【バレーボール】“33ー35”の死闘も実らず 慶大、要所で競り負け悔しいストレート負け/春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦 第10日 vs中央学院大

バレー戦評

春季リーグも終盤を迎え、慶大は中央学院との一戦に臨んだ。序盤、相手に連続得点を許す苦しい立ち上がりとなったが、山口快人(経3・慶應)の冷静なスパイクや野口真幸(商3・慶應)の強打が流れを引き戻す。両リベロが好レシーブを見せ、デュース。粘り強くマッチポイントを握るも、あと一歩及ばず第1セットを落とした。続く第2セットは、全員でボールをつなぐが、なかなか主導権を握れない。稲井正太郎(法2・慶應)が活躍、両サイドも奮闘したが、ミスが響きセットを連取された。第3セットは、入来晃徳(環4・佐世保南)がエースの意地を見せて得点を重ねるも、最後まで流れを引き戻せず、セットカウント0-3で敗戦を喫した。粘り強く戦った慶大だったが、要所でのミスや相手の勢いに屈する形となり、悔しいストレート負けとなった。


 

2025年5月18日(日)

春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦 @大東文化大学

第10日 慶大×中央学院大

 

得点

 

 

慶大

セット

中央学院大

33

35

20

25

21

25

 

出場選手

 

 

ポジション   

背番号

名前(学部学年・出身校)

S

13

松田悠冬(商1・慶應)

OH

10

野口真幸(商3・慶應)

MB

松山鼓太郎(商3・慶應)

OP

11

入来晃徳(環4・佐世保南)

OH

山口快人(経3・慶應)

MB

22

稲井正太郎(法2・慶應)

L

今田匠海(政2・慶應)

L

緒方哲平(環2・日向学院)

途中出場

 

 

S

15

久保田健介(商4・慶應湘南)

 

OH・山口

 第1セット、序盤に相手に5連続得点を許すも、山口快人の攻撃が冴え渡る。コースを巧みに打ち分けたスパイクで得点を重ね、さらに野口真幸もサイドから鋭い一打を決め、主導権を渡さない。相手のミスも絡み同点に追いつくと、ロングラリーを入来の1枚ブロックが制し、逆転に成功する。一進一退の展開の中、今田匠海(政2・慶應)と緒方哲平(環2・日向学院)の両リベロが粘り強い守備で流れを支える。松田悠冬(商1・慶應)の多彩なトスワークに応え、山口・野口の2年生OH陣が躍動。一時リードを許すもデュースに突入し、今田が拾い山口が決め、緒方が拾い野口が決める好連携で粘りを見せた。さらに稲井正太郎のブロックで32-31と初めてマッチポイントを握るも、最後は相手の攻撃を止めきれず、33-35で惜しくもセットを落とした。

S・松田

 第2セットは緒方の好レシーブでスタート。全員でボールをつなぐも、相手の勢いに押され徐々に点差を広げられる。入来の強打で得点を重ねるが、12-19と苦しい展開に。それでも稲井が2連続ブロックポイントを挙げ、直後クイックも決めるなど、気迫のプレーで存在感を発揮。野口・山口のスパイクも決まるが、仲間の攻めたサーブがラインを捉えきれず、20-25でこのセットも落とした。

MB・稲井

 後がない第3セットは序盤から一進一退の展開。山口のサービスエースに続き、松田もサービスエースを決め10-7とリードを広げる。野口はサーブレシーブから自ら得点を決め、松田の強気なトスワークに応える。中盤からはエース・入来が気迫のスパイクで得点を重ね、山口もこのセット2本目のサービスエースを決めるなど奮闘し、15-13とリードを保つ。しかし、相手の反撃に遭い連続失点。入来・野口が一矢報いるも、流れを引き戻すことはできず、21-25で第3セットを落とし、ストレートでの敗戦となった。

 

(取材:村田理咲)

 

▼以下、コメント

星谷監督

――今日の試合を振り返って

相手が新しいメンバーで勢いがあり、そこに最後まで対応できなかったり、チャンスをものにできなかったり、我々の弱さが出てしまったので、やりきれなかったなと思います。

 

――このリーグで選手たちはどう成長しているか

動じずにやらなければいけないことを全うしようという意識とパフォーマンスは試合に出せていると思います。しかし、逆にチャンスボールに対して、自信をもって攻撃を確立できていないところがあるので、頑張ってほしいなと思います。

 

――最後の試合で選手たちに期待すること

まず怪我を抱えている選手が多いので、最後の一戦に全力を出せるようにコンディションを整えてほしいです。気持ちの面では、入れ替え戦は厳しいですが、バレーボールができる幸せを大切にして、準備をしてほしいと思います。技術的にはちょっとした意識の差で出来る工夫は随所にあると思うので、少しでも新しい自分になれるようにチャレンジをすること、明確にビジョンを持った中でトライしてほしいです。

 

――次の試合の向けて

最後まで戦えることはありがたいことなので、大きく成長した姿を出し切れるように頑張ります。バレーボールをみんなで楽しみたいと思います。

 

#6 OH・山口快人(経3・慶應)

――今日の試合を振り返って

相手の状況が変わって情報がない中で、勢いに押され、自分たちのミスやリズムに乗れない状況が最後まで続いてしまったかなと思います。

 

――攻撃面で考えていること

、まず、自分がミスをするとリズムに乗れないので、決めるところはしっかり決めて、無理をしないときは相手のコートを見ながら、自分たちがされて嫌なことをしようと思って組み立てています。

 

――自分の役割について

自分のまかされている仕事は簡単にこなさないと、チームの力が総合的に発揮できなくなると思うので、鼓太郎がギアを上げてくれている分、自分はできるプレーを淡々とやることを意識しています。

 

――このリーグを振り返って

自分の軸はサーブレシーブだと思っているので、そこからのスパイクとかサーブを意識しているのですが、日大戦以外は安定してできていたと思っています。あとは今日サーブで2点取れたように、もっとサーブとスパイクの意識を高めていかなければいけないなと思います。

 

――次の試合にむけて

大東文化大学さんは、自分がスパイクを打つときのブロックが高くて上手いので、サーブレシーブは今まで通り安定させて、そこからスパイクでどう崩していけるかを考えながら、1週間スパイクメインで調整していきたいです。

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