【野球】劣勢を覆す一宮の起死回生弾 逆転勝利で立大との初戦を制す/東京六大学野球2026秋季リーグ戦 立大1回戦 @明治神宮野球場

野球戦評

9月27日(日)東京六大学野球2026秋季リーグ戦 立大1回戦 @明治神宮野球場

開幕カードの東大戦で勝ち点を獲得し、春秋連覇へ好スタートを切った慶大。第2カードでは、今春の立大戦で2試合計21得点を挙げ連勝した相手・立大と対戦した。先発・渡辺和大(商4・高松商業)は4回に四死球と捕逸から先制を許すと、6回には2番手・沖村要(商4・慶應)が本間律輝(スポ1・日大三)に本塁打を浴び、2点を追う展開となる。しかしその裏、5回まで1安打に抑え込まれていた打線が奮起。一宮知樹(経2・八千代松陰)の2点本塁打で同点に追いつくと、続くチャンスでは吉開鉄朗(商4・慶應)の打球が相手の野選を誘い、逆転に成功した。7回にも林純司(環3・報徳学園)の適時打で追加点を挙げると、終盤は水野敬太(経3・札幌南)、小宅雅己(環1・慶應)の継投でリードを守り切り、勝ち点獲得へ大きな1勝を手にした。

123456789計
立大0001010002
慶大00000310×4

慶大バッテリー:渡辺和、〇沖村、水野、小宅ー吉開

立大バッテリー:●南、小林誠、岡本ー大山

慶大本塁打:一宮1号2ラン(6回)

立大本塁打:本間2号ソロ(6回)

東大から勝ち点を奪い、春秋連覇へ好発進を切った慶大。次なる相手は立大だ。今春は2試合で計21得点を挙げ、連勝を収めているだけに、再び打線を爆発させたい。開幕の勢いをさらに加速させるべく、まずはカード初戦を取りたいところ。

先発のマウンドに上がったのは渡辺和。初回から、得意なスライダーで2つの三振を奪うなど、危なげない立ち上がりを見せる。その裏、東大戦の9番から1番に打順をあげた丸田湊斗(法3・慶應)が中前安打を放ち出塁すると、自慢のスピードを生かし盗塁を成功させ、チャンスを広げる。しかし、後続が続かず先制点を奪うことはできない。

1番に帰ってきた丸田

渡辺和は2回表をテンポよく三者凡退に抑えると、3回表は2本の安打でピンチを背負うも、最後はスライダーで空振り三振に切って取り、無失点で切り抜ける。一方の打線は、リーグ戦初先発となった南陽人(スポ2・大阪桐蔭)の前にあと一本が出ず、両軍無得点のまま試合は中盤戦に突入する。

均衡が破れたのは4回表。渡辺和が2つの四死球で1死一、二塁のピンチを招くと、捕逸の間に二塁走者が一気に本塁に生還し、先制点を献上する。それでも連続三振で後続を断ち、最少失点で切り抜ける。

先発・渡辺和

反撃に転じたい慶大は、吉開の死球と、この日スタメンに名を連ねた上田太陽(商4・國學院久我山)の四球で1死一、二塁のチャンスを作るも後続が連続三振に倒れ無得点。南の前に5回までわずか1安打と、打線はつながりを欠く。

6回表、この回からマウンドに上がった沖村が先頭の本間に右翼席への本塁打を浴び、点差を2点に広げられる。

2番手・沖村

苦しい展開が続く慶大。しかしその裏、ついに打線が目を覚ます。先頭の小原大和(環4・花巻東)が内角低めに投じられたボールを、巧みなバットコントロールで右前に運び、初回以来の安打が慶大に生まれると、1死一塁で迎えた一宮が打った瞬間それとわかる起死回生の2点本塁打を左翼席中段に叩き込み、一振りで試合を振り出しに戻した。

同点本塁打を放った一宮

この一発で勢いに乗った慶大は、林純が四球で出塁すると吉野太陽(法4・慶應)の今季初安打となる右二塁打を放ち、1死二、三塁のチャンスを作る。ここで立大は5回まで慶大打線を1安打に抑えた南を下げ、小林誠明(スポ4・日大二)をマウンドに送る。代わったばかりの小林誠が投じた外角の球を吉開がうまく転がし、この打球が相手遊撃手・小林隼翔(コミュ3・広陵)の野選を誘い、三塁走者の林純が生還。慶大がこの回一挙3得点を挙げ逆転に成功する。

今季初安打を放った吉野

7回表からは3番手・水野が登板。2つの三振を奪うなど、立大打線を三者凡退に抑え、逆転直後の大事なイニングを無失点で切り抜ける。

3番手・水野

その裏、ベンチから「もう1点いくぞ!」の声がかかると、先頭の今津慶介(総4・旭川東)が死球で出塁、小原が犠打を決め、得点圏に走者を進める。2死一、三塁から林純が三遊間を破る適時打を放ち、勝利を大きく手繰り寄せる追加点を加える。

追加点を挙げた林純

8回表、続投した水野は四球と安打で1死一、三塁のピンチを招くも、立大4番・丸山一喜(コミュ4・大阪桐蔭)を併殺打に打ち取り、立大に流れを渡さない。

2点リードで迎えた最終回。マウンドには東大戦でリーグ戦初登板を果たした小宅が上がる。先頭打者に死球を与えるも、続く打者を三振に仕留めると、最後は併殺打に打ち取り、4―2で勝利を収めた。

抑えとして登場した小宅

一宮の起死回生の一発をきっかけに試合をひっくり返し、見事な逆転勝利を収めた慶大。これで開幕3連勝とし、2カード連続の勝ち点獲得へ王手をかけた。春秋連覇へ勢いをさらに加速させるべく、翌日の2回戦でも勝利をつかみ取りたい。

◆活躍選手コメント

一宮知樹(経2・八千代松陰)

大事な場面で一本打つことが出来て良かったです!明日もチームの勝利に貢献できる一打を打てるよう頑張ります!

チームを勢いづけた一宮

林純司(環3・報徳学園)

厳しい試合展開となりましたが、チーム一丸となって粘り強く勝つことが出来て良かったです!明日も引き続き応援の程よろしくお願いします!

勝負強いバッティングが持ち味の林純

(記事:原田武郎/写真:河合亜采子、奈須龍成、福田龍之介、山内悠暉)

◆慶大野手成績

位置選手1回2回3回4回5回6回7回8回9回
[8] 丸田湊斗(法3・慶應)中安空三振空三振二ゴロ中飛
[4]今津慶介(総4・旭川東)中飛左飛空三振死球
[D]小原大和(環4・花巻東)空三振一ゴロ右安投犠打
[9]中塚遥翔(環3・智辯和歌山)四球投ゴロ見三振四球
9横地太広(政4・慶應)
[7]一宮知樹(経2・八千代松陰)中飛中飛左本二ゴロ
[6]林純司(環3・報徳学園)空三振中飛四球左安
[3]吉野太陽(法4・慶應)右飛右飛右2二ゴロ
[2]吉開鉄朗(商4・慶應)中飛死球遊野選三ゴロ
[5]上田太陽(商4・國學院久我山)死球四球投ゴロ左飛

◆慶大投手成績

選手投球回打者投球数被安打被本塁打与四死球三振失点自責点
先発渡辺和大(商4・高松商業)52083203611
2沖村要(商4・慶應)1415110011
3水野敬太(経3・慶應)2729101200
4小宅雅己(環1・慶應)1315001100