【バスケ】止まらない快進撃!完全優勝へ王手vs東大・立大

 

著しい成長を続ける吉川。爆発的な得点力でチームに貢献する。

著しい成長を続ける吉川。爆発的な得点力でチームに貢献する。

六大学リーグ戦の1日目を見事2勝で終え、春シーズンの目標である早慶戦への弾みをつけた慶大。2日目は4部リーグに属する東大と、そして第二試合は昨シーズン3部から2部への昇格を決めた立教大と戦った。Bチームのメンバーが主体となって戦ったこの二試合は、慶大にとっても新体制の下で新たな戦力を試す良い機会となったはずだ。  

2014/3/22(土)@明治大学和泉キャンパス
東京六大学バスケットボールリーグ戦 第三試合 東大戦
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 21 18 18 20 77
東大 10 18 12 14 54
◆慶大スターティングメンバー
  選手名(♯背番号・学部・学年・出身校)
PG ♯11 桑原竜馬(経3・厚木東高)
SG ♯19 後藤宏太(環2・藤枝明誠高)
SF ♯8 土肥啄史(経4・慶應湘南藤沢高)
PF ♯17 金子煕(環2・鶴丸高)
♯23 山崎哲(環3・秋田高)
 

東大戦でも果敢なプレーを見せた桑原。今後の活躍に期待がかかる。

東大戦でも果敢なプレーを見せた桑原。今後の活躍に期待がかかる。

ベンチメンバーが多くスタメンとして出場した東大戦。立ち上がり、フリースローを連続で外すなど勢いに乗り切れなかった慶大だが、ここで今季初めてスタメン出場となった後藤が連続でシュートを入れ、徐々に勢いに乗ってゆく。ディフェンスでも山崎哲のスティールからの速攻がきまると、続いて桑原や藤井(経1・慶應義塾高)もリバウンドで魅せ21-8の大幅なリードで1Qを終える。第2Qに突入すると、序盤は格下の東大相手に3連続得点を許すなどターンオーバーからのミスが目立ちうまくリズムにのることができず、相手のペースで試合が進み、一時は6点差まで点差を縮められてしまう。しかし終盤、山崎哲のリバウンドからの華麗なパス回しで金子がシュートを決めると、藤井も松岡(経2・湘南藤沢高)からのアシストでバスケットカウントを奪ったり、山崎健司(経2・慶應義塾湘南藤沢高)からの絶妙なパスからシュートを決めたりとチャンスをものにしてゆく。結果、39-28と二桁点差を守りきり、前半を折り返した。

第3Qに入ってもこの勢いはとまらず、金子が3連続で得点を決めると、山崎哲が自らリバウンドを押し込むなど終始慶大ペースで試合が進んでゆく。更にディフェンス面でも、開始5分で相手に4点しか入れさせず、一気に相手を引き離していった。後半、トラベリングやパスミスなど自分たちの基本的なミスが目立ち、相手に3連続で得点を許してしまう場面も見られたが、3Q終了間際に藤井が流れを引き戻す貴重なドライブを決め、57-40で3Qを終える。迎えた最終Q、後藤のロールからのアシストで山崎哲が得点を決めると、更に桑原も3ポイントを決めるなど相手を寄せ付けない活躍を見せる。途中、粘り強い東大のディフェンスに阻まれシュートを決められない場面も見られたが、藤井がステップスルーを決めるなど最後まで流れを渡さず、77-54で見事勝利を収めた。

2014/3/22(土)@明治大学和泉キャンパス
東京六大学バスケットボールリーグ戦 第四試合 立大戦
  1 2 3 4 合計
慶大 45 23 16 28 112
立大 15 20 20 25 79
◆慶大スターティングメンバー
  選手名(♯背番号・学部・学年・出身校)
PG ♯4   伊藤良太(環4・洛南高)
SG ♯13 福元直人(環3・福大大濠高)
SF ♯10 大元孝文(環3・洛南高)
PF ♯6  権田隆人(政4・慶應高)
♯7  黒木亮(環3・延岡学園高)
 

チームの要である権田。多彩なプレーで相手を圧倒する。

チームの要である権田。多彩なプレーで相手を圧倒する。

全勝に向けて弾みをつけたい立教戦。迎えた1Q、序盤は両者譲らない攻防が続く。ここで慶大に勢いをつけたのが途中出場の吉川治瑛(環4・世田谷学園高)だった。コートに入って間もなく3ポイントシュートを決めると、その勢いは更に増す。吉川自身「最初からシュートタッチが良く」と振り返った通り、3分間で3本の3ポイントシュートを含む14得点の活躍を見せた。その後も、「ディフェンスから速攻という形」(吉川)が機能した慶大は、伊藤と権田の連携や、真木達(環3・國學院久我山高)のミドルシュートなど着実に得点を重ね、45-14の大差をつけて1Qを終えた。スタメンからメンバーを入れ替えた2Q。このQからコートに立った西戸良(総2・洛南高)がスティールからレイアップを連続して決め、ベンチを盛り上げる。ファウルによる失点を許すものの、中村滉平(理4・慶應高)、後藤がテンポよくシュートを決め、点差を保って前半を終了した。 後半はベンチメンバーが中心となって試合を作る展開となった。真木が2本の3ポイントシュートを決める活躍を見せる。中盤に差し掛かり集中力を欠いた慶大は、相手に5連続得点を許してしまう。しかし、桑原が「持ち味であるシュートやドライブ」やリバウンドを決めるなど、オフェンス、ディフェンスの両面で活躍。相手に傾きかけていた流れを引き戻し、最終Qを迎える。中村の得点で幕を開けた最終Qは、このQだけで4本の3ポイントシュートを沈めるなどオフェンスが機能する。うち2本を決めた後藤は「もらったらとにかく打てと言われている」という言葉の通り、積極的な攻撃でベンチを沸かせた。最後までリードを守り抜いた慶大は、100点ゲームとなる112-79で4連勝を飾った。

この勝利で六大学リーグ4連勝。新体制になり不安もあったと思われるが、ベンチメンバーの活躍が印象的な、層の厚みを感じられる2試合となった。六大学リーグも残り一試合。全勝で終え、今シーズンを勢いづける結果となることを期待したい。

(記事・水戸部 友美 / 近藤 侑未)

◆試合後コメント◆

[G] 吉川治瑛(環4・世田谷学園高)

(立教戦を振り返って)最初からシュートタッチが良くて、今年はどんどん思いきり打っていいと言われているので、シュートが入りはじめてから狙っていきました。(3ポイントシュートのアテンプトも増えたが指示はあったか)自分自身シュートは得意だと思っていたんですけど、去年までは打てる機会がなかなかなくて、今年は打っていいと指示もあり、自由にやってよくなったというのが実際のところですかね。(新体制になり変化はあったか)自分たちで全部チームディフェンスとか、4年生を中心に考えてきて、本当に選手主体になったので、結構不安はあって、通用するのかなとか、やられちゃうのかなという思いもあったんですけど、思った以上にディフェンスも機能して、自分たちのやりたいバスケができてきたのかなと。まだまだ詰める部分もありますが。(自分たちのやりたいバスケというものも昨年から変わったか)やっぱりディフェンスから速攻という形は変わっていないですね。ただディフェンスの守り方や、オフェンスの思いきりの良さは変わったと思います。(明治戦への意気込み)今日ポイントガードをやった時にミスが多かったので、そこを本当に直さなきゃいけないなというのと、明治は確かに強い相手なんですけど、負けたくないですし、明治は弟もいるので、明日兄弟マッチアップもあるのかなと思いながら、絶対負けたくないという気持ちを持って頑張ります。(今期の目標は)春は早慶戦の勝利をみんな目標としてやっているので、そこは絶対譲れないというのと、あとはインカレ優勝、日本一を目指してみんなで頑張っていきたいです。

[G]桑原竜馬(経3・厚木東高)

(東大戦について)スタートから昨日のメンバーがあまり出ないということだったので、自分の番かなと思って準備はしていたんですけど、最初入りうまくいかなくて、ディフェンスから頑張ろうっていう風に周りも声かけて頑張っていって、点差も離れていって、昨日出ていないメンバーも全員出られたしよかったかなと思います。(立教戦について)昨日二試合使ってもらって、東大戦もあって、あまり自分のプレーができていなかったという印象だったので、どんどん出していこうという風に思っていて、シュートだったりドライブだったりディフェンスだったりという点で自分のプレーをやっていこうと思っていました。(立教戦での活躍が印象的だったが)今年3年目ですが、1年目、2年目が個人的に結果が出なくてつらい思いをしていたんですけど、いつかチャンスはくると思ってずっと頑張ってきて、まだ少しずつですが試合に使ってもらえるようになって、これからもっと頑張っていこうという気持ちです。(明日の試合に向けて)使ってもらえるとしたらワンポイントになると思うんですけど、そしたら自分の持ち味であるシュートやドライブを思い切りよくやっていくのと、たぶんガードにつくことになると思うのでディフェンスを前から頑張って声を出していこうと思います。

[G]後藤宏太(環2・藤枝明誠高)

(一試合目の東大戦について)東大戦は、もっといいプレーをできたなというのが大きくて、自分のやりたいようにやっていいよって言われてたのに、遠慮したりミスしてしまうところがあったので、ドライブをもっと出したり、シュートをもっとうったりという自分のプレーがまだ出せなくてまだまだだなあと思いました。(東大戦の前半活躍していた印象だが、自分としての手ごたえはどうか)でもシュートが入ってなかったので、打った本数が一番多かったので、その中で入っているように周りからは見えたかもしれませんが、自分の中ではシュートが入らなかったなという印象が大きいので、あまり活躍したという印象はないです。(二試合目の立教戦について)立教戦も僕のために形を作ってもらって打たせてもらっていたのに、最初全然決められなくて。一本決めた後でシュートタッチが戻ってきていいかんじで決められたので、この最後の感覚を継続していきたいと思います。(積極的に3Pを狙っていた印象だったが、そこも意識していたか)阪口先生からも、もらったらとにかく打てと言われてるんで、もらったらリング見て、自分のタイミングだったらうつようにしてるんで、その精度をもっと上げていけたらなとおもいます。(明日の明大戦への意気込み)どれだけ自分が出れるかわからないんですけど、出た時には自分がシュート決めるっていうのが求められていると思うのでしっかり全部決めて、ディフェンスでもまだまだ足を引っ張ってるところがあるので、前から積極的に当たってスティール狙っていきたいと思います。

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