明日またしっかりとベストな状態を持っていけるような準備をして、自分たちが引き続き成長を最大限できるようにやっていきたいと思います。

 

副将・芳賀祐介 選手(環4・札幌北)

ーー今日の試合を振り返って

今日は2部の3戦目で、下(の順位の大学)から当たっていっているので、やはり勝敗というよりもゲームの内容、“自分たちがやるべきことをやる”という試合でした。第1セット序盤はそれが出来ていたと思うんですけど、だんだん相手の雰囲気に流されてしまってという場面が多かったので。結局3ー0で勝てて、勝敗としてはもちろん良いんですけど、もっと内容が詰められる試合だったのかなというふうには感じています。

 

ーークイックやディグでも良いプレーがありました、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

今2部のチームは、ミドルブロッカーやレフトブロッカーが自分にコミットしてくる場面が多くて。先週の日曜日とかはそこに捕まってしまって、なかなか得点率が出せなかったので、ターンを練習してみたりだとか、早く打つというところを意識していました。クイックはその練習が効いてきて、(攻撃の)幅も広げられたので良かったのかなと思います。ディグや後衛、サーブは今まで意識的に取り組んできたので、継なぎの部分であまりミスが出なかったのも良かったと思います。

 

ーーここまで3試合を振り返っていかがですか

先ほども言った通り、下位のチームと当たっていく中で、勝ち負けや3ー0で勝ち切ることはもちろん大事ですけど。自分たちのやるべきことを出して、ミスを出さないとか、一戦一戦を戦っていくという中で、出来ていた部分もあったものの、100%出来ていたかと言われると出来なかった部分もあるので、そこをもう一回修正して。来週もそういった試合になるとは思いますが、勝ち負けだけでなく内容も、自分たちの成長というところにもフォーカスして試合を運べたら良いなともいます。

 

ーーゲーム中に、S・山口快人選手(経2・慶應)と話し合う姿もありましたが

(自分の)クイックに(相手が)コミットしてくる中で、どう決め切るかというところを2人で話していて。毎ラリー、毎スパイクの後に、「今のミスはこうで、ブロックがこう来ていたから、こう打ち分けよう」みたいな話をしています。やはり、自分一人ではスパイクは打てないので。セッターとのコミュニケーションが大事になるので、そこは意識してゲーム中も対話をするようにはしています。
 
ーー明日の立大戦に向けて

立教大学はセッターがすごく良いので、自分はMBとして良いセッター相手にクイックを仕掛けること、泥臭く仕掛けることが仕事だと思っているので。クイックはもちろん、後衛や継なぎの部分もしっかりと継続しながら、セッターについていくというところは意識してやっていこうかなと思っています。

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