2015/6/27(土)14:30KO@慶應義塾下田グラウンド
慶應義塾大学2-0国士館大学
【得点者(アシスト者)】
〔慶〕45+1分 宮田あずさ(堀井美月)、74分 傍田捷子(宮田あずさ)
◇慶大出場選手
GK野村智美(総2・作陽高) |
DF松本朋子(総4・十文字高) |
DF田中康子(総3・常盤木学園高) |
DF宮田あずさ(環3・文京学院大学女子高) |
DF遠藤未来(環4・村田女子高)→90分平田諒子(文4・福岡女学院高) |
MF下山田志帆(環3・十文字高) |
MF栃木栞(環3・十文字高) |
MF中島菜々子(総1・十文字高)→90分田畑加穂梨(政4・慶應女子高) |
MF赤羽紗里(総4・スフィーダ世田谷) |
FW堀井美月(環3・常盤木学園高)→62分井原美和(薬1・大和高) |
FW二宮早紀(環4・常盤木学園高)→62分傍田捷子(総4・スパルターク) |
前回対戦で敗れたリベンジとして、そして早慶戦前の最後として迎えたこの試合。いつも以上に「みんながしっかりとモチベーションを持って」(松本)強豪の国士大に挑んだ。
序盤からロングボールを蹴られたことで、自陣での戦いが続いた慶大。13分にはCKを献上し、ヘディングシュートを放たれるも、クロスバーに救われた。それでも、その後は体を張った守備でしのいでいき、逆に細かいパス回しからゴールに迫る。16分には松本朋子(総4・十文字高)が前線に浮き球を送ると、ファーサイドで反応した堀井美月(環3・常盤木学園高)がボレーシュート。しかし、惜しくも枠を外れてしまう。24分にも堀井が強烈なミドルシュートを放つが、GKにキャッチされてしまった。以降は一時こう着状態へ突入するも、豊富な運動量を生かし、再びチャンスを作り始める。すると迎えた45分。攻撃参加をした宮田あずさ(環3・文京学院大学女子高)が堀井からのパスを受ける。DFに対応されながらもシュートを放つと、これが左隅へ。待望の先制点を得た慶大がリードしたまま、前半を折り返した。
後半開始早々の47分、赤羽紗里(総4・スフィーダ世田谷)のパスを受けた栃木栞(環3・十文字高)がペナルティエリア内に進入。シュートを打つも、GKに処理されてしまう。続く49分、二宮早紀(環4・常盤木学園高)がドリブルで相手を振り切り低いクロスを入れる。赤羽が反応するも、シュートはジャストミートできず。さらに50分には中島菜々子(総1・十文字高)の突破から、最後は堀井が左足を振り抜く。しかしこれも決まらず、序盤に訪れた立て続けのチャンスをモノにできない。それでも、全体を前に押し上げて戦う慶大が、主導権を握る時間帯が続く。前線の選手に疲れが見えてきた62分、岩崎陸監督は2枚替えを行った。するとその交代選手の一人、傍田捷子(総4・スパルターク)が結果を出す。74分にペナルティエリア手前で前を向くと、右足でシュートを放ち、GKにはじかれながらもゴールを決めた。終盤はボールを持たれながらも、要所を締めた守備で完封を達成。チーム一丸となって、勝利をつかみ取った。
まさに、会心のゲームを見せた。「しっかり守備から入って謙虚に戦」(松本)いながら、筋書き通りの試合運びができたことは大きい。これ以上ない収穫を手にし、充実した状態で迎える水曜日。主将の松本はこのように語った。「早慶戦は準備段階から本当に色々な人が動いてくれていて、勝つことは自分たちの目標だけではなく、今までの先輩であったり、早慶戦を作るのに関わってくださった方々全員の想いだと思う」。積み重ねてきたモノをすべて、等々力陸上競技場のピッチで表現してくれるはずだ。
(記事 木下彰)
試合後コメント
岩崎陸監督
(今日の試合を振り返って)まず国士大に一度も勝ったことがなかったので、点を取って勝ち切れたことは大きいと思います。(勝因は)まず4年生が、早慶戦のために覚悟を持って準備をしてくれたこと、そして1.2.3年生がそれについて行ったこと。その中で内容面に関して細部に取り組むという皆の姿勢が出てきたことで、今日点を取った形はまさしく練習でやってきた形だったので。それが勝因だと思います。(守備のコンセプトは)謙虚さを持って戦おうということで、高い位置を取って裏を取られるようなことがないようにしました。相手は個の力がどうしてもあるので。(今日の試合で印象に残った選手は)赤羽がフル出場して、縦横無尽に動いてチャンスを作ってくれました。得点シーンの起点も彼女でしたし。「やっと戻ってきたな」という印象です。(早慶戦の戦いのイメージは)今日のように謙虚にやらないと、相手は国士大以上に個の力があるチームなので、さらに準備の面を突き詰めてやっていければと思います。(今のチームの雰囲気は)まだ早慶戦へのギアは上げられると思うので、もう一つ雰囲気を上げて、今日の勝ちをつなげたいと思います。
松本朋子主将(総4・十文字高)
(今日の試合を振り返って)前半は思う通りにいかずに押し込まれる場面も多かったけど、みんながしっかり守備から入って謙虚に戦えたから後半の得点につながって、結果的に勝てたから本当によかったです。(前節よりも球際の激しさが光った試合だったが)前節よりも守備の意識をみんなで持っていたし、前回負けたことや、早慶戦が控えているという意味でも、みんながしっかりとモチベーションを持って、そういう部分で強く行けたと思います。(交代で出た選手も活躍したが)サブのチームも練習の時からすごく頑張って練習に取り組んでいますし、そういう姿勢がそのまま試合に出ていて良かったと思います。(早慶戦に向けて)早慶戦は準備段階から本当に色々な人が動いて、色々な人が携わって作ってくれていて、早慶戦に勝つことは自分たちの目標だけではなく、今までの先輩であったり、早慶戦を作るのに関わってくださった方々全員の目標というか思いだと思うので、そのことをしっかり全員が噛みしめて、ピッチでその思いを体現できるように、今年こそは絶対勝てるように頑張りたいと思います。
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