【ソッカー女子】第8節 1点が遠く、後期初戦は惜敗 尚美学園大戦

第21回関東女子サッカー二部リーグ 第8

 リーグ後期の初戦ということで集中応援日となった今節。慶大は序盤からボールをキープするもののなかなか敵陣でシュートを打つことができない。すると、23分に相手の中盤から出たスルーパスが最終ラインを越えてFWに渡り、GK野村智美(総2・作陽高)との1対1を落ち着いて決められて失点。後半に入っても上手く攻撃の形を作ることができず、後期は黒星スタートとなった。

 

2015/6/20(土)14:30KO@慶應義塾下田グラウンド

 

慶應義塾大学0-1尚美学園大学

 

【得点者(アシスト者)

〔尚〕22石田早智(岩根有香里)

 

  ◇慶大出場選手

GK野村智美(総2・作陽高)
DF松本朋子(総4・十文字高)
DF田中康子(総3・常盤木学園高)
DF宮田あずさ(環3・文京学院大学女子高)
DF遠藤未来(環4・村田女子高)
MF下山田志帆(環3・十文字高)
MF栃木栞(環3・十文字高)
MF中島菜々子(総1・十文字高)
MF二宮早紀(環4・常盤木学園高)
FW堀井美月(環3・常盤木学園高)
FW赤羽紗里(総4・スフィーダ世田谷)→68分志鎌奈津美(環1・常盤木学園高)
 

早慶戦も迫る中、関東女子サッカー二部リーグの後期初戦として行われたこの試合。集中応援日としていつもより多くの観客が集まった。

 

オープニングシュートは慶大。6分に中盤でボールを受けた堀井美月(環3・常盤木学園高)がターンして左足でシュートを放った。13分には中盤でボールを受けた堀井が左に開いた赤羽紗里(総4・スフィーダ世田谷)にボールを送る。その折り返しに合わせた栃木栞(環3・十文字高)のシュートは相手のブロックに遭うが、こぼれ球を堀井がシュート。しかし、ゴール左へ外れる。先制のチャンスを逃した慶大にピンチが訪れる。22分、ハーフライン手前から裏にスルーパスを蹴られると、最終ラインの田中康子(総3・常盤木学園高)の頭を越え、FW石田に通ってしまいGK野村智美(総2・作陽高)と1対1に。これを落ち着いて決められてしまい先制を許す。同点に追い付きたい慶大だったが、相手の守備に苦しめられ効果的にボールを回すことができない。前半アディッショナルタイムに入りCKを獲得すると、競り合いのこぼれ球を栃木がシュートするもブロックに遭い、そのまま前半が終了する。

 

「前半は戦っていなかった」(岩崎監督)ため球際の激しさやアグレッシブに行くことを求めて臨んだ後半。さっそく48分にチャンスを迎える。左サイドで赤羽、二宮早紀(環4・常盤木学園高)、下山田志帆(環3・十文字高)とつないでニアに低いクロスを送るが、中で待っていた栃木にはわずかに合わず、クリアされる。68分、赤羽に代えて志鎌奈津美(環1・常盤木学園高)を投入し、攻撃の活性化を図る。80分、中盤でボールを奪うと中島菜々子(総1・十文字高)が遠目からミドルシュートを放つ。しかし、勢いが足りずにワンバウンドして相手GKにキャッチされる。89分には交代で入った志鎌が高い位置でドリブルを仕掛ける。しかし、シュートを打つことができずにボールを奪われてしまう。1点を奪い守りに入った相手を崩すことができず、試合終了のホイッスルが鳴った。

 

先制点を奪えないまま相手の1つのチャンスで決められてしまったこの試合。アグレッシブにボールを奪いに来る相手に対して上手くボールをつなぐことができなかった。早慶戦前ということもあり、「重要な試合」(松本主将)であったことには間違いない。しかし、次節こそ早慶戦前最後の試合であり、相手は前期にアウェーで敗れた宿敵・国士大。前期の借りを返して後期初白星を挙げるとともに、早慶戦初勝利に向けて弾みをつけたい。

(記事 熊谷健二) 

 

試合後コメント

 

岩崎陸監督

(今日の試合を振り返って)相手は関東リーグで上位だったので、これに勝って今後に弾みをつけたかったのですが、負けですね。自分たちの実力不足だと思います。(具体的な課題点は)後半のようにアグレッシブに動いて、戦う姿勢を90分見せないといけないと思います。前半に変な入り方をして、失点をしてしまっているので。まずは自分たちのサッカーを集中してやるという原点に、振り返っていきたいと思います。(ハーフタイムの指示は)前半は戦っていなかったので、相手と。自分たちの中で崩れてしまったので、まずは「戦う」という当たり前のことを言いました。(次節に向けて)まず、次の国士大戦に勝つこと。皆もしかしたら早慶戦に意識が傾いてしまうかもしれないですけど、国士大に勝たないと早慶戦では勝てないと思うので。この1週間、覚悟を持って準備していきたいと思います。

 

松本朋子主将(4・十文字高)

(今日の試合を振り返って)今日の試合は早慶戦前ということもあって位置付け的にも重要だったのですが、チームとしてモノにできなかったというところで課題に残る試合だったと思います。(後期初戦で集中応援日だったが)本当にお忙しい中たくさんの方が応援しにグラウンドに来てくださったのですが、それに応えられるだけの試合を自分たちができなかったということで不甲斐ないと思っています。(今日のゲームプランは)守備はしっかりとブロックを形成して攻撃になった時には後ろからどんどん追い越して、全員で攻めるということで、攻撃も守備も全員でしようという話だったのですが、できた部分とできなかった部分があると思います。(失点シーンについて)相手がある程度蹴ってくるというのは想定していたのですが、それに対してディフェンスラインとしても対応を取りきれてなくて、裏を取られてしまったのが原因だと思っています。(次節に向けて)国士大戦ですが、ホームで試合をできるのが初めてで、貴重な機会ですし、このホームが終わったら大学リーグまでホームで戦えることがないので、そこをしっかりモノにして、早慶戦につなげたいと思います。

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