10月11日からダイドードリンコアイスアリーナにて開催されていた、東京フィギュアスケート選手権大会。大観衆、大歓声に包まれた大会もついに最終日を迎えた。13日、シニア女子のフリースケーティングに出場した鈴木美桜(法1)は総合4位となり、上位13名が出場できる東日本フィギュアスケート選手権大会へ駒を進める。なお、小曽根孝浩(環2)が出場予定だったシニア男子のフリースケーティングは、台風接近の影響により中止となった。
シニアクラス女子 フリースケーティング
・鈴木美桜(法1) 78.71点 4位
総合 122.18点 4位
シニアクラス男子 フリースケーティング ※中止
・小曽根孝浩(環2)
4位(ショートプログラムの成績により)
昨日のショートプログラムで5位と好発進した鈴木。台風をも吹き飛ばしそうな晴れやかな表情でフリースケーティングに臨んだ。冒頭、片手を上げて2回転ルッツを華やかに跳び勢いづくと、そこから次々と技をこなしていく。だが中盤、2本のジャンプが1回転になってしまい「悔しい」。1週間後に行われる東インカレに向けて、ここで課題点が見つかった。そして見せ場はクライマックスのストレートラインステップ。客席からの歓声と手拍子にも助けられながら、『West side story』の軽快なリズムを刻んでフィニッシュした。最終結果は、表彰台にあと一歩と迫る24名中4位。やや惜しさは感じるが、危なげなく東日本選手権への切符を獲得した。鈴木は、今回の東京選手権をスタートとして4週連続で試合に臨むこととなるが、関門はやはり全日本選手権出場が懸かった東日本選手権(11月1~2日)だろう。笑顔あふれる若きヒロインは、全日本という大きな目標に向かって、ここから狙いを定めていく。
(文:窪山裕美子、写真:須佐奈月)
鈴木美桜(法1)
(今の率直な感想は)総合4位で順位的にも悔しいですが、フリーで前半すごく良かった分、後半少し力が入って2つジャンプが抜けてしまって、そこも悔しいです。(笑顔あふれる演技で会場も盛り上がっていましたが、雰囲気はどのように感じましたか)東京ブロックが初めてで、いつもの雰囲気と全然違って緊張しましたが、たくさんの方が応援してくださったので、気持ち良く滑ることができました。(今日の演技を振り返って、ジャンプは)やっぱり2つ入っていればというのがあって悔しいですけど、うまくまとめることができたかなとは思います。来週また試合があるんですけど、今から新しいジャンプをできるようにするのは難しいので、今持っているものをしっかりできるように調整していきたいと思います。(スピンやステップの方はいかがでしたか)ジャンプだけじゃなくて、スピンやステップのレベルとか、スケーティング、表現というのも大事な要素なので、ジャンプだけにこだわらずしっかりやろうと思って今日は笑顔で頑張りました。(今大会で得られたものは) 4週連続試合の1週目ということで、緊張はしたんですけど、とりあえず東京ブロックは通過できました。4週目の東日本がやはり全日本につながる大会なので、そこに照準を合わせられるように今回はまとめられたんじゃないかなと思います。(今後に向けて意気込みを)まずは一つ一つの試合を大事に。来週の東インカレの試合もインカレにつながる試合なので、今日ミスしたところを失敗しないように、ちゃんと次に活かせるようにして、ミスなく笑顔で演技できたらいいなと思います。
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