【ホッケー(女子)】随所に光る守備で王者に善戦 / 山梨学院大戦

林田明子（理４）主将が率いる女子ホッケー部の初陣は、関東ではもはや敵なしの地位を築いている山学大だ。開始から受け身の展開が続くが、新守護神の大野結花（商２）が体を張ったプレーでゴールを最小限にとどめる。後半は人数をかけた守備がはまった慶大は、山学大のペースを乱し、わずか1失点にとどめた。試合には敗れたものの、守備では自信をつける内容となった。

関東学生ホッケーリーグ春季　グループリーグＡ

2015.4/18(土) 15：15～ ＠慶應日吉グラウンド　

慶應義塾大学　０－６　山梨学院大学

（前半０－５、後半０－１）  

【得点者（アシスト者）】

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＜スタメン＞ G大野結花（商２）、FB林田明子（理４）、芦川真祐子（商４）、石垣七海（法３）、岩﨑絢香（総３）、MF武山直歩子（経４）、松島佳奈（政３）、尾平野華央（経３）、ＦＷ國友萌果（経４）、岩本早紀子（文４）、宮本舞（経３）

 

林田主将になってから初の公式戦に臨むが、相手は関東では無敵の山学大。相手の猛攻にどれだけ慶大の守備がはまるかに注目が集まった。

開始から試合は山学大ペースで進む。開始1分でペナルティーコーナー（ＰＣ）を許す。これは相手のミスに助けられるが、その後も山学大をＰＣで止めるのがやっと。7分には慶大の左サイドからえぐられ、失点を許してしまう。その後も我慢の時間が続くが、ＰＣこそ許すものの失点は許さない。14分に奪われたＰＣでは１当たりの石垣七海（法３）が相手のヒットシュートを止める働きを見せる。さらに「責任感が強い」と主将の林田に太鼓判を押された、チーム唯一のキーパーである大野結花（商２）が強烈なフリーシュートを、体を張って防ぐ活躍。さらにＦＷからのバックプレスも徐々にはまるようになる。しかし運動量が落ちた終盤に失点を立て続けに許し、５点ビハインドで後半に向かう。

後半も受け身の時間帯が続くものの、林田を中心としたＤＦ陣に加え、ＦＷやＭＦのディフェンスも機能し、山学大のペースを乱す。47分、ＰＣから男子顔負けの鋭いヒットシュートを放たれるも、岩﨑絢香（総３）がゴール前でブロック。このプレーで観客が沸くと、さらに続けてのＰＣでは再び石垣が相手のシュートを１当たりで防ぐ。雰囲気のいい時間帯で、ボールを前線に送り込む時間も増えるようになる。得点の機会こそはなかったが、自分たちの守備のパターンが発揮された。試合は０－６で終了。後半は1失点にとどめた。

昨春に10失点、昨秋に至っては18失点をリーグ戦で喫した山学大相手に、６失点で防いだ功績は大きい。中でもＰＣではなくフィールドゴールドでの失点がわずかに２に抑えられたのが大きかった。次戦の東農大も格上ではあるが、「今日の試合で出たディフェンス力というのをしっかり維持し」（林田）、なんとか上位進出のために勝利をもぎ取りたい。

（記事：荒川智史／写真：河合佳祐）

   

☆グループＡ　※4/18現在

	山梨学院	東京農業	慶應義塾	成城	勝ち点	得失差
山梨学院	―	○5-0	○6-0	○17-0	9	28
東京農業	●0-5	―	4/26	5/3	0	－5
慶應義塾	●0-6	4/26	―	5/10	0	－6
成城	●0-17	5/3	5/10	―	0	－17

     

次戦　４月26日（日）vs東京農業大学（昨年秋季リーグ１部４位）15：15～＠慶應日吉グラウンド

以下、選手コメント

ＦＢ林田明子（理４＝成城学園） 主将

（開幕戦、どのような気持ちで臨みましたか）格上相手だったので攻め気で試合に臨むというのと、引いたら負けだと思って試合に臨みました。（監督などから試合前にアドバイスは）声を絶やさずに出して、チーム一帯で今日の試合に臨もうということでした。みんなで声を出せていたと思います。（６失点に抑えたのは上出来ではないですか）後半を1失点に抑えられた分、前半の5失点はもっと抑えられたのかなと思います。前半は自分たちのミスで失点したケースもあったので、立ち上がりをこれから注意して修正していかなくてはいけない部分かなと思います。（キーパーの大野選手が活躍を見せています）キーパーは2年生の大野がこのチームで１人だけなんですけど、しっかりと自分がこのゴールを守るんだという責任感が強い子で、私たちも守りやすいですし、連携も取りやすいゴールキーパーだと思います。（次戦への意気込み）絶対に勝たなければいけない試合なので、今日の試合で出たディフェンス力というのをしっかり維持しつつ、しっかりと自分たちで点数を決める攻撃をしっかりとやっていきたいと思うので、残り1週間練習を積んでいきたいと思います。