本戦4日目を迎えた全日本学生室内選手権大会。男子シングルス準決勝は、今村昌倫(環2・清風)と羽澤慎治(環1・西宮甲英)による慶大対決となった。3時間を超える激闘となったが、今村がフルセットの末に羽澤に勝利し、決勝進出を果たした。
○ 今村昌倫 | 2{6-7,7-6,7-5}1 | 羽澤慎治 |
全日本学生室内テニス選手権大会 男子シングルス準決勝
2018年12月1日@江坂テニスセンター
ファーストセットは、序盤から両者とも一歩も譲らず、タイブレークまでもつれ込んだ。「出だしでスコアを離せるように意識した」羽澤が序盤に作ったリードを守り切り、タイブレークを7-5で制した。
続くセカンドセットも激しいストローク戦となり、再びタイブレークに突入。2回目のタイブレークでは、羽澤が4-0とリードしていたが、「そこで勝ちを意識して、硬くなってしまいまった」(羽澤)という隙を今村は、逃さなかった。強烈なサーブなどでポイントを重ね、リードを奪うと、最後はパッシングショットを決め、7-4でタイブレークの決着をつけた。
勝負のファイナルセット。両選手ともサービスゲームを確実にキープするが、5-5で迎えた11ゲーム目で今村がブレイクに成功。そのまま勢いに乗り、直後のゲームで、強力なストロークで羽澤を攻めると、7-5でファイナルセットを獲得した。
(取材:萬代理人)
羽澤慎治(環1・西宮甲英)
――今日の試合を振り返って
ファーストセットを取って、セカンドセットは4-0とリードして、いい感じでプレーをしていました。そこで勝ちを意識して、硬くなってしまいました。そこから相手に盛り返されました。自分のテニスは悪くなかったですが、今村さんが上でした。
――タイブレークで意識したこととは
最初の出だしが大事なので、ファーストもセカンドも出だしでスコアを離せるように意識しました。
――ファイナルセットでブレイクを許したゲームを振り返って
15-40まで行って、ボレーミスをして、ブレイクを許しました。試合を通して、ボレーで決めきることができなかったです。良くなかったところが大事な場面で出てしまったと思います。
――ファイナルセットのブレイクの影響は大きかったですか
気持ち的にも落ち込んでしまいました。結構大きかったと思います。
――今村選手の印象は
フォアハンドとバックハンドでウィニングショットを決めることができます。自分も左右に振っても、強いボールを返してきます。攻めと守りにおいて、強いと思いました。
――今大会を振り返って
初戦からフルセットが続きました。体力的に全然問題がなかったので、そこは成長していると思います。しかし、優勝を目指していたので、悔しいです。
――来年に向けての意気込みは
年明け最初の大会を目標にしていきたいです。その試合に向けて基礎を固めて、体もしっかり作って、いいスタートが切れるようにしたいです。