慶應スポーツ新聞会

【競走】特集 箱根の舞台を目指して 平塚知成×齋藤大樹

競走部特集の第1弾を飾るのは箱根駅伝特集。長距離パートの平塚知成パートチーフ(商4)、齋藤大樹選手(総3)にお話を伺った。来る10月15日(土)の第88回東京箱根間大学駅伝競走予選会(箱根駅伝予選会)に向けて目下調整中の長距離パート。今年の長距離パートは効果的な練習メニューの効果もあって、チームの底上げを図ってきた。良い雰囲気の中で選手たちの、記録もどんどんのびている。この予選会でも昨年以上の成績を上げることが期待されている。そんな長距離パートをリードしてきたお二人に今年のチーム状況、これまでの練習や合宿、そしてこの予選会に懸ける意気込みや目標などを語っていただいた。

左・齋藤選手、右・平塚パートチーフ

——昨年の箱根駅伝予選会を振り返って

平塚 昨年は1年生が多く入部してくれまして、昨年の予選会はその1年生を多くエントリーして、若いチームで臨みました。それでもおととしのタイムより良かったということで、非常にチームの可能性というものを感じられたのかな、と思う予選会でした。

齋藤 1年次は走ったんですが、昨年自分はケガで予選会に出場できなかったんです。おととしより上がったとはいえ、自分が走っていればさらに順位を上げられたかな、と思いました。昨年は本当にチーム全体にも迷惑をかけてしまい、申し訳なかったです。

——昨年の予選会で「1年生がのびている」とおっしゃっていましたが、現在は

平塚 当時の1年生である2年生は順調にのびてくれました。現2年生だけでなく現3年生も、特に斉藤は昨年走れなかったんですが、そういう経験をバネにして練習を積み重ねてきました。本当にチーム力全体を押し上げるのに、みんなが強くなっているな、結果が出て来ているな、というのを感じます。

——今年のチームになってからこれまでの練習で特徴的なものは

齋藤 集団で走ること、ですかね?

平塚 そうですね、みなさんも経験があると思うんですが、長距離って一人で走るのはきついかな、と思います。だから大人数で長い距離を走り込む、というのを中心とした練習メニューを立てて、それを実践してきました。

――合宿も多くいかれていますが

平塚 夏合宿は3回行きました。長野の菅平に2回、北海道の紋別に1回です。特に紋別では、市役所の方が航空券の支援をしてくださったり、宿泊施設も練習環境も恵まれたところで合宿させていただきました。夏に北海道で長距離の合宿ができるというのは気候的にもとても良く、走りやすい環境があって良かったです。

齋藤 合宿では昨年までは速いペースで走るAチーム、ちょっと遅いペースのBチーム、とチームを分けて走っていました。でも平塚さんがパートチーフになってから、集団走といってAとBが一緒に走る、という練習をするようになりました。今までBだった選手はAの選手の刺激を受け、Aだった選手は引っ張っていく、というような形で互いに切磋琢磨して練習できました。僕はAチームだったんですが、Aの僕にとっても非常に刺激的で良かったです。集団走というのが今回の合宿で一番特徴的な部分だったかと思います。チーム全体が底上げされた感じです。

——3次合宿まで行われると、金銭面の負担も大きいのでは

平塚 どうしてもお金はかかってしまいます。でも紋別市は合宿の誘致というのに力を入れていまして、そういうところを利用して、選手の負担をなるべく小さくしています。OBの方にも少し支援していただいている、というところもあります。選手にとって少しでも負担が軽くなるような支援をいろいろなところから受けてやっています。

齋藤 個人的には苦しく、親にも協力してもらっています。でも紋別市などがかなり負担してくださって、練習環境も整えていただいて、本当に助かっています。

——3次合宿まで行う、というのは例年と比べて多いのか

平塚 ほぼ例年通りだと思います。紋別に行きだしたのは、おととしからですね。

——合宿でチームの絆が深まるのか

平塚 そうですね、合宿もですが普段からですね。大学の方に競走部の合宿所(寮)があるので、そこに住んでいる選手も多いので。

齋藤 僕も平塚さんも寮に住んでいるのですが、自宅からくる選手や一人暮らしの選手もいるので、合宿ではそういう選手たちとも衣食住を共にする、ということで、互いに知らないところを知り合えたりできます。そういう面でも合宿は収穫があると思います。

平塚パートチーフは自ら練習メニューを考え、底上げを図ってきた

平塚 僕は今年4年生で初めて5月の関東インカレに出場しました。あまり調子自体は良くなかったですが、その中で上手くまとめるというレースができました。最低限これだけ走れるな、というレースができて、自分の力の確認ができてそれが良かったですね。

齋藤 僕は春シーズンはトラックの5000メートルを重点的にやっていました。安定して良いタイムは出せましたが、関東インカレの標準を切ることは出来なくて、物足りない感じはありました。でも夏合宿を終えて、先月の20日頃の記録会で10000メートルを走り、関東インカレのハーフマラソンのB標準を切ることができました。来年、今年の平塚さんと同じ舞台で走れるということが決まったので、とりあえず自分の力はついてきてるのかな、というのは実感しています。

——照準を合わせてきた箱根駅伝予選会まであと1週間だが、今のコンディションは

平塚 僕は5月の関東インカレぐらいまでは良かったんですが、夏に少し足を痛めてしまいました。あまり練習を積めていない状況です。でも今まで僕もずっと陸上をやってきているので、これまでの練習での貯めというのは自分の中であるのかな、と思っています。だから大会直前に来て少し練習が上手くいっていませんが、自分の経験を活かして予選会はしっかり走れればいいな、と思っています。

齋藤 自分的には3回の合宿は結構うまくいきました。チームを引っ張っていく走りは出来ていたかな、と思います。10000メートルで良い記録も出せたので、自分としては今良い感じです。予選会もこのままいけばうまく走れるかな、と思います。平塚さんがちょっと調子が悪いようなので、その分を他のみんなでカバーしていこうと思っています。

——お二人を含め、今年のチームの特徴などは

平塚 例年と比較して夏合宿でのけが人というものが少なかったです。メニューの消化率も全体を通してとても良かったな、と思います。予選会に合わせていく練習の中でもタイムも縮んでいますし、みんな調子が良く動きもいいな、と感じられています。だから今年はチーム全体として良い状態で予選会に臨めそうです。

齋藤 そうですね、今年の平塚さんの考えた合宿のメニューは、下を底上げする、というのが本当に感じられました。今まで振るわなかった人たちがのびていますし、お互いに刺激を与えています。記録ものびていますし、雰囲気的にも良くなってきました。だから予選会では昨年の順位を上回ることは出来ると思います。

——練習メニューは平塚選手自身が独自で考えているのか

平塚 そうですね、みんなの意見を聞きながらではありますが、基本的には僕がやっています。

——今年のチームのセールスポイントを挙げるとしたら

平塚 4年生は少ないですし、そうですね…「若くて勢いのあるチーム」、ということでいきたいと思います(笑)。

齋藤選手は来年度のパートチーフを務める

平塚 この齋藤くんは非常に良いですよ。そのほかですと、鐵本選手(理3)、門出選手(理2)あたりが(昨年の予選会では慶大1位の成績だった)去年の僕を上回るような練習タイムで走れていました。彼らは非常に良いかな、と思いますね。

——今年のチームの設定タイム、目標順位は

平塚 10人の合計で10時間50分を切ること、総合20位、というのをひとつの目標にしてやっています。

——お二人個人の目標タイムは設定しているのか

平塚 僕はまだちょっと調子の方が読めない状況なので、現時点では明確な数字を挙げるのが難しいかな、という感じです。

齋藤 こないだ平塚さんに5キロごととかの設定タイムをお知らせしたんですが、その時設定したものが61分40秒でした。だいぶ調子が良く走れた場合のものなんでかなり速いのですが、目標しては62分00秒を切ること、という感じで総合100位以内を狙っていきます。

——お二人の走りの強みは

平塚 僕はあんまり崩れることがないことですね。しっかり20キロのペース配分を考えて、レースをまとめることができる力には自信を持っています。

齋藤 僕は苦しくなってからのスピードというものですね。ラストスパートが強みです。

——箱根駅伝予選会の抱負は

平塚 僕は今年走れれば4年連続4回目の箱根予選会になります。本戦出場にはまだ一度も届いていません。去年は(学連)選抜チームにギリギリ入れなかったくらいの順位で走ったのですが、今年は最後なので本戦出場のために全力で走りたいな、と思います。

齋藤 去年は予選会で走れなかったので、今年は去年の借りを返すレースをする、というのがまず1つの目標です。あとは僕は福島出身なんです。今回の大震災を受けて、先日地元に帰ったら「お前の走りで元気づけてくれ」みたいなことをたくさん言われました。だから応援してくれている人たちに感謝の気持ちも込めて、箱根駅伝本戦の学連選抜入りを目指して走りたいと思います。

――お忙しい中、ありがとうございました! 

 

* 第88回東京箱根間大学駅伝競走予選会(箱根駅伝予選会)は10月15日(土)陸上自衛隊立川駐屯地〜立川市街地〜国営昭和記念公園において開催されます。9時30分スタートです。

By Akane Takahashi

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