春の雪辱を果たせなかった。5位6位決定戦出場をかけた今回の試合の相手は、Aプール4位の東農大。昨季も順位決定予選で対戦し、敗戦した結果入替戦出場を余儀なくされた相手だ。前半から相手のボールキープに苦しみ、ペースを委ねる展開に。なんとか第3Qまで0−0で耐えるも、第4Q残り3分で先制点を奪われると、最後1秒まで粘りを見せたものの取り戻すことはできず。0−1で敗戦し、春同様に入替戦出場が決定してしまった。
平成30年関東学生ホッケー秋季リーグ 順位決定予選 vs東農大
11月17日(土) 9:30試合開始 @駒沢オリンピック公園第一球技場
| 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
慶大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
東農大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
スタメン
GK 小川修平(政4・慶應)
DF 河本倫太郎(法4・慶應)、吉川大地(政3・慶應)、望月慎之介(経2・慶應)、片岡賢治朗(経2・慶應)、
MF 金田翼(経4・慶應)、安田武大(政2・慶應)、中山正暉(経1・慶應)
FW 大久保遼(政4・慶應)、大橋俊介(政4・慶應)、永野裕太(政4・慶應)
今月初頭に行われたインカレでは、強豪相手に善戦し、チーム全体としては良い流れを持ってこの試合に臨んだ。しかし負ければ入替戦出場、そして相手が春に惜敗した東農大だけに厳しい戦いが予想された。
相手のボールキープに苦戦した第1Q。自陣から抜け出せないまま相手にチャンスばかり与える中でも、DF望月慎之介(経2・慶應)が何度も自陣からMF陣にボールを送り危機を脱しようとする。しかしMF金田翼(経4・慶應)がつなぎ、サークルへ運ぼうとするも、相手DFの固い守りに阻まれ、ゴールに寄せ付けることができない。終始チャンスメイクできないままこのQは0−0で終える。
第2Qこそ劣勢を抜け出したい。徐々にポゼッションの時間が増えた慶大は、5分ついにPCを獲得。しかしストップでのミスが響き、得点にはつながらず。7分には一時数的不利な状況になり、長時間相手ボールに。FW大橋俊介(政4・慶應)らがボールを持つ相手に執着を見せ、思うように動かさせなかったのが功を奏したか、危機の多かったこのQも無失点で抑えた。
マイボールでスタートした第3Q。両校が交互にパス回しをし、慶大がサークルインする場面も散見した。やはりボールキープ力の高い相手ではあったが、FW大橋やMF中山正暉(経1・慶應)が粘りのプレーで奪いに行く。ところが前のめりの姿勢が裏目に出たか、10分には相手にPCを与えてしまう。相手の正確なパッサーとストッパーの連携で確実に放たれたボールは、ゴール右上へ。しかしこれをGK小川修平(政4・慶應)は見事にセーブ。その後2回目のPCでも、鋭いシュートをGK小川がセーブしたと思いきや、相手が押し込もうとしたところをすぐさま弾き、客席を沸かせた。強固な守りを見せた慶大は、最終Qで勝負に挑む。
1点が欲しい最終第4Q。開始早々に相手にサークル侵入され、不穏な雰囲気に。早速2分には相手にPCを与え、7分前までに合計4回のPCを許したが、守護神小川のスーパーセーブ連発でどれも失点とせず。しかし8分に数的不利状況になり、MF金田のカウンターも相手に返され持ち味を生かしきれない。絶望的な状況下でも、DF望月は積極的にパスを出し、自身でサークルインを果たす場面もあった。しかし現実は残酷だ。12分、なんとか敵陣に持ち出したボールを瞬時に奪われ、フリーの相手選手がカウンターで駆け上がるとシュートを放ち、そのまま得点に。ここでも持ち前のボールキープ力を見せた相手に、慶大は最後の1秒まで諦めずポゼッションを奪いにいくも時間切れ。0−1で悔しい敗戦となった。
試合を終えて、選手の口からは「悔しい」の言葉が揃って聞かれた。確かに格上の相手ではあったが、「間違いなく勝てた試合だった」(小川)と述べるように、あと一歩が足りなかった試合だった。しかし、下を向いている場合ではない。次戦はすぐ明日に行われる。相手は今季プール戦、インカレと戦い、今回で3度目の対戦となる東大だ。今季は2試合とも快勝を収めているため、今回も勝ち試合を見せてくれるだろう。2018チームの試合も残り3試合となった。チームをより完成系に近づけ、悔いのないシーズンを過ごしてほしい。
(記事:津田侑奈/写真:新池航平、田中壱規)
次戦
11/18(日) 順位決定戦 VS東大
9:30試合開始 @慶大日吉グラウンド
以下、コメント
永野裕太(政4・慶應)
——今日の試合を振り返って
勝たなければいけない試合で負けてしまったということに対して、すごく悔しいと思っています。
——敗因はどういったところだったと感じていますか
失点シーンに関して言えば、こちらがカウンターで仕掛けているところを、逆にカウンターで返されたので、勝負所で攻めきることであったり、カウンターを止めきることというところで、明暗が分かれてしまったかなと思います。
——チームとして良かった点は
低いところからFWまでボールを繋げるシーンはあったので、そこは良かったかなと思います。
——逆に悪かった点は
繋いだあとに、FWが簡単にボールを失ってしまったシーンが多かったと思うので、そこでもっとポゼッションを高めて繋いでいければよかったと思います。
——今日の敗戦はどのように受け止めていますか
結果が出てしまって、明日の7-8位決定戦と入替戦まで行くことは決まってしまっているので、そこは切り替えて残りのリーグ戦2試合と早慶戦を、慶應としてのプライドを持って戦っていきたいと思います。
——明日に向けて
勝つことが重要なので、チーム全員で全力で頑張りたいと思います。
小川修平(政4・慶應)
——今日の試合を振り返って
格上の相手ではあったんですけど、間違いなく勝てた試合だったので悔しいです。
——入替戦が決まりましたが
時間もなくて正直個人的にもチーム全体としても切り替えるのが難しいとは思うんですけど、明日も試合がありますし、うまく気持ちを切り替えないといけないと思っています。
——勝ちきれなかった要因は
チームが一つになれてなかったというのもあってフォワード中盤ディフェンスのポジションごとの連携がうまく取れてなくて、シュートも打ててないですし、そういうところが今日の敗因かなと思います。
——試合後に話したことは
明日の順位決定戦と入替戦と早慶戦で、時間がない中でいかに気持ちを切り替えられるかということと、入替戦が決まってしまったんですけど、当初の目標は秋リーグ優勝なのでそこの水準のホッケーをあと3試合でやっていかないといけないという話がありました。
——好セーブがたくさん見られました
練習していたシーンがやっと形になって結果として出せたので非常に嬉しいです
——明日の意気込みを
決まってしまったことはしょうがないので、みんなで気持ちを切り替えて最高の試合にしたいと思います。
大久保遼(政4・慶應)
——今日の試合を振り返って
秋リーグの目標には届きませんでしたが、その中でも最高順位の5位を目指してやって、結果負けてしまったので悔しいです。
——1・2Q目は攻め込まれていましたが、3Q目になり、攻撃の流れができていたと思います。ハーフタイムの間に意識を変えたりなどしていましたか
今日に関してはディフェンスからフォワードに一本繋がっていたので、その後どう組み立てていくかだったり、逆に一本ではなくて中盤を経由してフォワードに繋いでいくというふうに、少しハーフタイムで変えて、3Q目よかったのかなと思います。
——4Q目の試合終了間際の失点を取られて、残りの時間どういうふうに使おうとお考えでしたか
多分残り2分くらいで点を取られて、もうここからは前いくしかないと思ったので、とりあえず前に走りました。
——明日の試合に向けて一言お願いします
明日は何としてでも勝って、二部の2位と戦えるようにして、目標にしていた1位には届かなかったので、1位を目指してやっていたんだぞというホッケーを明日の試合では出せるように頑張りたいと思います。