【バスケ】気持ちの面でも課題が。王者を破ることができず初戦落とす VS東海大

9月3日、燦々と太陽が照りつける暑い日中。国立代々木第二体育館で秋リーグ戦が開幕した。春シーズンに掲げた目標は『早慶戦勝利』。この目標を見事達成し、早慶戦3連覇という偉業を残し慶大バスケ部は秋への準備へと入った。夏の合宿や厳しい練習を経て、さらなる力をつけた彼らの進化に注目が集まる。今大会初戦の相手は、秋リーグ4連覇の目標を掲げる絶対王者・東海大。今シーズンもその圧倒的な強さを見せつけた。チームの協力プレーで立ち向かおうとするも、なかなか流れを掴むことができず、秋リーグ初戦を勝利で飾ることはできなかった。

 

2016/9/3(土)@国立代々木第二体育館

第92回関東大学バスケットボールリーグ戦vs東海大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

16

7

15

19

57

東海大

24

21

23

17

85

◆慶大スターティングメンバ―◆

PG

#14 原匠(環2・近大付属高)

SG

#4 西戸良(総4・洛南高)

SF

#5 後藤宏太(環4・藤枝明誠高)

PF

#7 高橋晃史郎(政3・慶應義塾高)

#22 トカチョフサワ(環3・國學院久我山)

 

 

第1Q、初めに得点を決めたのは後藤。3ポイントから始まった。その後高橋のミドルシュートなどで得点を重ねるも流れは東海大へ。およそ1分間で東海大に9得点を許してしまうなど、慶大が押される展開に。3ポイントを連続で決められ、このQのスコアは16-24。8点ビハインドで第二Qへと向かう。

 

続く第2Q、東海大の堅いディフェンスに1度も得点を決められない時間が約2分30秒続いた。その間、東海大に9得点を奪われる。慶大は反撃するもなかなか得点に繋がらない。そんな中、高橋がインサイドから得点。後半には後藤と原のアシストで高橋がまたも得点を決める。しかし流れはまたも東海大へ。#16の髙田(環1・徳島城東高)と#18の澤近(環2・高知学芸高)がコートに入り奮闘するも流れは取り返せない。ラスト30秒、髙田のアシストで西戸が得点を決め、前半戦を終えるが、このQだけで21点の失点を許すことになった。

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なんとか点数を詰めたい第3Q序盤、またも流れを東海大に持って行かれることに。しかし、後半の先制点を東海に譲るも、その後良いディフェンスを見せた慶大、開始3分、高橋の3ポイントを機に慶大に大きな波がやってくる。高橋は、その直後もう1度自分で、更にサワ、髙田が得点を重ねていき、中盤は慶大が反撃を見せた。しかし終盤で再び東海大の強力な攻撃に見舞われスコアは38-68。

 

最終Q開始直後、サワが得点を決めた。選手をバランス良く入れ替え巻き返しに挑む前半は両者譲らず得点の取り合いが続いた。ラスト3分#11木村能生が3ポイントを、高橋が6本のフリースローを確実に決めるなどするが、大きく開いた点差は縮まらず試合終了。最終スコアは57-85。秋リーグ初戦は黒星で終えた。

 

前半戦、昨年のリーグ戦の王者・東海大を前にかたくなってしまったこの試合。サワが『まだまだ気持ちの面でも甘かったと思う』と語るように、精神面での課題が見つかったようだ。秋リーグ戦はまだまだ始まったばかり。秋の慶大バスケが楽しみだ。彼らが繰り広げる熱い戦いから片時も目が離せない。

 

(記事 前田さつき)

 

 

西戸良選手(総4・洛南高)

(今日の試合を振り返って)リーグ戦に入る上で、自分たちが気持ちの面で互角に戦えるチームもあれば、今日みたいにどこまでできるかっていうチャレンジ精神で臨む相手もいると思います。今日の試合に関しては試合の前から気持ちの面で負けないでいこうと事前に言ってはいましたが、やはりプレーの面で激しいディフェンスがきたり、パスがうまく繋がらず思うようなオフェンスができなくなった時に気持ちの部分でどこか引いてしまったところがあるのが今日の反省点になりました。そういう気持ちがあると、格上の相手だったとしても勝てるような試合はできないと感じました。(試合中は)個人的には気持ちの部分で負けないように意識していました。しかし、チーム全体をコントロールする立場で見ていた時に、目の前の選手に気持ちの面できちんと向かえている選手とそうでない選手がいて、そこをサポートできなかったのはキャプテンとして、4年生としてコートに立つ立場としては、もう少し自分が成長しなければいけない部分だと感じました。(今日までの練習は)早慶戦があって合宿があったのですが、そこからは一部の相手に対してどういう攻め方をするかというよりは、慶應がどういうチームになれば一部のチームに勝てるか、自分たちがどのように成長していけばいいかにフォーカスして練習してきました。練習試合なども重ねて自信にはなっていたんですけど、圧倒的に去年まで試合に出ていた選手が少ないということもあって、初戦で思うようなプレーができなかったというのが今日の試合でした。ここからあと17試合もあるので、1つ1つ積み重ねて、気持ちの部分でも技術の面でも練習以上の結果が出せればいいかなと思います。(明日の試合は)気持ちの部分で負けなければ絶対に勝てる相手だと僕たちは思っているので出だしの部分で全員が気持ちを一つに青学を倒すっていう気持ちを持って強気にプレーできれば結果につながると思うので、実力の部分では十分戦えるものを持っていると思うので気持ちの部分で負けないように戦えればいいなと思います。

 

トカチョフサワ選手(環3・國學院久我山高)

(試合を振り返って)ディフェンスで、相手にスクリーンを使われてフリーでシュートを打たせてしまった。オフェンスも決定力に欠けて、点を取ることが出来なかった。東海戦は相手の2倍、3倍も必死にプレーしないと勝てないと思うので、まだまだ気持ちの面でも甘かったと思います。(後半のシュートタッチが改善していたことについて)前半に固くなってしまってシュートが入らないのは割とよくあることで、今日もそうだったけれど、あまり気にせずにポジティブに考えています。ディフェンスから良い流れを作って、それをオフェンスにつなげていく、というのが自分なりの調子の上げ方なので、それを意識してプレーしました。(リーグ戦に向けて、重視してきたことは)高橋や木村とのインサイドでの連携をもっと活かせるように意識して取り組みました。自分で点を取りに行くというより、チーム全体のバランスを考えて、周りをどうやって活かしていくかというのを考えながら日々プレーするようにしています。(リーグ戦の目標は)どのチームと戦う時でも絶対に勝つ、という気持ちを持って、慶應らしいバスケットで1つでも多く勝利したいと思っています。今日のことは早く切り替えて、明日の試合も全力で勝ちにいきます。

 

高橋晃史郎選手(政3・慶應義塾高)

(試合を振り返って)立ち上がりで、相手の激しいディフェンスに対して冷静さを欠いた部分があって、もう少し落ち着いていれば、ミスなくやれたと思います。(初戦から東海大で強敵だったが)ここで東海を倒せば勢いに乗れると思っていたので、それに向けてチームも一丸となって頑張ってきました。でも、東海の方が1枚上手でした。(中盤からインサイドで活躍していたことについて)リズムができてから、インサイドで点が決まり出しました。でも、前半の苦しい時間帯で自分が落ち着いてプレーができれば、もっとプレー展開は良くなったと思います。中盤からできるというより、序盤から後半まで、試合を通して安定したプレーをできることが今、自分に求められていると思っているので、それができないとダメだと思います。(夏は)気持ちの部分を1番大事にしていました。テクニックや能力の向上以上に、気持ちの部分が成長につながると思っているので、夏の苦しい練習の中で諦めない心や苦しい時間帯に耐えられる精神を意識してきました。(これからのリーグ戦は)まず、2部に落ちないということを目標にして、落とせない試合は必ずあるので、そこは確実に勝てるようにしていかないと行けないと思います。やはり、他大に比べて戦力は少ないですし、試合に出ているメンバーが限られている中で、一丸となってケガをしないように戦っていくしかないと思うので、今後もチーム一丸となってなにがなんでも1部に残りたいと思います。

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