【野球】投打で圧倒され今季初黒星 明大②

先発の小原大。2勝目とはならなかった

先発の小原大。2勝目とはならなかった

1回戦を引き分けで迎えた明大との2回戦。投げては先発の小原大樹(環4)が4回に崩れ、救援陣も3投手全員が失点し二桁の10失点。打撃陣も単打4本で無得点。守っても4回に2つのタイムリーエラー、計3失策と「内容的にもよくない負け」―(大久保監督)1敗1分で3回戦に臨むことになった。

 

 

 

4月24日(日)東京六大学野球春季リーグ 明大2回戦

 

 

明大

10

慶大

 

明大:○水野―牛島

慶大:●小原大、亀井、藤原、清水洋―須藤

 

◆慶大出場選手

 

ポジション

選手名(学部学年・出身高校)

[3]

清水翔太(総3・桐蔭学園)

 

藤原陽介(経4・慶應義塾)

 

清水洋二郎(法3・函館ラ・サール)

 

内田連(総2・三重)

[4]

倉田直幸(法3・浜松西)

 

小原和樹(環1・盛岡三)

[5]

沓掛祥和(商4・慶應義塾)

[9]3

山口翔大(環4・桐光学園)

[7]

岩見雅紀(総3・比叡山)

[8]

柳町達(商1・慶応義塾)

[2]

須藤隆成(環4・創志学園)

[6]

照屋塁(環3・沖縄尚学)

 

西口貴大(総4・濟々黌)

 

宮田皓(商1・慶應義塾)

[1]

小原大樹(環4・花巻東)

 

亀井倫太朗(商3・慶應義塾)

 

H9

重田清一(環4・佐賀西)

 

リーグ戦初登板の藤原。次は「もう少しできる選手」という監督の期待に応えたい

リーグ戦初登板の藤原。次は「もう少しできる選手」という監督の期待に応えたい

夜からの雨は上がったものの曇天の下始まった2回戦の先発は小原大樹(環4)。前回登板の法大2回戦でリーグ戦初勝利を挙げた左腕が2勝目を目指した。3回まで毎回ランナーを背負う苦しいピッチングも無失点に抑えた。しかし4回表にヒットと2四球で一死満塁とされ、迎えた明大の8番・山本の打球は打ち取った高い内野フライに。しかし曇天模様がセカンド倉田直幸(法3)の目を惑わせたか。倉田がまさかの落球で3塁ランナーがホームイン。不幸な形で先制された小原大はスクイズとタイムリー2ベースでさらに3失点。2死二、三塁で迎えた3番・逢澤の打球はショートへ。この打球が2塁ランナーと重なったか、ショート照屋塁(環3)がファンブルし5点目のタイムリーエラーとなってしまう。ここで小原大は降板。

 

小原大の後を受けて登板したのは2番手亀井倫太朗(商3)。亀井は今季初登板になる。4回表のピンチは切り抜けたものの5回表に先頭の佐野恵に本塁打を打たれる。その後は6回表までを本塁打の1安打に抑え交代した。3番手はリーグ戦初登板となった藤原陽介(経4)。しかし先頭牛島にヒットを許すと1死の後3連打で3点を失うほろ苦いリーグ戦デビューとなった。4番手は法大2回戦でもリリーフした清水洋二郎(法3)。8回は3者凡退に打ち取るも9回に連続四球から8番・佐藤にタイムリーを許しこの日の10点目を失った。

 

兄が先発の試合に途中出場。初打席初ヒットを放った小原和。守備も難なくこなした

兄が先発の試合に途中出場し、初打席初ヒットを放った小原和。守備も難なくこなした

打線は前戦から大きく組み替えた。1番ファーストにリーグ初スタメンで清水翔太(総3)、6番センターに法政戦で6打点の柳町達(商1)の打順を上げて起用した。相手の今季初先発水野の前に6回まで3回に放った須藤隆成(環3)の1安打に抑えられた。7回裏、先頭は守備から入った2番・小原和樹(環1)。小原大の弟だ。その初打席は4球目をセンター前に打ち返すヒットで出塁した。2死後5番岩見雅紀(総3)がしぶとく内野安打で出塁すると送球ミスの間に小原和は3塁へ。2死一、三塁で6番柳町だったが、2球目を打ち上げてしまい無得点に終わった。8回裏には1死後に守備から途中出場の宮田皓(商1)の初打席が巡ってきた。結果は初球を打ち上げセンターフライだったが1年生が3人出場し次世代の風を感じた。9回裏は2死から3番・沓掛祥和(商4)がヒットで出塁するも4番・山口翔大(環4)がライトフライに倒れ水野にリーグ戦初完封を献上してしまった。

 

2試合で1得点、連打も1回のみと湿っている打線の爆発がここからの2連勝には欠かせない。「1、2番が塁に出るときと出てない時の差が激しい」と語る大久保監督。ここ2戦で1、2番が18打数1安打1四球と元気がない。3回戦の相手先発は前回16奪三振を喫した柳の登板が濃厚。今日初ヒットの小原和、前回柳から2安打の柳町ら若手の奮闘に中軸の沓掛、山口、岩見も意地を見せたい。打線が奮起して中1日の登板で万全ではないエース加藤拓也(政4)を援護し、まず1つ勝利を目指す。

記事:尾崎崚登

 

◆打撃成績

  

[3]

清水翔

空三振

 

右飛

  

右飛

   
 

藤原

         
 

清水洋

         
 

内田

        

空三振

[4]

倉田

遊ゴ

  

空三振

     
 

小原和

      

中安

 

左飛

[5]

沓掛

中飛

  

中飛

  

右飛

 

中安

[9]

山口

 

四球

 

右飛

  

三飛

 

右飛

[7]

岩見

 

投併殺

  

三ゴ

 

三安

  

[8]

柳町

 

空三振

  

中飛

 

左飛

  

[2]

須藤

  

右安

 

一ゴ

  

空三振

 
 

照屋

  

空三振

      
 

西口

     

一ゴ

   
 

宮田

       

中飛

 

[1]

小原大

  

空三振

      
 

亀井

         
 

重田

     

中飛

 

二ゴ

 

 

◆投手成績

 

投球回数

打者数

球数

安打

三振

四死球

失点

自責

●小原大

3 2/3

21

76

亀井

2 1/3

30

藤原

23

清水洋

40

 

 

◆監督・選手コメント

大久保秀昭監督

 負けは負け。1対0も10対0も同じ一敗だが、相手はたくさん点を取っていけるかなという雰囲気の一方、こっちは0に完全に抑えられてしまったので、あまり内容的にもよくない負けだった。昨日は18個の三振を喫してしまった。今日は打ち合いになるという予測のもとに打順を変えた。清水翔は守備力を買ったのと、法政戦も3本ヒットを打ったのでスタメンで起用した。昨日は抑えられたが、内容も状態も悪くなかった。それより山本瑛が少し心配。今日も序盤は三振をしていたが、明治の水野投手はあまり三振をとる投手ではないので、中盤以降は選手自身が修正した。昨日の柳投手へは三振はしているけど、球数を投げさせることはできていた。初球でアウトになるよりは4、5球費やしたほうがいい。アウトの取られ方としては三振が一番安全なアウトの取り方だから、なんとか低い打球でということを一人二人でもやってくれるとまた変わるだろう。今日の試合はエラー・四死球が多かった。雨は関係ない。もともとそんなスーパーな子達ではない。法政戦の時は運も味方にした部分もあったが、今日のようなミスも出る試合をすると、もう一度引き締めるというか、自分たちそんなにうまくないんだよと再認識するといいのではないか。どういう意図でスローガンをeverything is practiceにしたのか考え直してくれたらいい。打撃陣でいうと沓掛はそんなに状態悪くない。それよりも1・2番が塁に出る時と出てない時の差が激しい。藤原は初登板だった。今日はなんだかふわふわしていたが、もう少しできる選手だと思う。不運な打球が続いたということもあるかもしれない。少し厳しめに言ったとたんガツンと打たれてしまった。守備陣は倉田と照屋が元気なかったので宮田と小原和を出した。若い選手に経験をさせながら流れを変えるような部分を期待した。小原和の初打席初ヒットは今日の収穫。今日はずっと守っている試合だった。明日はどこまでたて直せるかわからないが、ズルズル行かないことを期待したい。

 

重田清一(環4)

投手の四球、野手のエラー、攻撃でのバント失敗など、ミスが出てしまった。そういうところが出たらやはり負けてしまう。ここで沈んでも意味がないので明日はこの悔しさを前面に出したい。明日はまた柳選手が投げると思う。良い投手であるのは分かっているが、チーム全員で一点を死に物狂いで取りに行きたい。一年生がたくさん出場したが、元気いっぱいやってくれて、良い経験を積んでいる。よくやってくれていると思う。明日は優勝のために何がなんでも勝たなければいけない。頑張って勝つ。

 

小原和樹(総1)

初ヒットがでて、幸先の良いスタートが切れて良かった。負けていたので、とにかく僕が塁に出てチャンスを作ろうという気持ちで入った。思いきったバッティングができた。守備も来る準備はしていたので、全部さばくことができて良かった。自分は野球が上手くないので、とにかくがむしゃらにやって、チームを盛り上げていくことが自分の持ち味だと思う。これからもチームを盛り上げていきたい。先輩たちのプレーを見習って基本、土台をしっかり固めて、試合で少ないチャンスをものにしていくことでレギュラー奪取につながると思う。4年生がいるというのが高校との一番の違い。大人がいるなあという感じ。先輩のプレーはベテランのようで見習いたい。

タイトルとURLをコピーしました