【レスリング】粘り見せるも1部昇格ならず

日本レスリングの聖地、駒沢体育館で行われた関東学生レスリングリーグ戦。慶大は2部に所属しており、1部昇格をかけて2日目立大、国際武道大、東大と対戦した。

レスリングの聖地・駒沢体育館

レスリングの聖地・駒沢体育館

5月22日(金)関東学生レスリングリーグ戦VS国武大、東大@駒沢体育館 結果 ●慶大3-4国武大○  ○慶大7-0東大●

 

 

前日全勝で勢いづく立大相手に勝利を挙げ、4勝1敗と優勝への望みを繋いだ慶大。

こちらも全勝中の強敵・国際武道大との1戦。 自慢の軽量級で試合を優位に進めたい慶大は57kg級に桑田夏陽亜が登場。開始早々桑田がバックを取り2点を先行。その後もスピードを生かした攻撃で高得点の入る投げ技を決めて追加点。そのまま相手の両肩をマットに付けたかと思われたが、ホールド勝ちとはならず、点差が10点ついてテクニカルフォール勝ちを決める。

 

 

波に乗っていきたい慶大。61kg級には伊藤暉主将(八千代松陰高・商3)が登場。序盤から相手の強いプレッシャーに苦戦。高得点が入る投げ技を相手に決められ、開始から5分9秒でテクニカルフォール負けとなる。 65kg級でも苦しい展開に。開始直後にバックを取られ、そのままローリングを決められてしまう。結局49秒でテクニカルフォール負け。

続く70kg級でテクニカルフォール勝ちとなり、74kg級で敗北。2勝3敗とすると86kg級では一進一退の攻防が続く中、慶大・留誠(慶應高・経3)が隙を見てバックを取ることに成功。この後もリードを広げて7-2でこの階級で勝利を収める。 最重量級・125kg級。序盤は両者ともに相手をけん制してかなかなか攻めに転じない。しかし相手がバックを取ると、一気に攻勢をかけてフォール負けをしてしまう。

バックを取る桑田

バックを取る桑田

 

最終戦・東大戦。7階級全てでフォール勝ちをすれば、1部との入れ替え戦に進む可能性もある。 57kg級。国際武道大戦で出場の機会がなかった西(奈良学園高・理3)が登場。開始直後は動きが堅かったものの、徐々に相手にプレッシャーをかけてフォールを狙いに行く。最後は相手の両肩がマットについてフォール勝ち。

続く61kg級の伊藤主将は盤石な試合運びでフォールを勝ち取る。 65kg級。開始50秒足らずでまさかの大技をかけられ、0-4とリードされる。その後も相手を攻めあぐねる。3分終了後インターバルの後に何とかバックを取ることで得点を重ね、8-5で勝利した。

70kg級の山下は流れを変え、フォール勝ち。続く74kg級の留福(桜丘高・文3)も10点差をつけてテクニカルフォール勝ちをするが、この結果1部との入れ替え戦への出場も絶たれた。                                                                                                 

                                                          (記事 後藤理央)

 

 

 

伊藤主将  

(今日の試合を振り返って) 一試合目は凄い良い雰囲気で勝ったんですけど、二試合目が自分が勝てばチームが勝てる試合だったので悔しいです。    

(慶大の課題と収穫) 課題~絶対勝てるところで経験者に頼ってしまったところがあったので、大学から始めた部員でも勝てるように練習していかなければなと思う。 収穫~今年になってチームがまとまり良い雰囲気になったこと。

(早慶戦への意気込み) 早稲田は一部で強いが、そこで一点でも一生でもできるよう、あと半年それに向かって頑張っていきたいと思います。

奮闘する吉田主将

奮闘する伊藤主将

 

監督

  (今日の試合を振り返って) 1試合目と2試合目、立教大と国際武道大は両方昨日全勝で来たチームだったので、うちもそこに両方勝てば優勝の可能性があったので、チーム全員がすごく気合いが入っていて、気迫のこもった良い試合をやったと思います。特に立教戦、非常に強いんですけれども、そこにも気迫のこもった良い試合をやって、接戦で勝って、国際武道戦は、残念ながら1つ及ばず、取れなかったのですが、気迫のこもった良い試合をしてくれたと思います。結果的にその2校が1,2位で、うちがそれに続いて3位なんですけど、この3校はいずれも実力差がないと思っていて、立教はうちに負けているし、そういった中でこの3校はトップクラスで、あとは今日の試合ではないですけれども、昨日戦った日本ウェルネススポーツ大学という所が新しくモンゴルの留学生で固めてきた大学なんですけれども、そこのところで昨日1つ接戦なんですけれども落としたというところが結果的に優勝に入れなかった要因でもあるので、今後、そういった意味では1つも気を抜かずにきちっと取れるように練習していきたいです。  

(リーグ戦全体を振り返って) すべての試合、負けた試合も3-4で負けて2つ落としたんですけれども、本当に接戦で、あと1つ取れていればという試合が続いて、学生にとってはあと1つ取ることの難しさというのを感じたんじゃないかなと思います。

(今日の収穫と課題) やっぱりリーグ戦なので学校対抗という中で、チームとして出る選手、出れない選手含めてチームが一丸となって1つの目標に向かって戦った、チームとしてのまとまりというのは収穫だったかなと思います。

(早慶戦に向けて)早慶戦は今、早稲田がスポーツ推薦制度というのもあって、トップクラスの選手を全国から集めているので、うちはどちらかというと大学から始めた選手中心にやっていますけれども、ここのところ少し経験者が入ってきたというのもあるので、なんとか早稲田をギャフンと言わせるように、驚かせられるように、全力を出し切って、やっぱり早慶戦となると慶應は強いなということを意識付けられればなと思います。  

                 

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