【ソッカー(男子)】三浦大&阿部の「塾高コンビ」の活躍で劇的勝利 決勝T進出へ望みをつなぐ/第9回全日本大学サッカー新人戦グループA第2節 VS高知大学

ソッカー男子

前日に開催されたグループリーグ第1戦・静岡産業大戦では後半アディショナルタイムに先制を許し敗戦。決勝トーナメント進出へ勝つしかない慶大は、第2戦・高知大戦に臨んだ。試合開始からボールを握り攻め込む展開を見せる慶大。しかしなかなか決定機を作れず時間が経過する中、前半終了間際には両チームに退場者が出る。10人対10人の戦いになった慶大はHTに三浦大其(経2・慶應)などを投入し攻撃の活性化を図る。慶大の時間が続く中78分、三浦大のビューティフルゴールが飛び出し先制。直後の82分には三浦大のコーナーキックから相手のオウンゴールを誘い追加点をゲット。しかし84分、87分と立て続けに相手にゴールを許す。このままでは終われない慶大は90分左サイドからの三浦大のクロスを阿部雄大(政1・慶應)が打点の高いヘディングで合わせ劇的な勝ち越しゴール。このままリードを守り切った慶大が3-2で勝利し、決勝T進出へ望みをつないだ。

 

2025/11/26(水)9:30キックオフ@清瀬内山運動公園サッカー場B面

 

【スコア】

慶應義塾大学3-2高知大学

 

【得点者】

78分 慶大 三浦大其

82分 慶大 オウンゴール

84分 高知大 坂本陽(市原大羅)

87分 高知大 高橋由馬

90分 慶大 阿部雄大(三浦大其)

【慶大出場選手】

ポジション

背番号 選手名(学部学年・出身高校)

GK

1 福井大次郎(経2・慶應/横浜F・マリノスユース)

DF

3 吉垣陽翔(総1・桐蔭学園)

 

5 朝井恒介(商2・慶應)

 

→ HT 秋元心太(法2・駒大高)

 

13 初見渚音(法1・桐蔭学園)

 

23 村山綸(経2・慶應)

MF

8 洪潤紀(政2・國學院久我山)

GK

→ 45分 21 山本健翔(政1・川崎市立橘高 / 川崎フロンターレU-18)

MF

15 居郷元(経2・慶應)

 

→ HT 22 梅野真生(総2・成蹊/横河武蔵野FC U–18)

 

16 高橋保好(法1・桐蔭学園)

 

20 片岡律貴(経2・慶應)

 

→ 68分 田中佑紀(法2・桐蔭学園)

 

30 山内颯馬(総2・慶應NY)

 

→ HT 10 三浦大其(経2・慶應)

FW

11 阿部雄大(政1・慶應)

 

前日の静岡産業大戦からはスターティングメンバーを大幅に変更。キャプテンマークは期待の大型MF、洪潤紀(政2・國學院久我山)が背負った。

キャプテンマークを巻いた洪

試合開始から積極的に仕掛ける慶大は5分、山内颯馬(総2・慶應NY)か高い位置でカットし一気にゴール前へと迫る。中央へドリブルで仕掛け横パスを出すも相手GKが飛び出してきておりシュートまで持ち込めない。その後ボールは握るものの決定機を作り出すことができず、そのまま時間が経過していく。そんな中、高い位置でのビルドアップのミスからGK福井大次郎(経2・慶應/横浜F・マリノスユース)が相手選手を倒してしまい、これが決定的得点機会の阻止(DOGSO)と判断され、レッドカード。GKが退場してしまった慶大は洪に代えて山本健翔(政1・川崎市立橘高 / 川崎フロンターレU-18)を投入。

山本健を緊急投入

10人での戦いを強いられることになった。しかし直後の45+2分、自陣右サイドでの攻防の中で相手選手が慶大選手へ足裏を見せたタックルを仕掛ける。これが危険なプレーと判断されレッドカードとなり、10人対10人の戦いになった。前半はこのまま0-0で終了した。決勝T進出へいち早く得点を奪いたい慶大はHTに居郷元(経2・慶應)、朝井恒介(商2・慶應)、山内に代えて梅野真生(総2・成蹊/横河武蔵野FC U–18)秋元心太(法2・駒大高)三浦大其(経2・慶應)を投入。攻守両面で活性化を図る。

一気に3人を交代

後半序盤ではなかなか攻め込めず苦しい展開が続く。62分には自陣右サイドでボールをキープされ、相手FWの裏へボールが入りピンチの場面となる。しかし途中出場のGK山本健が相手のシュートを横飛びで弾くスーパーセーブ。ここは得点を許さない。反撃に転じたい慶大は68分、片岡律貴(経2・慶應)に代えて田中佑紀(法2・桐蔭学園)を投入。そしてこのタイミングで田中と阿部の2トップ、左利きの三浦大が左サイドへ、右利きの梅野が右サイドへとポジション変更をして同利き同サイドのクロスからゴールを狙う。ここから慶大の時間が続き、立て続けにコーナーキックを獲得する。迎えた78分、コーナーキックのクリアボールを拾った三浦大が右サイドから中へと侵入し左足でクロス性のボールを中へと送る。このボールに飛び込んだ梅野が相手GKのブラインドとなり、ボールはそのままゴールへと吸い込まれ先制に成功する。

ビューティフルゴールで先制

さらに82分、三浦大のコーナーキックが相手のオウンゴールを誘い追加点を獲得する。このまま試合をクローズしたい慶大だったが84分、カウンターからオフサイドギリギリの抜け出しを許し、そのままシュートを決められ1点を返される。直後の87分、左サイドでドリブル突破を許し、クロスを上げられる。そのボールをクリアできず混戦状態になり、最後は相手選手に押し込まれ同点に追いつかれる。このままでは終われない慶大は90分、左サイドで三浦大が仕掛けクロス。このボールに反応した阿部が打点の高いヘディングで合わせゴール。ポジション変更が功を奏した形となり、土壇場で勝ち越しに成功する。

強烈なヘディングで勝ち越し

このままリードを守り抜き、3-2で勝利。逆転でのグループステージ突破に向け全国初勝利を飾った。

決勝T進出へ

(記事、取材:甲大悟)

【選手インタビュー】

◇阿部雄大(政1・慶應)

ーー今日の試合を振り返って

前半でGKが退場してしまってそこから11対10で少し厳しい展開になるかなと思っていたのですが、相手も1人退場者が出て、正直慣れていないフォーメーションの中でわからないことも多くて結構オープンな展開になったりする時間も多かったのですが、しっかり2点決めて、そのあと2点返されたのですが3点目を決めて勝ちきれたのは自分たちにとってプラスなゲームになったのではないかと思います。

ーー昨日の敗戦からチームとして変えたことはあるか

チームの課題として3バックの相手に対してプレスがはっきりしなくて自分たちが後手後手に回ってしまって相手に流れを握られるということが多かったので、今日の試合は積極的に前から出してということをみんなで意識して頭揃えてプレスをかけました。

ーー追いつかれた中での逆転ゴールとなったがそのシーンを振り返って

自分は何回も味方にクロスをあげてもらっていたのにも関わらず決めきれなかったりだとかトラップが乱れたりだとかのシーンも多かったので上がったときに絶対ここは決めようと思ってしっかりとヘディングで叩くことができてよかったなと思います。

ーー明日の試合へ意気込みを

明日は絶対に勝たなければいけない試合なので勝って決勝トーナメントへ駒を進めたいなと思っています。

 

◇三浦大其(経2・慶應)

ーー今日の試合を振り返って

できれば大差で勝ちたい試合だったのですが、前半あまり思うようにいかなくて退場者も出すなど難しい展開の中で最後全員で勝ちきることができたのは一個成長かなと思います。

ーー途中投入となったがどんな気持ちで臨んだか

とにかく自分が点取ってアシストして勝たせるという気持ちで入りました

ーー梅野真生(総2・成蹊/横河武蔵野FC U–18)とポジション変更をしたが、その意図は

自分と梅野が同時に入ったのですがあまり上手くいっていなくて、思い切って2トップにして自分と梅野が左右変わることで同利き同サイドになったのでよりクロスが上げやすくなって、実際そのクロスから最後阿部が点を取ってくれたのでよかったと思います。

ーー自身の1点目を振り返って

カットインしてからのクロスは自分の形で、クロスを上げるまで少し余裕があったので落ち着いて誰も触らなくてもゴールに入るところを蹴ることができたかなと思います。

ーー明日の試合へ意気込みを

大差で勝てばグループ突破もあると思うので明日勝って決勝トーナメント行きたいなと思います。

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