先週の試合で青学大と専修大に負けるも、法大と日大に勝利した慶大。この日は、5位決定戦で拓殖大と対戦した。前半は攻守において安定したプレーを見せ、40-31と折り返す。しかし後半はディフェンスで粘り切れず、逆転を許してしまった。結果67-78で敗れ、慶大にとって悔しい敗戦となった。
2019/4/13(土)@エスフォルタアリーナ八王子 | |||||
第35回京王電鉄杯vs拓大 | |||||
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
慶大 | 21 | 19 | 13 | 14 | 67 |
拓大 | 9 | 22 | 22 | 24 | 78 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
| #4 山﨑純 (総4・土浦日大) | ||||
| #5 髙田淳貴(環4・城東) | ||||
| #6 工藤翔平(政4・慶應) | ||||
| #8 甲谷勇平(環3・東山) | ||||
| #14 人見快(法2・慶應志木) |
1Qは、慶大の独壇場だった。試合開始から40秒、華麗なドリブルで相手のディフェンスを崩した人見からパスを受けた髙田がレイアップを決め先制する。その後、甲谷や山﨑が3ポイントシュートを決めるなど、攻撃の手を緩めなかった。一方のディフェンスは、ボールマンに積極的にプレッシャーをかけるなど、相手のアタックを9点に抑えた。
慶大は、そのままの勢いで2Qに入り、猛攻を止めなかった。途中出場の寺部勇佑(環3・洛南)が3ポイントを決めるなど、確実にポイントを積み重ねていく。終盤に人見が3ポイントを決め、点差を17点まで広げる。しかし、ここから相手の猛攻を受け、9点差まで迫られる。
3Q開始から相手のカウンターに対し、ディフェンスの対応が遅れる場面が目立ち始めた慶大。序盤から防戦一方となる。残り5分を過ぎたところでフリーでシュートを決められ、最大17点のリードも束の間、同点に追いつかれる。しかし、慶大はゴール下で抜群の強さを誇る髙田を中心とするアタックで敵陣を攻め上がるなど、主導権を簡単に手放さなかった。残り1分を切ったところでレイアップを決められ、この試合で始めてリードを許し最終Qへ。
挽回を図った4Q。序盤から一進一退の攻防が続く。5分が経過し7点差まで広げられるも、山﨑のレイアップと3ポイントで点差を2点に縮める。逆転を目指す慶大は攻撃を試みるが、相手のディフェンスに阻まれなかなかシュートに結びつけられない。追い打ちをかけられるように残り1分を切った場面で相手に3ポイントシュートを連続で決められ、ここで万事休す。67-78で試合が終了。慶大にとって悔しい敗戦となった。
「自分たちがやりたいバスケができた」と山﨑が話すように、前半は、攻守において高いレベルのプレーを披露した慶大。しかし、「基礎の部分を徹底するというのが後半できなかった」(山﨑)と一試合を通して安定したプレーを続けるという課題が浮き彫りとなった。この日の試合に敗れたものの、「内容も1日目と比べたら格段に上がっていると思う。いい大会だったと思う」(山﨑)と大会を通して今後の試合につながる手応えを掴んだと言えよう。次戦は関東大学バスケットボール選手権大会。1回戦を突破すれば、去年のインカレ王者である東海大と対戦する。1部昇格を目指す慶大にとって、チームの実力を測るためには、これ以上ない相手だ。東海大と対戦するためにも今大会で出た課題を修正し、万全の準備で1回戦に臨みたい。
(記事:萬代理人・写真:染谷優真)
山﨑純(総4・土浦日大)
―今日の試合を振り返って
前半は自分たちがやりたいバスケができましたが、自分たちの目標である一試合通してリバウンドやディフェンスなど基礎の部分を徹底するというのが後半できなかったので、そこは反省点です。
―ご自身のプレーを振り返って
今日はあまりオフェンスでチームを引っ張ることができませんでした。それが後半の失速につながったと思います。まだまだ伸ばしていかなければいけないところだと思います。
―京王電鉄杯の総括
1日目に大差で連敗し、そこでチームとして気持ちを切らすことなく、逆にそこの負けから学んで2連勝しました。内容も1日目と比べたら格段に上がっていると思います。いい大会だったと思います。
―関東大学バスケットボール選手権大会に向けての意気込み
1回戦で勝つと、2回戦で去年のインカレで優勝した東海大に当たります。本当に胸を借りるつもりで戦って、ひとつでも多くのものを得て、それを春シーズンのチームの目標である早慶戦勝利につなげていきたいです。
人見快(法2・慶應志木)
―今日の試合振り返っていかがでしたか
1Qの入りは結構いい感じで入れたなと思ったんですけど、3Qの入り自分のミスから入ってしまって、チームの雰囲気も悪くなって、すごい反省しなきゃなって思いました。
―ディフェンスについてはいかがでしたか
このチーム始まってずっとディフェンスを中心にやってきて、一線のディフェンスを前半はよくできたんですけど後半疲れてきて緩くなってきてしまったりとか、二線三線の部分もあまりうまく出来なかったので、後半疲れてきたときにしっかりできるようにならないとなって思いました。
―京王電鉄杯振り返っていかがでしたか
自分たちより格上のチームと戦えるいい機会でしたが、試合試合で課題もたくさん見つかったので早慶戦に向けてひとつひとつ直していきたいなと思います。
―次の試合に向けて
トーナメントから1年生も入ってきてチームの状況も変わると思うので1年生にも気を配りながら自分のできることをしっかりやっていきたいと思います。