慶大は大会2日目の2部リーグ予選Aグループに出場し、4戦全勝で翌日の2部決勝と1部昇格を懸けた入れ替え戦への進出を決めた。初戦から岡澤ナツラ(法2・慶應)や瀧澤勇仁(経2・慶應)らが存分に実力を発揮。計11選手が出場し、危なげなく勝ち上がった。2部では24年から2連覇中だが、2年続けて入れ替え戦で敗れ1部昇格を逃している。
2026年6月17日 @東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館
東京都知事杯 令和8年度 東日本学生レスリングリーグ戦 2部リーグ予選Aグループ
※スコアは慶大選手を左、相手選手を右で掲載しています。
6月16日、大学レスリングの祭典、東日本学生レスリングリーグ戦が開幕した。試合は全て男子フリースタイル、7つの階級に分かれた団体戦で、4勝以上したチームが勝利となる。階級順は各試合前にくじ引きで決める。
慶大は大会2日目の2部予選Aグループに登場。5チームによる総当たりのリーグ戦を戦い、1位で終えれば翌日の2部決勝、1部昇格を懸けた入れ替え戦に進出する。
【1回戦 東北学院大学戦】
慶應義塾大学5-2東北学院大学
61㌔級
玄番壮一郎[VSU 0:50=0-11]佐藤陽斗
86㌔級
岡澤ナツラ[VSU 0:35=10-0]石澤右京
70㌔級
松村朝矩[VSU 3:33=3-13]穴津子一樹
74㌔級
瀧澤勇仁[VFO]
86-125㌔級
佐藤秀一郎[VFO]
50-57㌔級
笹沼拓己[VCA 0:35=10-0]菅原煌雨
65㌔級
髙橋慧大[VIN 0:06]塩崎涼太
初戦は61㌔級、玄番壮一郎(総2・攻玉社)がリーグ戦初出場を果たす。序盤に相手に押し出されるなど0ー3とされると、試合開始40秒を過ぎたところで、相手に体勢を崩され、回転技を連続で決められる。0ー11でテクニカルスペリオリティ負け。悔しい幕開けとなった。

玄番
2戦目は86㌔級にシニア世界選手権に日本代表として出場することが決定した岡澤ナツラ(法2・慶應)が出場。試合開始直後に回転技で4点を奪うと、その後ももう一度回転技で得点を奪い、わずか35秒で10ー0のテクニカルスペリオリティ勝ちをおさめた。
3戦目には70㌔級に松村朝矩(政2・慶應)が出場。第1ピリオド中盤までは0ー2と拮抗した試合展開を見せるも、途中で回転技を決められ、2ー11と点差をつけられる。第1ピリオド終了間際に1点を返すも、第2ピリオド開始直後に2点を奪われ、3ー13で敗北した。
4試合目と5試合目は不戦勝となり、迎えた第6試合。50-57㌔級に笹沼拓己(政3・淑徳)が出場。試合開始後すぐに相手の体勢を崩すと、そのまま回転技を決めきり、およそ30秒で10ー0のテクニカルスペリオリティ勝ちをもぎ取った。7試合目も相手が試合途中に棄権して勝利した慶大は、東北学院大相手に5勝2敗で終えた。

笹沼
【2回戦 東海大学戦】
慶應義塾大学7-0東海大学
86㌔級
岡澤ナツラ[VSU 0:59=11-0]遠藤來梧
50-57㌔級
玄番壮一郎[VFO]
86-125㌔級
中島怜央斗[VFA 1:37=2-7]本山賀新
74㌔級
近藤大朗[VSU 5:29=10-0]河原田康晴
70㌔級
松村朝矩[VSU 4:49=10-0]佐々木創道
61㌔級
菅原大志[VSU 1:50=10-0]押野銀太
65㌔級
髙橋慧大[VSU 0:21=10-0]小野浩斗
初戦であるフリースタイル86㌔級には岡澤が出場。開始早々に相手を場外へ押し出してまずは1点を獲得。その後も相手の右足を巧みに取り、鮮やかにテイクダウン。そこからも猛攻を続け、ローリングを連続で決めて6点獲得。さらに相手の背後を完全に奪ってからローリングを決め、4点を追加。相手に息つく暇も与えず、開始わずか約1分、11-0という驚異的なスピードでテクニカルスペリオリティ勝ちを決めた。
2戦目にはフリースタイル50―57㌔級の玄番が出場。不戦勝となり、2勝目を挙げる。
3戦目はフリースタイル86―125㌔級の中島怜央斗(文1・S高等学校)が出場。この試合で最も会場を沸かせたのは、初めてのリーグ戦に挑んだ中島だった。序盤、相手に場外へ押し出されて1点を先制されると、その後も相手の攻め込まれる場面が続き、倒されては回され、一時は一気に7点差まで広げられる絶体絶命の窮地に陥る。しかし、中島は相手の一瞬の隙を逃さず、右肩を掴んで回すと、そのまま相手の両肩をマットへ付けて劇的な逆転フォール勝ちを収めた。

中島
勝利すれば慶大の勝利が確定する4戦目には近藤大朗(総3・名古屋)が出場。相手の執拗な攻めを交わす。隙を突いて背後に入り込み2点を獲得。その後も着実にポイントを積み重ね、4-0とリードして第1ピリオドを終える。第2ピリオドでも攻めの姿勢を崩さず、果敢にタックルを狙い続ける。終盤、相手の背後に回り込むと、そこからローリングを連続で決めて10点差をつけ、見事なテクニカルスペリオリティ勝ちを収めた。
5戦目のフリースタイル70㌔級には第1試合の東北学院大学戦で敗れた松村が出場。開始わずか15秒で相手を場外へ押し出し1点を先制すると、鋭いタックルからテイクダウンを奪うなど得点を重ね、第1ピリオドを5-0と大きくリードして折り返す。第2ピリオドに入っても松村の猛攻は止まらない。両足タックルからのテイクダウンや押し出しで着実に追加点を挙げる。最後は相手がタックルを仕掛けてきたが、これを交わすと、バックを奪ってからのローリングで2点を獲得。10-0の完勝を遂げた。

松村
ここまで全勝している中、6戦目のフリースタイル61㌔級には菅原大志(商1・慶應)がリーグ戦初出場。序盤こそ両者探り合いの静かな立ち上がりとなったが、開始約1分、菅原が鋭いタックルを仕掛けて主導権を握る。そのまま相手の背中をマットにつける豪快な4点技を決めると、一気にペースを掴んだ。その後も攻撃の手を緩めることなく、果敢なタックルからのテイクダウン、さらにはローリングで得点を重ね、10-0のテクニカルスペリオリティ勝ちで相手を圧倒した。
7戦目のフリースタイル65㌔級に出場した主将・髙橋慧大(商4・慶應)は開始直後から一瞬でテイクダウンを奪って2点先制。その後もローリングを連続で決め、相手に何もさせないまま10-0でテクニカルスペリオリティ勝ちを収めた。

髙橋
【3回戦 大東文化大学戦】
慶應義塾大学5-2大東文化大学
61㌔級
菅原大志[VSU 0:45=10-0]坂庭圭
86㌔級
岡澤ナツラ[VSU 0:37=10-0]村野太紀
65㌔級
飯澤山太郎[VSU 1:13=0-10]飯見大飛
50-57㌔級
笹沼拓己[VSU 0:34=0-10]吉澤悠稀
74㌔級
瀧澤勇仁[VSU 1:15=11-0]竹川颯柊
70㌔級
近藤大朗[VPO 6:00=9-3]深町瑛吾
86-125㌔級
佐藤秀一郎[VSU 2:06=10-0]木村友也
1試合目は50-57㌔級に菅原が出場。試合開始直後に相手の体勢を崩すと、そのまま回転技を連続で決め、10ー0のテクニカルスペリオリティ勝ちをおさめた。

菅原
2試合目は86㌔級、岡澤。相手を持ち上げ、マット上に叩きつける4点技を決めきると、その後も回転技で得点を奪い、10ー0のテクニカルスペリオリティ勝ちをおさめた。
3試合目は65㌔級に飯澤山太郎(文2・國學院久我山)がリーグ戦初出場。いきなり4点技を決められるも、相手の攻撃が危険行為と見なされ、得点が認められず、0-0のまま試合が再開する。勢いを取り返したい飯澤だったが、直後にも4点技を決められるなど、開始1分を過ぎたところで0-10とされ、テクニカルスペリオリティ負けに終わった。

飯澤
4試合目は61㌔級に笹沼が出場。試合開始直後にタックルで足元を奪われ、そのまま回転技を決められる。わずか30秒でテクニカルスペリオリティ負け。悔しい結果に終わった。
5試合目は、74㌔級に瀧澤が出場。素早い攻撃で4点を奪うと、その後も見事なタックルで相手の体勢を崩し、そのまま回転技を決め切ると、11ー0でテクニカルスペリオリティ勝ちを決めた。
6試合目は70㌔級に近藤が出場。第1ピリオドは中盤に1点を失うも、終了間際に回転技を決め、4-1で折り返す。第2ピリオドは、緊迫した展開が続く。体勢を崩され、2点を失うも、回転技を決めさせず、4-3に。2点を奪い6-3とリードすると、試合終了間際には相手をひっくり返すなど、さらに3点を奪い、9-3で試合終了。痺れる試合展開となった。

近藤
7試合目は86-125㌔級に佐藤秀一郎(環4・八千代松陰)が出場。立っている状態から相手を倒す4点技を決めるなど、第1ピリオド中盤で6-0とすると、最後は回転技などで4点を奪い、10ー0のテクニカルスペリオリティ勝ち。大東大戦は7戦5勝で幕を下ろした。
【4回戦 立教大学戦】
慶應義塾大学6-1立教大学
61㌔級
菅原大志[VSU 4:11=15-3]植杉瑛洲
86㌔級
岡澤ナツラ[VSU 0:51=10-0]押野健太郎
50-57㌔級
笹沼拓己[VSU 1:50=0-10]梶原一平
65㌔級
髙橋慧大[VSU 2:48=12-1]平岡大河
86-125㌔級
佐藤秀一郎[VSU 5:19=11-0]西山脩人
74㌔級
近藤大朗[VSU 0:57=10-0]西島輝
74㌔級
瀧澤勇仁[VSU 2:29=10-0]西原丈陽
61㌔級の菅原は序盤に1点を先制されるが、得意の高速タックルで相手をコントロールすると、ローリングを決めて4点を奪い、第1ピリオドを4−1で終える。第2ピリオド開始早々に2点を追加すると、もつれから連続ローリングを決め15−3のテクニカルスペリオリティで勝利した。
86㌔級の岡澤は余裕の試合運び。わずか51秒でテクニカルスペリオリティ勝ちを決めた。

岡澤
50ー57㌔級の笹沼は序盤から相手の圧力に押され、テクニカルスペリオリティ負けを喫した。
65㌔級の髙橋は開始早々に豪快な投げで4点を先制。第1ピリオド終盤にも4点技を決め、大勝した。
86ー125㌔級の佐藤は試合中盤に4点技を決めるなど着実に加点し続け、第2ピリオド終盤にテクニカルスペリオリティ勝ち。チーム4勝目を挙げ、勝利を決めた。

佐藤
70㌔級の近藤は足を取ってテイクダウンに持ち込むと、4連続ローリングで方をつけた。
74㌔級の瀧澤は開始早々に相手を場外に押し出して先制すると、その後も危なげなく加点し、テクニカルスペリオリティで勝利した。

瀧澤
4戦全勝、自力で1位通過を決め、翌日の2部決勝と昇格を懸けた入れ替え戦への進出を決めた。
(取材・記事:柄澤晃希、塩田隆貴、檜森海希)

