【ソッカー女子】第14節 今季ホームラストゲームを白星で飾る MITO EIKO FC 茨城レディース戦

第21回関東女子サッカー2部リーグ 第14節

 

インカレへの初出場が決まってから一ヶ月。今季最後となる慶應義塾下田グラウンドでの試合だったが、前半にリードを奪われてしまう。しかし後半の早い時間に追い付くと、勢いそのままに逆転に成功。終了間際にも2ゴールを挙げて快勝を収めた。さらに、他会場の結果を受け、関東女子サッカー2部リーグを1位でフィニッシュ。来季の関東女子サッカー1部リーグへの昇格も決定した。

 

2015/12/12(土)14:00KO@慶應義塾下田グラウンド

 

慶應義塾大学4-1 MITO EIKO FC 茨城レディース

 

【得点者(アシスト者)】

〔慶〕50分田中康子、53分赤羽紗里(梅原那奈)、88分宮川渚、90+1分堀井美月(志鎌奈津美)

〔茨〕30分大武輝恵

 

  ◇慶大出場選手

GK野村智美(総2・作陽高)

DF松本朋子(総4・十文字高)

DF田中康子(総3・常盤木学園高)

DF梅原那奈(環4・常葉学園橘高)

DF遠藤未来(環4・村田女子高)→35分宮川渚(理3・成城学園高)

DF下山田志帆(環3・十文字高)

MF栃木栞(環3・十文字高)→90+2分田畑加穂梨(政4・慶應女子高)

MF中島菜々子(総1・十文字高)→HT宮田あずさ(環3・文京学院大学女子高)

MF二宮早紀(環4・常盤木学園高)→85分志鎌奈津美(環1・常盤木学園高)

FW堀井美月(環3・常盤木学園高)→90+2分平田諒子(文4・福岡女学院高)

FW赤羽紗里(総4・スフィーダ世田谷)

 

立ち上がりから慶大は丁寧にボールを回す。その中で二宮早紀(環4・常盤木学園高)や赤羽紗里(総4・スフィーダ世田谷)が裏への走り込みを繰り返すが、相手の守備を崩すには至らない。最初のチャンスを迎えたのは26分だった。二宮のパスを受けた堀井美月(環3・常盤木学園高)がミドルシュート。しかし、枠を外れてしまう。すると30分、自陣でパスをカットされるとカウンターを受ける。最後はクロスをきれいに合わせられ、先制を許してしまった。以降もミスが相次ぐ慶大。インカレに向けて「勝つことを前提にやろう」(岩崎陸監督)と臨んだものの、消化不良の前半となった。

 

後半から宮田あずさ(環3・文京学院大学女子高)を投入。赤羽がボランチ、前半から途中出場の宮川渚(理3・成城学園高)を最前線に入れたことでチームの活性化を図った。すると、その狙いが早くも50分に的中した。CKの流れから二次攻撃を仕掛け、最後は田中康子(総3・常盤木学園高)がボレーシュート。見事にネットを揺らして勢いに乗ると、3分後にはカウンターを発動。梅原那奈(環4・常葉学園橘高)のクロスに赤羽が合わせ、逆転に成功する。さらに、相手がこの日2枚目のイエローカードをもらって退場処分に。余裕が出てきたことで、安定感のあるゲームを披露する。32分には宮川、35分には下山田志帆(環3・十文字高)が大きなチャンスを決め切れなかったものの、終了間際に追加点。志鎌奈津美(環1・常盤木学園高)、堀井にゴールが生まれ、結局3点差をつけての快勝となった。

 

ゲーム運びの部分で課題を残したとはいえ、今季ホームでの最終戦を勝利で締めくくれたことは大きいだろう。残すは、待ち望んだインカレのみだ。「自分たちは初出場なので、チャレンジャーという立場ではあるのですが、いろんな人の思いがあってつかんだ舞台なので、そこでしっかり全員の力を全て出し切れるような戦いができるように。」(松本)有終の美を飾るべく、入念に準備を進めていく。

(記事 木下 彰)

 

【順位表】

第21関東女子サッカー2部リーグ(全日程終了)

順位

チーム名

勝点

試合数

得点

失点

1

慶大

30

14

10

0

4

35

10

25

2

尚美学園大

29

14

9

2

3

38

11

27

3

国士大

27

14

9

0

5

43

17

26

4

日本航空高

23

14

7

2

5

35

25

10

5

前橋育英高

20

14

6

2

6

31

28

3

6

MITO EIKO FC 茨城レディース

19

14

5

4

5

26

25

1

7

太田レディースSC

11

14

3

2

9

17

40

-23

8

栃木SCレディース

2

14

0

2

12

10

79

-69

 

☆慶大は1位でリーグを終了。冒頭にもある通り、来季関東女子サッカー1部リーグへ昇格することが決まった。

 

試合後コメント

 

岩崎陸監督

(どのようなイメージを持って試合に臨んだか)今日は関東リーグの試合ですけど、インカレを見据えてトーナメントのつもりで、勝つことを前提にやろうと話していました。攻撃面で自分たちが取り組んできたことを出そうとしましたけど、前半は相手も(攻守の)バランスが良くて。インカレでも今日みたいに先制されると難しいと思いましたし、その部分が課題に残りました。(後半については)まずすぐに点を取れたのが大きいです。その後相手が10人になりましたけど、(攻撃に)人数を掛けることや最後の部分でやり切れなかった部分もありました。ただ終了間際に2点取って勝負を決め切れたので、今日の勝利につながったと思います。(インカレまで残すは約2週間となりました)コンディションを整えて今までやってきたことを表現したいです。男子サッカーがインカレ2回戦で敗れてしまったので、まず初戦の吉備国際大戦に勝てるように頑張っていきます。

 

松本朋子主将(4・十文字高)

(昇格が決まりましたが今のお気持ちは)最後のホームでみんなで勝ち切れたことは素直に嬉しいですし、それが昇格につながりました。(今日の試合内容について)立ち上がりが悪くはなかったのですが、最初に相手に点を取られて折り返したのは予想外の展開でした。それでも最後まで全員がしっかりと走り勝っていましたし、そういう意味でみんなで最後まで勝ちを目指し続けて、最終的に結果を出せたことは良かったと思います。(インカレに向けてチームの状態は)インカレまであと2週間を切っているので、今日の試合にも気持ちがすごく入っていましたし、これまでの試合もインカレを意識してきたので、チームとしての状態はすごく良いのではないかと思います。(インカレへの意気込み)自分たちは初出場なので、チャレンジャーという立場ではあるのですが、いろんな人の思いがあってつかんだ舞台なので、そこでしっかり全員の力を全て出し切れるような戦いができるように準備していきたいと思っています。

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