【テニス(女子)】西田が準決勝で敗れるも堂々の3位!!/全日本学生テニス選手権 6日目

DSC_1324慶大女子の戦いはベスト4で終わった。準決勝に臨んだ西田。しかし、第2シードの早大・林選手の前に試合を通じてわずか3ゲームしか、キープをさせてもらえず。リターンゲームでは相手を脅かすプレーを見せたが及ばず敗戦。昨年の西本恵(総卒)に続く、慶大勢のシングルスの連覇はならなかった。

 

全日本学生テニス選手権大会 シングルスSF

2016/8/19 @岐阜メモリアルセンター

シングルス

西田奈生

0{2-6、3-6}2

(早大)

DSC_0028決勝進出を懸けた一戦。最初のゲーム、西田は2つのダブルフォルトなどで30-40とされると1本しのいだものの、相手アドバンテージから再びのダブルフォルトで早速ブレークを許してしまう。続くリターンゲームで、ブレークポイントを生かすことができず、流れを完全に奪われる。0-5で迎えた第6ゲームで、ラリーでミスなく相手を揺さぶりブレークに成功すると、次のゲームをキープで2-5。しかし、第8ゲームを相手がキープし、2-6でファーストセットを奪われた。

DSC_0015セカンドセットも最初のゲームでブレークを許す厳しい展開。続くゲームで30-40とブレークチャンスにつけると、相手のダブルフォルトで1-1にするも、第3ゲームでファーストサーブが入らず再び1ブレークダウンになった。しかし、2-3の第6ゲームでリターンから西田がラリーの主導権を握ると相手がミスを重ね、ブレークに成功。だが、続くゲームで自らのミスが連続して出てブレークを許すと3-6でセカンドセットも落とし、敗退。しかし、西田にとってはうれしい3位という結果で今年のインカレを終えた。

今大会で他選手よりも圧倒的な成長を見せつけた西田。来週から始まる団体戦であるリーグ戦のメンバー入りに向けて最高のアピールとなったことは間違いない。昨年のリーグ戦では、出場はわずか1戦。さらにその試合に敗れ、チームも筑波大に敗れるという悔しい思いをした西田。今年のリーグ戦では押野との2年コンビで、慶大を勝利に導く活躍に期待したい。

(記事:太田悠貴)

 

【スタッフ・選手コメント】

坂井利彰監督

(今大会のチームとしての手応え)男子ダブルスは決勝に残っていますけど、すごく手応えを感じていますね。まず、予選で負けずにインカレ本戦に出場する選手が例年より多かったと思います。それは我々が目指していたことなので、それをみんなが意識して今までインカレになっていなかった人がインカレになることができました。大会序盤では結構な高い勝率で勝ち上がることができたから、層の厚さが出てきたという意味では収穫の大きい大会だなと思っています。そして、チャンピオンを出すという点に関して、今日は上杉と西田がシングルスで負けてしまいましたが、テニスの内容は負けた選手も含めて良かったと思っています。例えば押野だったらファースト取って4-1リードだったり、西田だったらファースト取って3-0リードから挽回されてもファイナルで勝ったり、またベスト4に入って早大の林と対戦するという経験ができました。上杉も負けてしまったが、サーフェスが彼にとってやりにくかったということとゲームのやり方を変えていけば十分勝てたと思っています。負けた試合の中にも、改善していけばリーグ戦で結果が逆になるんじゃないかと感じたので内容についても手応えを感じています。(決勝に残った逸崎・畠山組への評価は)彼らは二年生で一年生から出ているし、このチームのポイントゲッターになってくれている。団体戦で去年結構活躍が目立ったんですけど、今年は個人戦も春関でも二人ともシングルスを頑張った。今回は早めに負けてしまった部分はありますけど、タイトルを取ろうという気持ちが昨日の試合くらいからすごく出ているからものすごくいいんじゃないですかね。(リーグ戦でのポイントと意気込み)ポイントはダブルスとシングルスの下位だと思います。今回、インカレ選手をたくさん出せたので、オーダーの選択肢が増えたことが大きいです。あとは、みんなの底上げというか下級生の頑張りが大きいので、上級生は責任感を持って引っ張って欲しいし、下級生はフレッシュな気持ちでやることがカギになると思います。僕がすごく大きいなと思っているのは、メンバー以外の部員が勝負に対して敏感になっていることです。現在70人近く部員がいて、勝負所を見極めようということをチームみんなで話していて、リードした場面でどうしっかり取るかという問題意識がチーム全体にある。そこの解決策が見えてきているのかなと。前は、なんで勝てないんだろうというのがあったんですけど、なんでではなくてここをこうすれば勝てるという風にメンバー以外の人も感じられるようになってきています。勝ち方というか方程式のようなものがみんなの中でイメージができていると思うんです。それをリーグ戦で発揮することがカギだと思うし、みんなには意識して欲しいです。

原荘太郎コーチ

(今大会ここまでを振り返って)まず今回は予選に多くの選手が出場して、特に下級生の選手の結果や内容がよかったことが収穫です。本戦に1、2回戦でもリーグ戦での対戦が予想される選手たちを甲斐(直登)、野田(哲平)、本玉(圭)、中村(進之介)といった今まで団体戦で控えメンバーだった選手が、気持ちの伝わる試合を見せてくれたと感じています。後半は、チャンピオンを懸けた試合が行われて、残っているのは男子ダブルス1本だけですけど、それぞれが収穫や課題が出てきたので、しっかりとリーグ戦に臨みたいなと思っています。(リーグ戦でのキーポイントは)春の早慶戦でもそうでしたが、今年は下級生が多いので爆発力があると思うのでそこをいかに引き出すか。逸﨑(凱人)・畠山(成冴)なんかは、去年は早慶戦でフルセットやタイブレークで敗れることが多くて、そうしたあと1ゲーム、1ポイントで泣いた選手がその経験を1年生に伝えていくことで、「経験」という差を埋めてくれると思っています。(明日の決勝で期待する点は)すごく競る試合になると思うので、勝負どころで彼らがどんなプレーをできるか、幾度となく悔しい思いをしてきたと思うので力を出し切ってほしいと思います。

西田奈生(環2・済美高)

(サーブで苦戦した試合だったと感じたが)私のサーブがボディにしっかりと行けば相手もミスやリターンが浮いてきたりしたんですけど、他の選手であれリターンが浅くなるところをしっかりと返してきたり、いつもの展開に持ち込めませんでした。サーブでゲームを重ねられなかったことがきつかったです。(リターンゲームではチャンスを作ったが)しっかりと前に入ってリターンゲームは毎回ブレークするという思いでやっていました。リターンが深く返っていたのも大きかったと思います。(リーグ戦に向けて)去年、優勝しているので2連覇を成し遂げて、どこに出ても1本取れる存在になりたいです。

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