【What is ○○部?】一本の矢に心を込めて目指すはリーグ戦優勝 「王座」出場へ/File.4 弓術部(前編)

弓道

慶大の体育会を深掘りしていく連載企画、「What is 〇〇部?」。第4回の体育会は弓術部!慶大体育会の中でも、柔道部、剣道部に次ぐ最も古い部の1つであり、現在は都学連リーグ戦において男子はⅠ部、女子はⅡ部に所属している。今回ケイスポは中学生から大学生、そして三田弓友会の方々が集う「オール慶應弓祭り」を取材し、その傍ら弓術部について主務・樫村太陽(商3・中央大附属横浜)さんにお話を伺った。

 

Q:弓術を始めたきっかけ

樫村:僕は大学から弓術を始めました。弓道をしたかったというよりは、体育会に入りたかったので、良さそうなところを探していました。そんな中、弓術部に対して「なんか良さそう」と思い、見学に行く段階で入部すると勝手に決めていましたが、見学に行きそのまま入部したという感じです。

 

Q:弓術部は大学から始める人はどのくらいか

樫村:今は僕だけになってしまいましたが、僕の代は大学から始めた人は数人いました。今の2年生には初心者1人もいませんが、1年生には3人ほどいて、みんな非常にがんばっています。でもやはり経験者の方が多いです。

 

Q:弓術の魅力

樫村:他のメジャーなスポーツと比べて、盛り上がりがあるという感じではありませんが、本当にいわゆる“武道”みたいな所があります。例えば、自分の技術や、自分の今の精神状態がきちんと引いた矢に出ますし、結果に反映されます。「自分のことを知る」という面で“武道の”特徴であり、面白さだと思います。

 

Q:弓術で苦労したこと

樫村:言葉を覚えるというのが非常に大変でした。最初はやはり「弓」と「矢」くらいしか知らないわけじゃないですか。しかし、さまざまな弓道用語があり、例えば、4本1組で試合を行なっていくのですが、その4本が的に全部当たることを「束る(そくる)」って言います。そんなの知らないじゃないですか(笑)。そういうのもあったり、他の細かいことを知らなかったり、そういう言葉を覚えたり、ルールを覚えたりするのが非常に難しかったです。

 

Q:的に当てることは難しいのか

樫村:僕は始めて8ヶ月、9ヶ月ぐらいで半分あたるかのような感じでした。しかし、今の1年生がすごくて、ある子は先週の1週間大体300本ぐらいの的中率が7割6分。それはもう部の中でも中堅からトップのところに今いるので本当にセンスとかなんでしょうね(笑)。わからないですけど。ただ1本当てるというだけだったら、そんなに難しいことではないのかなと、誰でも行けるところではあると思います。

 

Q:練習について

樫村:男子は日吉、女子は三田です。月曜日がオフで火曜日から土曜日まで練習、日曜日に試合があるというのが通常のスケジュールです。練習は大きくわけると2種類あります。1つ目が的の前で1本ずつ持ってみんなで引いていく形式と、2つ目は「立(たち)」と呼ばれますが、1人4本持って2チームで一緒に入り、1番、2番、3番、4番のように順番に引いていく試合形式の練習です。

 

Q:弓術部の雰囲気

樫村:結構ルールは多くて下級生は大変だと思います。雰囲気としては穏やかな人が多く、みんな頭いいなあという印象を受けます(笑)。自分は高校までサッカーやっていたのですが、やはりその時にいた環境とは雰囲気が違って、「これも穏やかで楽しいかな」と思っています。

 

Q:弓術部全体の目標

樫村:日本一を決める「王座」という大会があり、それに出場するためにまずは“リーグ戦で優勝すること”です。今年の目標は「信じ、頂点へ」であり、お互いの信頼関係のもとできちんと自分の目標を達成し、結果的にはリーグ優勝してチーム全員が喜べたらいいなと思っています。

 

主務の樫村太陽(商3・中央大附属横浜)

 

最後までご覧いただきありがとうございました。後編では「オール慶應弓祭り」の記事も掲載しますので、お楽しみに!

 

(取材:河合亜采子、ウジョンハ)

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